今日の午前中も蔵書の整理でした。買取業者が無料で配送してくれた段ボール箱二十箱すべてに詰め終わり、ガムテープで閉じました。でも、処分するつもりの本がまだおよそ十箱分書架に残っています。追加で注文した段ボール箱が届くのが明後日ですので、明日は、今回スーツケース二つに詰めてフランスに持って帰る本の選定を行うつもりです。この選定は、遣唐使とともに祖国に帰る留学生の選考ほどではありませんが、いつもかなり難航します。
今回の帰国前は、できるだけ多くの蔵書をフランスに送り返したいと思っていましたが、全体量があまりに多いこと、それらの本をフランスで買い直すのに必要な額と船便で送った場合の送料と手間を考えると、比較的高額な本や絶版本など貴重な本以外はすべて処分するほうが、経済的観点から見て、より合理的であるとの結論に達しました(ちょっと大げさな言い方ですね)。
それに、空っぽになった書架が増えていくのを見るのは、何かこちらの荷が軽くなるような気にもさせ、むしろ清々しくさえ思えてきました。誰にも読まれずに家の片隅で埃を被ったままになっているよりも、どこかで何らかの仕方で誰かの手に取られるようになる方が本にとっては幸せでしょう。あるいは、もう商品価値がないのなら、裁断され再生紙として別の形で活かされるほうがまだましでしょう。
さようなら、長年書架に眠らされていた私の本たちよ。あなたたちは私の人生の大切な時になくてはならない存在でした。本当にありがとう。ただ背表紙を眺めているだけでも、いろいろなことが思い出されます。長年放置したままだったことをどうか許してください。あなたたちのいずこかでの「再生」を心から祈っています。
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