内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

ぼちぼち採点作業を始める

2024-01-22 23:59:59 | 雑感

 仕事ができそうなところまで体が回復してきたところで直ちに作業に取り掛からなくてはならないのは、先週の二つの期末試験の採点と15日が締め切りだった修士一年のレポートの評価である。その他年内にやり残してあった語彙テストの採点は今朝終えた。いつもなら一時間余りで終わる作業にニ時間以上かかった。まだ一気に片付けられるところまで体力が回復しておらず、何度か小休止を挟みながらの作業であった。
 読む量が多いのは修士のレポートだが、これらはWORDで作成させPDF版で送らせたので、手書きの答案よりはるかによみやすい。授業で扱った問題群のなかから一つテーマを選び、必ず日本と関連づけて論ずることという課題を課した。結果として学生たちが選んだテーマは以下の通り、動物倫理、肉食主義、森林の哲学、不死性、宗教と肉食、植物の個体性、狩猟とジビエ、動物実験、科学と生命倫理、肉食習慣比較、植物主義と代替肉、死生観、動物性食品の未来、カニバリズムの歴史とタブー、種差別主義の事例研究、エコフェミニズムと自然、動物倫理の法制化。A4で最低10枚(日本語にすればおよそ8000字)を条件としたが、15枚を超える力作もいくつかあり、読むのにはそれなりに時間がかかりそうだが、彼らがレポート作成を通じて何を考えたから知るのはとても楽しみでもある。