内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

何もしない静かな午前と人と会う愉しい午後

2018-08-05 23:59:59 | 雑感

 今日の午前中は、何をするでもなく、滞在先の妹夫婦の家でぼーっとしておりました。そんな無為の時間を冷房のよくきいた部屋であたかもきりりと冷えた極上酒のようにちびりちびりと味わっておりました。去年の夏休みの終わりから昨日まで、気持ち的には全然休みがなかったので、ここでちょっとくらい活動停止状態になっても罰はあたらないでしょう。むしろこの休息が心身のエネルギーの再充填を可能にし、帰仏後の激務にも耐えられるだけの耐性を心身に回復させてくれることと期待できます。
 午後は、災害レベルの炎暑を物ともせず、外出いたしました。まず、飯田橋西口近くの喫茶店で法政大のA先生と来年二月のストラスブールでの日仏共同ゼミの打ち合わせ、そして二時間ほど歓談。その後、神楽坂の「山せみ」で高校時代から友人と一年ぶりの再会。この一年間、彼は人生の岐路に立たされ、大きな決断を強いられましたが、結果、いい方向に舵を切ることができたようで、我がことのようにそれを嬉しく思いました。酒盃を傾けながら、お互い気持ちよく話すことができました。
 有楽町線で神楽坂から永田町へ、永田町で半蔵門線に乗り換え、宮崎台まで帰る彼を車内に残し、三軒茶屋で下車。別れ際、がっちりと握手をして、この冬の再会を約しました。