南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

改正パート労働法

2008-03-11 12:44:40 | ユニオン

4月1日から「改正パートタイム労働法」が施行される。
構成組織ではすでにセミナーなどを開催し法律の周知徹底を図っているため、連合静岡では未組織労働者に対して“パート労働法セミナー”を計画した。
3月25日静岡市ペガサート、3月26日島田の歩歩路(ぽぽろ)で開催する。

労働局では国民の注目度が高いため、全国規模で「改正パートタイム労働法施行本部」を設置するという。
事業主やパート労働者からの相談、調停申請が急増する可能性が高いと踏んだからだ。

改正パート法は、社員の働きや貢献に見合った公正な待遇を実施するための決定ルールを明らかにしているが、実際の適用には難しい面もある。

例えば、「差別禁止」(第8条)の項目。
正社員と同視すべきパートタイム労働者については、すべての待遇で正社員と異なる扱いをしない・・・としているが、具体的にはどんな判断基準によるのかということだ。
法律本文には「業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度」と書かれているが、詳細までは規定されていない。
厚生労働省のパンフレットには、ステップに沿って判断ができるような事例が紹介されているので参考にしていただきたい。

単組においても法律条文を正確に読み取り、労働協約をチェック・改訂しよう。
旧法のままだと法律違反に問われるよ。


イチロー選手の憂鬱

2008-03-10 17:37:41 | 政治

米国では実に分かり易い政権選択が有権者に示されている。
米国の景気浮揚策に対して大胆にいえば二つの選択肢が示される。
ひとつは戦争経済、ブッシュ&マケインの共和党政策。
ひとつはイラクから撤退し、戦争経費を景気対策にというクリントン&オバマの民主党だ。
世界の超大国の政策がどちらに向かっても世界中に大きな影響を与えるが、それはさておき米国の有権者はおそらく後者を選ぶだろう。

日本では道路特定財源をめぐって与党と野党がまっ二つに分かれている。
ひとつは道路特定財源死守の自民党。(公明党はもはや政党とはいえなくなっている)
ひとつは廃止の民主党ほか野党軍。
有権者に委ねればおそらく民主党に分があるから、なんとしても解散総選挙は避けたいヤスオ選手。
一方のイチロー選手は一気に畳み掛けている。

そのひとつが日銀総裁の人事問題だ。
19日に任期満了を迎える福井総裁の後任選びはヤスオ選手とイチロー選手の根比べだ。
ヤスオ選手が総裁空白の恥をかきたくないとしたら手段はふたつしかない。
衆院解散で国会閉会となると国会同意人事で衆参両院の承認を得られなくなり、必然的に内閣は国会の同意なしで総裁・副総裁を任命することができる・・・という手。
もうひとつはイチロー選手の言いなりになって武藤氏以外の人選を行うことだ。
しかし、いずれもきわどい選択だからヤスオ選手は第3の選択“知らんぷり”戦術にでるやもしれない。

イチロー選手としては恥も外聞も無く“知らんぷり”戦術にでられるとちょっと困る状況になる。
日銀総裁が空席になって日経株価が一気に下がったりしたら世論が一斉に騒ぎ始めるからだ。

さてさて衆院解散までイチロー選手の憂鬱はまだまだ続きそうである。


秀吉号“涙のリタイヤ”の巻

2008-03-09 21:59:46 | Weblog

“あきらめなければ夢はかなう”と高橋尚子が挑む名古屋国際女子マラソン。
応援したいという気持ちから、正月休み以来、ガレージでホコリをかぶっていた「秀吉号」を外へ連れ出す。
優しく濡れタオルでホコリを拭いてから走り出す。

マラソンもきついだろうが久しぶりの「秀吉号」もきついから、気持ちの上で「Qちゃん」と同化しながらテレビ応援を・・・と考えた訳である。
マラソンがスタートする時間までには戻ろうと走り出してから10分もすると異変が起こり始めた。
顔に突き刺さるような微妙な感覚、そのうちに目が痛くなってくる。
涙が出始めてとまらない、鼻がムズムズし始める。
我慢していたクシャミも1発かましたら、これまた連発し始めた。
目から涙、鼻水を垂れ流し、くしゃみしながらも頑張ったが、とうとう“涙のリタイヤ”。
帰り道、胸の中にふと“不安”がよぎる。

まさかのトラブルが「Qちゃん」を襲った。
Live中のゴールシーンさえ見られない。
夜のニュースで笑顔でゴールインしたQちゃんを見て一安心。
インタビューで“あきらめなければ夢はかなう”について、こう話していた。

『8月ごろもう駄目だ、と何回も思った。
その度に自分自身に“あきらめなければ夢はかなう”と何百回も何千回も言い聞かせた。
結果として勝てれば“あきらめなければ夢はかなう”ことになる。・・・』

まだまだ現役生活を続けたいというQちゃん。
花粉症のシーズンが終わったら、「秀吉号」と次なる夢をかなえよう。

“あきらめなければ夢はかなう”・・・だろう?・・・いつかは


もうひとつの春闘

2008-03-08 17:15:34 | ユニオン

静岡労金労組の春季生活闘争学習会の講師に招かれる。
休日にもかかわらず役員90名が熱心に聞いてくれた。

労金労組の春の取り組みは先進的だ。
2年ほど前から非正規社員の賃金引上げに積極的に取り組んでおり、各界から注目も浴びている。
今年はさらに非正規社員の組合員化を進めた上での取り組みだ。

要求書を拝見させていただいた。
8項目の要求内容のうち、正社員にのみ該当するものは1項目のみ。
あとは、準職員、障がいを持つ職員、LBパートナー、LBスタッフ、関連会社正社員・準社員に関する要求だ。

来週はいよいよ大手の回答日。
要求提出時に騒がれた非正規社員の待遇改善や、時間外割り増し要求が、日を追うごとに聞かれなくなっている。
全体的にはいささか問題だと思うが、これをきっかけにして本格的な取り組みを期待したい。
労金労組にはこれからも正社員・非正規社員の区別の無い・・・という先進的な取り組みを期待したい。


私はあなたに育てられました

2008-03-07 22:48:46 | Weblog

人を育てるということは非常に難しい。
我が子を育てることも難しいのに、ましてや他人を育てることが簡単などとはとても言えない。

しかし、「私はあなたに育てられた」という“あなた”が誰にも必ずいるものだ。
職場の上司であるかもしれない、学校の先輩や教師かもしれない。

ずい分と苦労をおかけしたと今は素直に思うことができる。
当時は教えようとされたことに反抗したり、無視したり・・・。

私が、「私はあなたに育てられた」といえる“あなた”は、必ず行動で示してくれた人たちである。
言葉だけで人は育たないものである。
教える、注意する、叱るは育てるためのひとつの手段にしかすぎなかったように思える。
私が育てられたようにいつかは私自身も、「私はあなたに育てられた」と言われるように努力したい。

人形を抱いたヘレン・ケラーの写真が見つかったという記事が朝刊に載っていた。
8歳のヘレンに家庭教師が寄り添っている素敵な写真だった。
3重苦の障害を克服したヘレンも立派だが、彼女の才能を見つけ育てた家庭教師アン・サリバンに私は心から敬服する。
100年経っても追いつかないが、せめて足元までは近づけさせていただきたい、と思う。

今日もいい1日でした。
感謝します、ありがとう。
また明日もいい日でありますように。

 


運動は川上から

2008-03-06 21:12:20 | 政治

イチロー選手が著書「小沢主義」にこう書いている。

「田中(田中角栄)のオヤジから学んだことは数知れないが、その中で今でも感謝していることのひとつが、『地道な選挙活動を行え。手を抜くな。徹底的に有権者と接しろ』ということであった。
いつでも教えは具体的かつ明快だったオヤジは、さらに次の言葉で言ったものだった。
いいか、選挙運動は川上からやれ。
つまり、選挙運動はまず個人レベルの戸別訪問、それも人口密度の低い農村部から始めろ。
人が集まる都会は後回しでいい。
まず足を使って、自分で回れ。
組織の支援に頼った選挙はやってはいけない。
そういう教えである。・・・・
この『選挙運動は川上から』というオヤジの教えを、僕もことあるたびに新人候補たちに言っている」

これは選挙運動の鉄則でもある。
「有権者の声に耳を傾け、声を汲み上げる」のが民主主義の基本であり、「政治家の考え方を有権者に語り続ける」ことも、民主主義の基本である。

現在民主党では、「暫定税率廃止を求める署名」活動を展開中だ。
連合へも協力要請がされている。
この展開方法について連合静岡では、各総支部(立候補予定者)がおのおの単組を回って署名への協力を要請するようにとの指示を出した。
それに対する反応が興味深い。
絶好の機会と捉えてフル回転する支部もあれば、なかなかエンジンがかからない支部もあるようだ。

連合静岡の提唱する「地域に根ざした顔の見える労働運動」でも現場回りは大切なことである。
選挙運動も労働運動も汗をかいた分しか結果は出てこない。
私たちも民主主義の基本を忠実に守っていきたいと考えている。


国民の幸福を考える政治

2008-03-05 21:47:38 | ユニオン

JR連合静岡県協議会の「08春闘・衆院選必勝」総決起集会に参加。
いつも思うがここの組織力には脱帽する。
今夜も350人余りの参加者を前にして、まあ、ざっとこんな挨拶をさせていただいた。

『 08春闘で連合が訴えているものは大きく3つある。
ひとつは、実質賃金の改善で安定的な経済成長を目指すこと。
ひとつは、長時間労働の是正。
ひとつは、「誰もが幸せになれる人間らしい生活の実現」。

労働組合として自力で努力するものはもちろん全精力をかけて取り組まねばならない。
当然のことである。

しかしそれだけでは駄目で、政治の力が必要な時代だということが、誰にもわかりはじめた。
入管法、労働者派遣法や様々な労働法の改定や検討がなされている。
国のあり方についても、税のとり方や税の使い方を見つめることで議論がはじまった。
我々にとっても最大にして最後のチャンス、政権交代のチャンスがすぐそこに巡ってきた。
国民の幸福を最優先に考える政府をなんとしてもつくりたい。』

さあ、みんなで頑張ろう!


上流インフレと下流デフレ

2008-03-04 20:01:59 | 経済

日経新聞1面に「円高・株安/連鎖が加速」の大見出し。
円相場が約3年1ヶ月ぶりに1ドル=102円台に突入、株式市場でも日経平均株価が1万3千円を割り込んだ。
春闘の真っ最中、毎年このタイミングでは不思議とマイナス材料が飛び出てくる。

日本経済の実態と為替相場の関係について、経済学者の伊藤元重氏はこう述べている。

『・・・なかでも特にきをつけなければいけないのは、為替だと思います。
このところ大体1ドル110円くらいですが、これは10年前のいくらに相当すると思いますか。
この10年間、日本はデフレで物価や賃金が下がり、アメリカは物価や賃金が多少上がったことで、日米で物価や賃金のギャップが約20%開きました。
つまり110円の2割、22円調整して、今の110円は、10年前の132円に相当するのです。
したがって、同じ110円として比較した場合に、今の110円というのは非常に円安なのです。
このため、今の日本の経済では、円安効果の強いところに大きなメリットがあるのです。
たとえば、自動車業界です。
ベンツやBMWが史上最高のユーロ高で、大変なコストアップの中、トヨタやホンダは、これ以上ない楽な環境でアメリカに輸出しているのです。
その結果、上流インフレ、下流デフレという現象が起こり、輸出企業と、鉄鋼や造船などはいいが、下流で高い原料を使って物を作っているような加工メーカーや、小売業、外食産業などは大変なのです。・・・』

なるほど、なるほど・・・。
表面的な為替相場だけで判断しては大局を見誤ってしまう訳だ。
参考までにドルとユーロ相場を時系列に並べておくので、現地の物価と賃金推移を調べて真の為替相場を算出してみよう。

       (1ドル)      (1ユーロ)
01年    131円       118円 ・・・ 年末為替相場
02年    120円       125円
03年    106円       135円
04年    103円       138円
05年    116円       140円
06年    119円       157円
07年    112円       163円

本日     103円       157円

 


火薬庫の危機

2008-03-03 17:35:47 | 政治

アメリカの大統領選挙や日本のガソリン税に気を取られている間に中東では大変なことが起こり始めている。
3月になってイスラエル軍がガザへ地上部隊を侵攻させた。
下手をすれば第5次中東戦争の勃発だ。

複雑な中東情勢は地図を見ながら考えてみよう。

ガザは地図上には示されないイスラエル国内(?)に存在する「パレスチナ暫定自治区」内にある。
(パレスチナ問題についてはあまりに複雑すぎるので、ここでは省く)

隣接する国を持たない日本では信じられない話かもしれないが、1948年の第1次中東戦争以来、1956年、1967年、1973年とこの地域一体では大きな紛争が絶えない。
中東が世界の火薬庫(オイル産出国でもあるから・・・)と呼ばれている由縁である。

上の地図でアメリカ指定のテロ支援国家とは、リビア・スーダン・シリア・イラク・イランのことである。
イスラエルは中東におけるアメリカであるといっても過言ではないから、言い換えれば反イスラエル連合ともいえる。
ガザ地区からイスラエルに飛んでくるロケット弾は、MADE IN イランであり、テロ支援国家以外の諸国にも国際テロ組織(ジハード団やアルカイダなど)が根を張っている。
隣接する国家間の争いを超えて、“対テロ(対イスラエル)”戦争への発展も懸念される。

3月2日、イラン大統領は79年のイスラム革命後初めてイラクを訪問し、首脳会談を行った。
3月4日(明日)には米国ライス国務長官がイスラエルを訪れるという。
英独仏は国連安保理事会に核問題で進展が見られないイランに対して3度目の制裁決議案を提案した。
各地でどんな密談がなされているのだろうか?

歴史的にも、宗教的にも、単純に正・邪を決めつけられないだけに問題の根深さを感ずる。
しかしどこかで共生する道を見つけて欲しいものだ。 


炬燵の番人

2008-03-02 17:36:03 | Weblog

風邪気味のため外出を控えて、撮りだめしてあるTVドラマを終日堪能。

大河ドラマ「篤姫」。
連続物はどこかで見逃すと後が続かなくなる。
鹿児島舞台の新ドラマ「篤姫」の評判は玄人筋にはあまり芳しくないらしい。
時代考証がおかしいとか、役者陣の顔ぶれが薄いとのことらしいが、私は楽しんでいる。
主人公役の“宮崎あおい”も、なかなかの頑張り。

木曜時代劇「鞍馬天狗」も面白い。
これこそ時代考証も役者陣も破天荒だが、NHKらしい娯楽作品だ。
できれば次は「とんま天狗」なんぞを手がけてもらいたい。
昆ちゃんの代わりに、ハリセンボンの「はるか」か、アンガールズの「山根」なんかはどうだろう。

映画「それでもボクはやってない」、いろいろ考えさせられる作品だ。
見逃した映画であり、見たかった映画の1本でもある。
痴漢冤罪事件をテーマとした作品だが、私たちの身の回りにも起こりうるテーマである。
痴漢事件に限らず、争いに関する事実の立証責任は個人に委ねられる。
最終的には、自分の身を守れるのは自分自身であるということだ。

最後の1本はハル・ベリー主演映画「キャットウーマン」。
ナイスバディに酔いしれながら純粋に楽しんだ。

ほぼ90%の復調。
仕上げは“わさび焼酎”、さて残る10%の回復はなるか?