南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
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ビッグバンとヒッグスと小惑星

2012-07-16 17:58:43 | Weblog
先日、ノーベル賞間違いなしといえるような「ヒッグス粒子」が発見されました。
宇宙の始まりは137億年前のビッグバンですが、ビッグバンからわずか100億分の一秒後、突然、真空の宇宙空間にヒッグス粒子で満たされた海が発生します。
それまで宇宙空間を高速で飛んでいた素粒子は、このヒッグス粒子によって進みにくくなって質量を与えられます。
素粒子の動きにブレーキがかかり、互いに集まりあって原子核ができ原子、分子、そして10億年後(127億年前)に星や銀河が誕生します。

私たちの住む地球が誕生するのはそれからまだずっと先の46億年前のことです。
20億年前地球に小惑星が衝突し、環境が変化し、原始生命が進化してカンブリア爆発(生物の多様化)や爬虫類の出現などを経て、1億年前に恐竜全盛時代を迎えます。
恐竜時代にピリオドを打ったのも小惑星の衝突で、その後地球環境は変化し霊長類が出現します。
最初の人類とも言える猿人(アウストラロピテクス)が誕生したのはわずか500万年前です。
日本の縄文時代が1万年前、江戸幕府が約409年前、敗戦が67年前、私が産まれたのが60年前、東日本大震災が1年前です。

恐竜時代が惑星の衝突で終わったとすると、霊長類全盛時代にピリオドを打つのも惑星の衝突である可能性は大です。
NASA(米航空宇宙局)によると地球にダメージを与える可能性がある小惑星が、全部で3200~6200個あるという推計値をはじき出したそうです。
だからどうしろという問題ではありませんが、壮大な宇宙のロマンを眺めていると、有象無象の戯言が馬鹿らしく思えてきます。