南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

電気柵と曼珠沙華と藤稔

2011-09-18 19:35:51 | Weblog
稲刈りが終わった田んぼもちらほら…朝が遅かったので今日の散歩は陽が落ちてからでした。
日中は暑くて夏日でしたが、曼珠沙華の妖しげな姿を見ると、もうすっかりと秋です。
これからの季節が私は一番好きですね。

よくよく気をつけて歩くと、いたるところどこの田畑にも電気柵が設置されていました。
こんなところにも猪や鹿などがでてくるのかとびっくりします。
電気柵というのは、田畑の周囲を裸電線で取り囲み、電流を流す装置です。
ヨタヨタ歩いていればうっかり触ってしまうかもしれないのであまりいい感じではありません。
でも囲まなければ、その田畑だけが動物たちにやられてしまいます。
電気柵は安くはありませんから、作物をつくることをあきらめていく人たちも増えています。
草ぼうぼうの畑もずいぶん増えていました。

夕食後、今日届いたブドウ「種なし藤稔」を美味しくいただきました。
女房の友人で山梨のブドウ農家から届いたものです。
ずいぶん遠い昔に遊びに行った時のことを思い出します。
まるで宝石のように大切にブドウを扱っていました。
一升瓶に詰められていた自家製ワインの旨かったこと、もう一度味わってみたいものです。

敬老会に招かれた母親の話。
「この学区に190人も75歳以上の年寄りがいるそうだ。
子どもがいないのにこれじゃあ年金が持たないはずだよ」
わが学区の小学生は70名足らずしかおりません。
いまに人間よりも猿や猪や鹿の数が増えそうな勢いです。
「藤稔」に負けないような、ほんとうに旨い農作物をつくってみたいという夢は果たせるでしょうか?
それとも年金がパンクして、喰うがために農作物をつくることになるのでしょうか?
いずれにしても将来は土と戯れて生きていくんでしょうね。