南町の独り言

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非営利組織のマネジメント

2011-09-29 21:51:48 | 読書
非営利組織のマネジメント―使命・責任・成果
クリエーター情報なし
東洋経済新報社


非営利組織というとNPOを思い浮かべますが、労働組合はそもそも非営利組織の原点のようなものです。
連合ももちろんそうですし、いくつもの労働者福祉団体もその仲間です。
それらの運動全体が衰退を始めていることに私は非常な危機感を抱いています。
時代が変わったからしょうがないよ…とうそぶく人もいますが、私はそうは思いません。
この「非営利組織のマネジメント」、ひとりでも多くのリーダーに読んでいただきたい1冊です。


「…非営利組織の原点は、それが独自に掲げるミッションにある。
それにもとづいて、人間を変え、社会を変えていく。
そのためには成果をあげなければならない。
成果がなければ、人間や社会は変革されない。

非営利組織は、マネジメントというものにアレルギーをもってきた。
それは企業のためのもの、お金儲けのためのものと考えてきた。
しかしマネジメントは企業発展のものではなく、営利・非営利を問わず、あらゆる組織が目的を達成し成果をあげていくためのものである。
非営利組織にとっても、ミッションを成果へと転換し、社会に貢献していくために不可欠のものである。

非営利組織の決算は企業と異なり、財務が最終的なものではない。
ミッションの達成が真の決算である。
しかし同時に財務は現実的な問題であるから無視はできない。
甘えや自己満足を拝し、成果をあげるために不可欠なものとして、ミッションや財務にかかわる評価システムを明確に位置づける必要がある。

非営利組織のリーダーは、人間集団としての組織問題を扱わねばならない。
非営利組織の維持・発展にとって、人間は最大かつ不可欠な資源である。
スタッフやボランティアの満足を確保し、その貢献を獲得して成果を生むための結集を図らねばならない。
その結集の姿は、心の絆で結ばれた豊かなコミュニティーである」

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