先週行われた「地協議長・事務局長会議」では、この10月に提案予定の第1号議案について、率直に意見交換をいたしました。
この議案は、2007年に提案した「地域に根ざした顔の見える労働運動をめざして」の第3弾です。
2010年は第2弾「労働運動の原点は現場にあり」を提案し、私たちはこの議案書を持って各地協や執行委員との対話集会を開催してまいりました。
各集会では全参加者からご意見をいただきました。
ひたすら聞いて回った対話集会でしたが、どこの集会でも悩ましい現状の姿や、組合活動に対しての課題が多く出されました。
これら「対話集会」での議事録をもとにして、事務局では次の作業を行いました。
まずは私たちがめざす「地域に根ざした顔の見える労働運動の姿」とはなにかを突き詰めていきました。
そして具体的に3つの姿を浮き上がらせます。
ひとつめは“地域に役立つ、地域から頼りにされる存在になることである”
ふたつめは“仲間の輪を広げ続ける…である”
みっつめは“本音で話せる場をつくることである”
次の作業では、しからばこの姿を実現させるために、私たち(地協・産別・連合事務局)は“何を”“誰が”“いつまでに”行うのかの議論を開始させました。
もの凄く気を遣う・頭を使う作業でしたが、ある時(これでいいのだろうか?)と思いました。
これまではこのような作業をして、さらに具体的な「あれをやりなさい」「これをやりなさい」的な提案に仕上げていきます。
1年間かけて現場の声を聞き込んだうえでの議論ですから、現場とかけ離れた活動方針にはならないという自信はありますが、どうも違うような気がしてならなかったのです。
今年度の座右の書と決めている「学問のすすめ」に書かれていることは“独立自尊”でした。
“独立”とは自分のことは自分でやる、ということです。
“自尊”とは、自らを高く持ち何者をも恐れない生き方、のことです。
現場サイドで抱える悩みや課題を、自らが解決策を考え、自らが決定し、自らが実行することなしには真の改革には結びつかないことに、私自身が強い思いを持ち始めたのです。
そこで来年度の第1号議案のテーマを「実現に向けた行動指針」と定めたのです。
ひとつひとつの行動指針についてその具体的な方法や活動計画はここでは定めておりません。
案の定、戸惑いの意見が多く出されました。
対話集会の議事録を添付したのは、行動指針を導いていった道筋ですからどうしても必要だったからです。
しかし発言者の実名入りでしたからそこは削除することに決めましたが、私自身は若干の残念さが残りました。
実態を共有することなしには、“本音で話せる場”にならないと思うからでした。
“本音”とはそういうものだと私は思いますが、ひとりでも反対者がいるからには実名は使えません。
もうひとつは、「言うことは分かったが、具体的に何をすればいいか教えてくれ」という意見です。
これこそがこれから改革を進めるうえでの、最大の壁になるような気がします。
右肩上がりの成長期にあった労働運動は、正直エスカレーターに乗っているようなものでした。
先輩たちがやってきたことを真似ているだけで事足りました。
行事ひとつ見てもまるで10年前と同じだという例はいっぱいあります。
世の中がもの凄いスピードで動いてきましたが、私たちはあまり物事を真剣に考えてきませんでした。
「学問のすすめ」の著者である福沢諭吉の生き方はまさに“独立自尊”の生き方でした。
彼は私たちにこう問いかけています。
「自らの内なる声に耳を傾けなさい。
本当にしたいこと、本当に正しいと思うことだけをやりなさい。
自らを高く持し、何者にも媚びず頼らず、何者をも恐れず、独立独歩で歩みなさい。
そんな生き方を皆さんも試みてください。
駄目な時もあるかもしれませんが、試みることはできるはずですよ」
この議案は、2007年に提案した「地域に根ざした顔の見える労働運動をめざして」の第3弾です。
2010年は第2弾「労働運動の原点は現場にあり」を提案し、私たちはこの議案書を持って各地協や執行委員との対話集会を開催してまいりました。
各集会では全参加者からご意見をいただきました。
ひたすら聞いて回った対話集会でしたが、どこの集会でも悩ましい現状の姿や、組合活動に対しての課題が多く出されました。
これら「対話集会」での議事録をもとにして、事務局では次の作業を行いました。
まずは私たちがめざす「地域に根ざした顔の見える労働運動の姿」とはなにかを突き詰めていきました。
そして具体的に3つの姿を浮き上がらせます。
ひとつめは“地域に役立つ、地域から頼りにされる存在になることである”
ふたつめは“仲間の輪を広げ続ける…である”
みっつめは“本音で話せる場をつくることである”
次の作業では、しからばこの姿を実現させるために、私たち(地協・産別・連合事務局)は“何を”“誰が”“いつまでに”行うのかの議論を開始させました。
もの凄く気を遣う・頭を使う作業でしたが、ある時(これでいいのだろうか?)と思いました。
これまではこのような作業をして、さらに具体的な「あれをやりなさい」「これをやりなさい」的な提案に仕上げていきます。
1年間かけて現場の声を聞き込んだうえでの議論ですから、現場とかけ離れた活動方針にはならないという自信はありますが、どうも違うような気がしてならなかったのです。
今年度の座右の書と決めている「学問のすすめ」に書かれていることは“独立自尊”でした。
“独立”とは自分のことは自分でやる、ということです。
“自尊”とは、自らを高く持ち何者をも恐れない生き方、のことです。
現場サイドで抱える悩みや課題を、自らが解決策を考え、自らが決定し、自らが実行することなしには真の改革には結びつかないことに、私自身が強い思いを持ち始めたのです。
そこで来年度の第1号議案のテーマを「実現に向けた行動指針」と定めたのです。
ひとつひとつの行動指針についてその具体的な方法や活動計画はここでは定めておりません。
案の定、戸惑いの意見が多く出されました。
対話集会の議事録を添付したのは、行動指針を導いていった道筋ですからどうしても必要だったからです。
しかし発言者の実名入りでしたからそこは削除することに決めましたが、私自身は若干の残念さが残りました。
実態を共有することなしには、“本音で話せる場”にならないと思うからでした。
“本音”とはそういうものだと私は思いますが、ひとりでも反対者がいるからには実名は使えません。
もうひとつは、「言うことは分かったが、具体的に何をすればいいか教えてくれ」という意見です。
これこそがこれから改革を進めるうえでの、最大の壁になるような気がします。
右肩上がりの成長期にあった労働運動は、正直エスカレーターに乗っているようなものでした。
先輩たちがやってきたことを真似ているだけで事足りました。
行事ひとつ見てもまるで10年前と同じだという例はいっぱいあります。
世の中がもの凄いスピードで動いてきましたが、私たちはあまり物事を真剣に考えてきませんでした。
「学問のすすめ」の著者である福沢諭吉の生き方はまさに“独立自尊”の生き方でした。
彼は私たちにこう問いかけています。
「自らの内なる声に耳を傾けなさい。
本当にしたいこと、本当に正しいと思うことだけをやりなさい。
自らを高く持し、何者にも媚びず頼らず、何者をも恐れず、独立独歩で歩みなさい。
そんな生き方を皆さんも試みてください。
駄目な時もあるかもしれませんが、試みることはできるはずですよ」