南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

大仕掛けの春闘

2010-03-04 09:38:16 | ユニオン

昨晩はJR連合静岡県協の「2010春闘 総決起集会」に招かれました。
400名を超えるJR東海グループに働く仲間たちを激励しながら、このようなご挨拶をいたしました。

「この国の経済がおかしい。
この国の社会もおかしい。
全労働者の1/3が、非正規と呼ばれる労働者。
賃金は正社員の1/3であり、明日が保障されない有期雇用の身分である。
それを社会が許してきたから、多くの企業は非正規とやらを選択した。
収入の低い非正規が増えれば当然家計収入は減り、購買力は落ちる。
それでも最低限のモノは必要であるから、とにかく安いモノを買う。
メイド・イン・JAPANではそのニーズに応じられないからメイド・イン・CHINAになり、そしてメイド・イン・バングラディシュとなる。
国内から生産現場は失われ、そして雇用の場が失われていく。

そして今年の春闘では経団連は定昇の凍結などという馬鹿げた主張をし始めた。
定昇凍結の意味するところは、総賃金の収縮である。
現在のおかしい社会をつくり出した元凶である労働者派遣法の改正時に、連合は残念ながら旗を立てて闘わなかった。
その2の舞は踏んではならない。
定昇凍結とはまさにブラックホールに飲み込まれるということだ。

どうするか!
日本にはまだまだお金がある。
お金は使わなければただの紙屑だ。
大企業を中心とした分厚い内部留保、そして多くの小金持ち、とにかくお金を回すことだ。
資本投下して雇用の場をつくらせること、定昇を絶対確保したうえで可能な限りベアを要求すること。
その大仕掛けのひとつが春闘だ。
どうぞ、日本のためにがんばってください。」