旅、思いで思い出し           何も知らずに旅にでた!

昔ズート昔、旅をした。何も知らない私が、若かった,若いだけだった!
半世紀前の事....

247 桜の飯田橋から

2012-04-14 06:25:35 | 散策
 2006年、成田にいた頃、飯田橋から東銀座迄歩きました。飯田橋の西口を出て牛込橋から右前外堀沿いに遠目に見える立派な桜並木に、間に合って良かった思いました。早速、車道を渡り写真を何枚か撮りました。美しい。

 駅の右は神楽坂方面に向かいますが、今回は左に早稲田道を九段坂方面に目的地の千鳥ヶ淵に向かう坂を上り始めました。直ぐ青森県の物産販売APPLE BLD.の一階で買い物。何でも東京にはあるなと感心。そして何故か幽霊坂が3つも平行にありました。

 しばらく行くと黄色い通学帽子の小学生たち、私には奇妙な光景、どう見てもその中に外国人顔の子供が一人いました。多分その上にあった富士見小学校の児童だと思います。こんな遭遇にも東京を感じました。地図を見ると付近には日本歯科大、ルーテル外語学校、暁星高、和洋九段女子高、九段高の学校やシャミナード修学院などあり文教地区と知りました。

 そして、右手に平安神宮なみの立派な大鳥居が見受けられたので行くと花見の屋台がずらりありました。そこは靖国神社でした。まったく予定していませんでしたが、訪れたかった所なので早速、公人では無く個人参拝しました。(実際は無料の入り口迄)。韓国大統領が先日行きたいと言っていた遊就館に800円の入場料を払い見学。ただただ、日本の戦争参加の正当性を訴えた映画、展示品も上級将校ばかりの綺麗なものばかりで戦争の悲惨さを伝えるものも無く、私の年代では誰より戦争の実態の知識があると自負する私にとっては許されるものではありませんでした。アジアの国々に非難されるのが分かる靖国神社でした。入る前に買おう思っていた饅頭のことも忘れそこを心重く去りました。二度と来ることは無いと思います。
 
 そんな落ち込んだ気分もそこから5分程の千鳥ヶ淵のお堀を後ろにした桜並木の壮大な景色に打ち消されました。夜桜照明の最後の日と言うことで少し葉が多い桜もありましたが大変綺麗で御座いました。堀にはボートを楽しんでいるカップルが見え、できれば私は、ボートに乗ってお酒と桜を優雅に楽しみながら誰かに漕いでもらいたい。
 堀沿いに千鳥ヶ淵公園の桜並木を下っていくと立派な半蔵門がありそこから堀の幅が大変大きくなり、そして道から堀の水面までがどこも深い。二条城(外周1.8キロ)の堀しか知らずに育った私としてはその雄大な景色に圧倒されました。見下ろした大きな堀の向こうにはビル群、右手に国会議事堂、目の前の国立劇場との間の道は広く立派なものでした。

 その古い歴史あるものと新しさの融合した景色は世界でも有数のユニークな都市、東京にしか無いものです。ちょっと誉め過ぎましたが実際感動の景色でした。
 歴史に名高い桜田門をくぐり抜けてやたら広い皇居前ひろばへ向かいました。門の脇にある石垣の綺麗な配置に驚き、この感受性はまだまだ若いと自分で勝手に一人納得しました。

 この一日の体験での結論。この町には何でもあるから東京一極集中止む無し。残念そして、急に京都河原町通りの寂れた情景を思い、京の古い町家の破壊状況に寂しい思いをしました。戦争で残った歴史的な庶民のものの個人による保存は極めて難しいと認識させられました。昔から思っていたことですが、総ての歴史ある都市のテーマパーク化、昔いった倉敷、又は京都で祇園コーナーのような町の一部のみを保存すると言うように、日本国中一律特徴無し同じ町になる日もそう遠く無い事でしょう。
 ご注意 この地、東京に住んでいると、そこからは他の地域は見えません、必要なし。まあ、東京独立国家ですね。
コメント
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