旅とエッセイ 胡蝶の夢

ヤンゴン在住。ミラクルワールド、ミャンマーの魅力を発信します。

今は、横浜で引きこもり。

ニイニイ先生、again

2020年03月02日 13時46分25秒 | 写真館
ニイニイ先生、again

 ニイニイさんは、早とちりだ。みんなで昼飯を食っている時に、自分が思いついて言った。「あー夢が出来た。今年の終わりまでにみんなで稼いで、利益を上げ正月の休みに全員で社員旅行をする。ベイへ行こう。もちろん往復飛行機。豪華ホテルにシーフード。高速クルーザーで南の島に行って泳ぐ。」
 えー、あたし泳げない。とか言う中で、珍しくニイニイさんが静かだった。そして翌日。ニイニイさんが来た。"I have a proposal"(提案があるの。) 何?ニイニイさんの提案は、いつも突飛なものが多くて面白い。
 あのね。お正月なんて先にしないで、直ぐ行きません?ベイは素敵だけれど、お金が掛かる。近くの湖に一泊で、みんなで行けば全然安いよ。ニイニイさんは手にパンフレットを握りしめていた。
 でもそれは違うだろ、ニイニイさん。、みんなで頑張って、と稼いでが見事に抜けているじゃん。
 そうか、ニイニイさんは海を見たことがないって言ってたな。私の夢は、ハワイのような美しいビーチに行くこと、と忘年会で行っていたっけ。でもヤンゴンから5時間バスに乗れば、凄いビーチがあるのに。ヤンゴン近郊の港町なら1時間半で行けるのに。
 ニイニイさんは、2階の祭壇スペースを占いの後も片づけないで、白い花を飾り続けている。ボーイフレンドの黄金仏陀はもうなく、鎌倉の大仏の写真が飾ってあるだけなのに。何を祈願しているんだろう、ニイニイさんは。

 この学校には、ニイニイさんの他にも実に個性的な英語の先生たちがいる。彼女たちは若い。22歳、23歳、24歳、26歳といったところだ。そのなかの一人が誕生日を迎えた。スズキさんが年を聞くと、今日から24歳。ついでにみんなの年を聞いたそうだ。すると、ニイニイさん。「あたしには、聞かないの?」スズキさん。「えっ、だってニイニイさんは、永遠の19歳でしょ。」「ケヘヘヘヘ。」

*鎌倉の大仏は、ミャンマー人の琴線に触れるようだ。何がそんなに良いの?
お顔が好き。願い事がかなうという。---こんなとこらしい。

*おバカ犬は、ニイニイさんの救出劇の翌日、自分が二回助けることになった。
・ 一度は、溝に落ちていた。母犬が助ければ良いのに。これは直ぐに引き上げた。兄弟子犬がキャンキャンとうるさい。
・ もう一度は、また狭い路地の隙間の向こうに行ってしまった。兄弟がまたうるさい。この黒っぽい子犬は難物だった。助けようとすると、突き当りの路地に逃げ込む。仕方がない。隙間にトタンのようなものを折り曲げて突っ込み、道を作った。
  しばらくすると、自力でこれを渡ってきたが、滑って溝に落ちた。引き上げようとすると溝の中を逃げ、追い詰めると小さい顔を振りむいて噛みつこうとする。気の強い子だ。
 溝の中を行ったり来たり、20分くらい子犬は逃げ回った。汚い排水溝だ。石鹸の泡で汚れ、上から垂れる水でビショビショだ。二人いれば、挟み撃ちに出来るのだが、あいにくニイニイさんはレッスン中でいない。
 結局、子犬が疲れてうずくまったところを引き上げたが、17時半を過ぎ、みんな帰っていた。レスキューも三度目ともなると、関心が薄れるのね。
・ 子犬は全部で6匹。全員元気だ。路地の隙間は塞いだ。

・ 皆さん、日本にいてもニイニイさんと話せますよ。スカイブで英語の授業が受けられるのだ。興味のある人は、https://c-school.asia/ ここを見てね。


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