旅とエッセイ 胡蝶の夢

ヤンゴン在住。ミラクルワールド、ミャンマーの魅力を発信します。

今は、横浜で引きこもり。

一時帰国

2020年04月19日 09時28分18秒 | 写真館
一時帰国

 帰国しました。ヤンゴンは住みにくくなった。ミャンマーの感染者はまだ60人だが、怖がりのミャンマー人の引きこもり度はエスカレートする一方だ。学校はいつ再開するか分からない。何もすることがないので、日本で自宅軟禁14日を選んだ。本とDVDとTVとお風呂があれば、当分は極楽気分が味わえる。家族も、日本の方が医療環境がよいから帰りなよ、と言う。

 帰国便は、ほとんどANA便のみ。値段は片道で8万円近くと高い。一度予約した14日便(ANA タイ経由で羽田着)は、あっさりキャンセルされた。17日のANA 直行便(成田)に乗った。ヤンゴン空港は閉鎖状態で、当日夜の出発便はANA一便のみ。空港のあらゆる売店はcloseされているので、飲み物も買えない。また冷房がターミナルの一角を除いて切れているので暑い。暗い。人がいない。

 ANA便の乗客はほとんどが日本人でした。乗客は3割くらいか、ガラガラだったな。出発は30分近く早くて、到着も40分ほど早かった(6:10 A.M.)。成田空港で時間がかかるかと覚悟していたが、何てことはない。30分で空港の外に出た。

 ミャンマーは、コロナ検査の対象国ではない。例え希望しても検査はしてくれない。検疫は行列を並んで、3分の説明で終了。成田空港もガラガラで、店はコンビニ一軒しか開いていなかった。バスや鉄道はやっているが、迎えかレンタカーかハイヤーでの移動が条件だ。バス会社のカウンターに座っているお姉ちゃんは、何のためにいるのか分からない。

 カミさんに迎えに来てもらって(8時にレンタカーを借りた)、空港で2時間半待って、他に車のほとんど走っていない空港を後にした。
 

ヤンゴン ティンジャン 15/APR/2020

2020年04月15日 16時50分27秒 | 写真館
ヤンゴン ティンジャン 15/APR/2020

 これがヤンゴン市内の様子です。街に車が走っていない。子供がいない。人がいない。


昨日までやっていた市場がこの通り。




パゴタもClose


BBQ屋は駐車場に。

公園も閉鎖
とうとう、道まで閉鎖












コンビニもついに?City express は閉鎖
翌日から再openした。

 3月下旬、ミャンマーで最初のコロナ患者が出た翌日から、生徒も先生も学校に来なくなった。みんな凄い怖がり。まるでコロナという妖怪がいて、家族を連れ去っちゃうイメージ。
 レストランが大手から締まりだし、店屋がそれに続いた。屋外型の飲み屋兼飯屋もどんどん閉まってゆく。ジムや雑貨屋も閉まり始め、ついに床屋も全店閉業。
 開いているのは、City Mart とコンビニだけになった。女性の7-8割はマスクを着けている。男性は6-7割。車が極端に減ったので、横断がいつでも出来る。
 チンロン(竹で編んだ蹴鞠)をやる若者はいるが、子どもはほとんど見かけない。

 4/15現在、患者数は60数名。政府に言われるでもなく、自主的に行っているように見えるこの徹底した引きこもりは大したものだ。やるじゃん、ミャンマー。


日本雑感

2020年03月17日 19時10分31秒 | 写真館
日本雑感

 5日間、日本に帰っていました。確定申告のための帰国でしたが、結果として必要はなかった。収入が少なすぎて、医療費を加えても全くの赤字、ゼロ円の税金なのです。といって、税金が戻ってくるわけではない。
 来年、もし申告の用紙が来たとしても、何もしなくてよいとのこと。こうなるとかえって意地になる。以前、親父が亡くなった時に、税務署の職員と交わした会話を思い出す。「何かする必要はありますか?」「遺産は一億円を超えますか?」「いえいえ、とても。少なくともその半分以下です。」「では、何もする必要はありません。」

 下々の者ども、余計な心配はせずとも宜しい。何かカチンとくる。

 日本は静かでした。本屋が2軒潰れていた。道も鉄道も、飲み屋もパチンコ屋も空いていた。銭湯も土曜日なのに空いていた。こんななら、いっそ暮らしやすい。車も少ない。空港も飛行機もガラガラで、ゆったりしていた。3人掛けに1人。楽勝だ。でもこの調子では、来週にも飛ばなくなるだろうな。
 唯一、ビックリするほど混んでいたのは本屋だった。レジが行列しているので驚いた。娘の会社(スポーツジム)も一時休業。息子の会社は自宅勤務。日本語学校の同級生も一時休校でした。平日なのに全員昼間に集まってくれた。休みは良いが、給料が入らないのでは困る。これから、どうなるんだろう。

 こちらで五か月間、TVも温水シャワーもない生活を続けていた。お風呂はいいね。気持ちいいー。でもTVはうるさい。ニュースでコメンテーター?が政府を、人を批判する。何でこうしない。こんな事をするなんて、信じられない。何を考えているんでしょうか。これが耳障りでならない。ミャンマー人は、人に干渉しない。人のやること、言うことに意見をしない。悪口は言うかもしれないが、直接批判したり意見したりはしない。日本のTVはそればかり。どういう立場で発言しているのやら。お前は神か?
気分が悪くなる。

 もう一つ驚いた。友達が結婚していた。60歳過ぎて20も下の弁護士さんと結婚したという。大丈夫か。奥さんは今アラスカ旅行中だそうだ。
 これで、一年後に会ったとき、奥さんは?アラスカ旅行中。こうならないことを望む。

 ずいぶんと本やらDVDやら買ってきた。これで当分、読む物には困らない。バンコク便も閉鎖されたら、動けないからね。ここ当分は様子見だな。


ニイニイ先生、again

2020年03月02日 13時46分25秒 | 写真館
ニイニイ先生、again

 ニイニイさんは、早とちりだ。みんなで昼飯を食っている時に、自分が思いついて言った。「あー夢が出来た。今年の終わりまでにみんなで稼いで、利益を上げ正月の休みに全員で社員旅行をする。ベイへ行こう。もちろん往復飛行機。豪華ホテルにシーフード。高速クルーザーで南の島に行って泳ぐ。」
 えー、あたし泳げない。とか言う中で、珍しくニイニイさんが静かだった。そして翌日。ニイニイさんが来た。"I have a proposal"(提案があるの。) 何?ニイニイさんの提案は、いつも突飛なものが多くて面白い。
 あのね。お正月なんて先にしないで、直ぐ行きません?ベイは素敵だけれど、お金が掛かる。近くの湖に一泊で、みんなで行けば全然安いよ。ニイニイさんは手にパンフレットを握りしめていた。
 でもそれは違うだろ、ニイニイさん。、みんなで頑張って、と稼いでが見事に抜けているじゃん。
 そうか、ニイニイさんは海を見たことがないって言ってたな。私の夢は、ハワイのような美しいビーチに行くこと、と忘年会で行っていたっけ。でもヤンゴンから5時間バスに乗れば、凄いビーチがあるのに。ヤンゴン近郊の港町なら1時間半で行けるのに。
 ニイニイさんは、2階の祭壇スペースを占いの後も片づけないで、白い花を飾り続けている。ボーイフレンドの黄金仏陀はもうなく、鎌倉の大仏の写真が飾ってあるだけなのに。何を祈願しているんだろう、ニイニイさんは。

 この学校には、ニイニイさんの他にも実に個性的な英語の先生たちがいる。彼女たちは若い。22歳、23歳、24歳、26歳といったところだ。そのなかの一人が誕生日を迎えた。スズキさんが年を聞くと、今日から24歳。ついでにみんなの年を聞いたそうだ。すると、ニイニイさん。「あたしには、聞かないの?」スズキさん。「えっ、だってニイニイさんは、永遠の19歳でしょ。」「ケヘヘヘヘ。」

*鎌倉の大仏は、ミャンマー人の琴線に触れるようだ。何がそんなに良いの?
お顔が好き。願い事がかなうという。---こんなとこらしい。

*おバカ犬は、ニイニイさんの救出劇の翌日、自分が二回助けることになった。
・ 一度は、溝に落ちていた。母犬が助ければ良いのに。これは直ぐに引き上げた。兄弟子犬がキャンキャンとうるさい。
・ もう一度は、また狭い路地の隙間の向こうに行ってしまった。兄弟がまたうるさい。この黒っぽい子犬は難物だった。助けようとすると、突き当りの路地に逃げ込む。仕方がない。隙間にトタンのようなものを折り曲げて突っ込み、道を作った。
  しばらくすると、自力でこれを渡ってきたが、滑って溝に落ちた。引き上げようとすると溝の中を逃げ、追い詰めると小さい顔を振りむいて噛みつこうとする。気の強い子だ。
 溝の中を行ったり来たり、20分くらい子犬は逃げ回った。汚い排水溝だ。石鹸の泡で汚れ、上から垂れる水でビショビショだ。二人いれば、挟み撃ちに出来るのだが、あいにくニイニイさんはレッスン中でいない。
 結局、子犬が疲れてうずくまったところを引き上げたが、17時半を過ぎ、みんな帰っていた。レスキューも三度目ともなると、関心が薄れるのね。
・ 子犬は全部で6匹。全員元気だ。路地の隙間は塞いだ。

・ 皆さん、日本にいてもニイニイさんと話せますよ。スカイブで英語の授業が受けられるのだ。興味のある人は、https://c-school.asia/ ここを見てね。