旅とエッセイ 胡蝶の夢

横浜在住。世界、50ヵ国以上は行った。最近は、日本の南の島々に興味がある。

何で何でミャンマー 2

2019年11月26日 09時38分36秒 | エッセイ
何で何でミャンマー 2

 ランダムに行くよ。もうすぐ滞緬一ヶ月になる。一週間目でひどい風邪をひいた以外は、お腹の調子もすこぶる良い。今回は、detailな内容になりそうだ。

・パンフレットを近所のコピー屋さんで100部刷った。ところが、前回と同じ用紙なのに値上げすると言う。えっ普通逆だろ。この国ではよくあることらしい。2回目、3回目となると、値上げする。いったいどういうカラクリじゃ。
 甘え構造?よく分からん。最初にサービスして受注する?それも変だよ。前回が250Kで、今回は350Kだと言う。中間の厚みの紙にして、300K(21円)で発注した。

・寮の非常階段の鍵がやっと解決した。二重ロックの木の扉の向こうに鉄枠の頑丈な扉があって、そこにでっかい南京錠。大家さんは、この南京錠の鍵を失くしていた。鍵屋を呼んで、南京錠をぶった切り、他の鍵に取り換えた。
 1万K(700円)以上かかったらしい、その作業代金は何と我々持ちだそうだ。でもこれでやっと非常階段に出られた。入り口側から火が出ても、これで助かる。ここは譲れない。ここに鍵をかけるのは、ミャンマーでは普通ですよ、と言われても。

・果物屋で買い物をしていると、小さなお坊さんが立ち止まった。果物屋のおかみさんは、小さいミカンを5-6個取ってお坊さんの鉢に入れた。

・小坊主と、いかにもサッカー小僧といった少年が道ですれ違った。少年は兄貴らしい青年と一緒に歩いていた。小坊主と少年は、ヨっという感じであいさつ。少年は小坊主の腕を軽く叩き、鉢を抱えた小坊主はニっと笑った。

・結構、皆さん時間にルーズです。タクシーは約束の時間に30分遅れるし、スタッフとレッスンの時間を決めても、勝手にいなくなったりする。
 日本人は、時間に厳しいんだよ。でもそうだろうか。新宿副都心線は毎朝5-10分遅れたし、田園都市線も乗っていてよく遅延した。明治の初めに日本に来た外国人は、日本人は時間の観念を持っているのかと怒っている。まっのんびりとした方が、勝つのでしょう。しかも当時の日本人は、あっ異人のおなごだ! となると、男も女もわらわらとすっ裸で銭湯から飛び出してきた。

・ヤンゴンを歩いていて、ジロジロ見られたり、声をかけてこられたり。そんなことは、一度もない。道を聞けば、分からない場合を除いて、いつも親切に対応してくれる。嫌な顔をされたりはしない。タクシードライバーは渋滞で大幅に時間がかかっても、追加のチップを要求したりはしない。住みよい街だこと。これでも、昔に比べて世知辛くなった、人情が薄れたとヤンゴン子は嘆くが、じゃあ昔は一体どれだけ。

・ここでは、調理にガスは使わない。ホットプレートだが、こんなんで火力は大丈夫なの?ところがどっこい、さすがは240Vだ。パンを置くと、たちまち焦げ目がついて煙が出る。玉子焼きが、みるみるうちに出来上がる。相当な火力だ。

・ここらの犬ときたら、所構わず寝転がる。駐車した車の前や下。歩道のど真ん中。


 似たような、皆親戚じゃい、といった連中だ。街行く人々は、追い払ったりはせず、避けて歩く。おとなしいのだが、所構わずフンをする。車に轢かれたのだろう、前脚の片方無い3本脚もいた。ペットの犬は、様々な犬種の小型犬が多い。毛がふさふさしたのは暑そうだ。
 猫は、店のレジの前にデンと陣取り、「なにさ、私が店主よ。先に私に声をかけなさいよ。」と威張っていた。

・ヤンゴン市内に、バイクは一台も走っていない。法律で禁じているのだ。車と自転車タクシーと自転車だけだ。これはユニークな政策だが、効果をあげている。、バンコクやホーチミン・シティー、台北を見よ。ここでも市街に行けば、バイクは主要な交通手段だとして走っている。

・夕食の後、BBQ屋でグラスビールと串3本(カリフラワー、銀杏、エリンギ)を味わった。4,100K(290円)也。贅沢な気分だぜ。

・ここにも、色々な性格の子がいる。プラス思考の子ばかりではない。皆仲良さそうに見える。でもいじめはないが、どうしたって気が合う合わないとかは、そりゃあるさ。あると思うよ。民族と宗教が違う場合もある。あと、やせっぽちの子がご飯たっぷり、驚くほどの大食い。ぽっちゃりタイプが、ダイエットで小さなお弁当箱。理不尽だよな。

・前にも書いたが、こちらの蚊は控え目だ。耳のそばに来ても、大してうるさくはない。それでも夜中、蚊帳の中に入った奴が耳元に来た。手を振り上げてバシっと枕を叩いたら、何とそのままご昇天。あっごめん。追っ払うだけの積りだったのに。許せよ、仏陀。南無阿弥陀仏。
 でも、スミマセン・スミマセンと近い所を2ヶ所刺すのはいただけない。カイーぜ。

・仕事帰りに通る居酒屋(兼食堂)風のオープンショップ。いつも太ったお坊さんが、道にはみ出して座っている。一般の親父さんたちと一緒の席だ。飲食をしているのかは分からない。随分さばけたお坊さんだこと。
 この人の事ではないが、坊さんは人生をサボるのには、良いポジションだよな。手を合わせて尊敬されるし、飯はタダで食えるもの。

・日本のNGOで、アジア各国に寺子屋と称して学校を建設している団体がある。そこに所属している女性は、素敵な美人だ。生き生きとしていて、会うとこっちまで元気になる。
 ミャンマーでは6校を建てたり、改築したりしたそうだ。その多くは尼寺だ。ここの尼さんの子供たちは、キャッキャ笑って実に楽しそうだ。つるつる頭に汗を浮かせて街を托鉢するチビ尼ちゃんとは、えらい違いだ。
 この尼寺の園長?さんが、お小遣いとして一人500K(35円)を子尼たちにあげたそうだ。35円と軽く見るなかれ。駄菓子は100~200Kで買える。3-5袋になるのだ。
 ところが子尼はそれで、おもちゃのような(でもとても綺麗)ブレスレットを買い、お姉さんにあげた。大好きなお姉さんが喜ぶのを見たかったんだな。日本人のお姉さん、今日も会えて嬉しい。お姉さんはとっても綺麗だけれど、もっと綺麗になって。男の人をギャフンと言わせて。私たち、オシャレは出来ないもの。

親は子供が楽しむのを見て、幸せを感じる。この子たちは。

こんなん、貰ったら泣いちゃうよ。

・托鉢する尼さんは、みんな子供たちだ。上はせいぜい15-6歳。下は、昨日会った子は豆粒だった。多分4-5歳。
 30人位の集団で歩いている時もあるが、たいていは4人とか2人になって、街を片端から個別訪問する。向かいの家なんぞ、立て続けにチャイムを鳴らされた。その都度、おかみさんが出てきてお金を渡していた。
 僧院によって衣が違うんだろうか。微妙に衣と袈裟の色とスタイルが異なる。ショッキングピンクから薄ピンク。これは洗濯回数によって色落ちするとして、どう見てもオレンジ色の衣。これはリーダーの色なの?今度誰かに聞いてみよ。

コメント
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