「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

初めて出てきた真面な停戦提案→アフリカ7か国代表団<ウクライナ紛争2023年6月

2023-06-20 17:38:20 | ウクライナ紛争

プーチン氏に交渉による停戦呼び掛け アフリカ7か国代表団
2023年6月18日 10:47 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS 南アフリカ アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3468711?cx_part=top_topstory&cx_position=3

アフリカは、どちらかと言うと親ロシア的な国が多いです。
中でも南アフリカは旧ソ連時代から親ロシア政策を取っています。理由は、南アフリカがアパルト・ヘイト政策を取っていた時代に、唯一黒人の反アパルト・ヘイトの関係者を人間扱いしたのは、旧ソ連政府だけだったからです。その時代の恩を多とし南アフリカは親ロシア政策が外交の基本です。
アフリカ諸国に反欧米的な感情が強いのも、ヨーロッパの植民地支配に原因があります。果たして、その償いをかつての宗主国は十分に行ったのかどうか?行ったとは思えないから旧植民地国家には、おおきな蟠りがあります。

しかし、今回アフリカ7か国代表団がウクライナ政府の言い分を聞き、ロシア政府に提案した停戦内容は、ごくまともでした。その理由は?
「ロシアの撤退が、停戦交渉の条件だ」とした点です。

例えば、ウクライナのロシアにより国土破壊その他の賠償問題もあります。戦争犯罪者の取り扱いの問題もあります。それは後にして、停戦を提案しました。

これまでは、中国にしろブラジルにしろ(インドネシアも同じことを言いました)、侵略の現状を凍結しての停戦提案です。

ウクライナが飲めるはずもありません。
アフリカ7か国代表団の提案は、ロシアの軍事侵略開始前の状態に取り敢えず戻すことを条件にしています。

ロシアが合意する可能性は、低いです。しかし、これまでのロシア応援団的な国々の侵略の現状凍結の停戦案には、100%ウクライナが同意しません。可能性100%ゼロの停戦案を提示しても、単なる外交上のパフォーマンスにすぎません。

アフリカ7か国代表団の提案もロシアが受け入れる可能性は、現在はほぼないでしょう。しかし、ウクライナ紛争でロシア軍不利の状況が生まれれば、アフリカ7か国代表団の提案が停戦交渉の最低ラインになると思います。そこで初めて停戦交渉の余地が生まれます。

紛争の第三者であるアフリカ7か国代表団の提案だから、価値があります。

侵略の現状凍結の停戦案の不合理さと無意味さが分かります。停戦交渉などする気もないのに、スタンドプレーをしていました。むしろ、ロシアのためにしていると言っていいと思います。

どっちにしても、現在ドンパチの真っ最中です。形勢に変化が生じなければ、どちらも停戦提案など受け入れるはずがありません。

その現状を踏まえた上で、停戦交渉のベースを提案したことに大きな意味があります。要は、ここから始めるべきだと言うことを、国際社会に示しました。



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