「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

プリゴジン氏とプーチン氏の怪しい関係とは?<2023年7月

2023-07-14 18:52:24 | ロシアと周辺国

プリゴジン氏がロシアのサンクトペテルブルクに滞在…ベラルーシ大統領が言及
2023/07/06 18:00
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230706-OYT1T50234/

ルカシェンコ大統領が言っているんだから、プリゴジン氏がサンクトペテルブルクに滞在しているのは事実だと思います。

追放後、ベラルーシとサンクトペテルブルクと移動しています。モスクワに行った形跡もあります。追放された反逆者が、そんな事をしていいはずがありません。当然、プーチンさんが黙認しているから出来ることでしょう?

ワグネルについては、元からのワグネルの傭兵とウクライナ紛争後に募集した兵士を分割するようです。元からの傭兵は、ベラルーシに移動するのだろうと思います。ワグネルには海外業務があります。この部分は引き続きワグネルが担当するようです。

ロシア国内については、ロシア政府やロシア軍からワグネルやプリゴジン氏の企業が受注していた分は、契約解除するようです。

プーチン氏は、サンクトペテルブルク人脈の出身です。そしてプリゴジン氏もプーチン氏の引き立てを受けて同じ人脈の中で新興財閥として成長してきました。だから人脈が全部同じわけです。サンクトペテルブルク人脈の大物や有力者は、ほぼ全員どちらとも人間関係があるわけです。今回のワグネル事件は、その人脈が二人の仲介に入り事件を治めた可能性が考えられます。

公表されていない裏取引は沢山あると思います。そうでなければ、サンクトペテルブルク界隈にプリゴジン氏がいるはずがありません。切っても切れない腐れ縁が隠されていそうです。怪しすぎるでしょう?

そこから導き出される事は?
プリゴジン氏は、政治的には死んでいないと言う事です。

一方、プーチンさんは?
プーチン氏、8歳少女と大統領府で面会 花束贈り談笑
2023年7月5日 22:10 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3471292
女学生にキス! ロックスターみたいな「普段と全然ちがう」プーチンの姿に、「やはり影武者」の声
2023年6月30日(金)19時29分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/06/post-102059.php

こうやって、ソフト・プーチンをロシア国民にアピールしています。何か変でしょう?
来年のロシア大統領選挙に向けてのアピールとイメージ戦略なんでしょうね?

そこで気が付くことがあります。
プリゴジン氏は、ワグネル事件前ロシア国内では人気が急上昇中でした。と言うことは?(ロシア人の好みは極悪!とか妖怪!です。すごく、ゲテモノを好みます。)
来年の大統領選には「プリゴジン氏は出馬しない」(=対抗馬にならない)。これも裏取引の条件に入っていたのかもしれません。

プリゴジン氏は、ロシア国内では外から見る以上にコネを持っている可能性があります。それがプーチン氏がプリゴジン氏を排除しない大きな理由かもしれません。ワグネルが海外事業で稼いだ大金の一部は、当然ナニされているでしょう?スーダンの金なんか、直接ロシア国内に送っていたようです。これは、分かっている分だけです。

どっちにしても極悪と妖怪の怪しすぎる関係です。

※以下は私の推測に過ぎません。軽く、読み流してください。

サンクトペテルブルク人脈の視点からロシアの国内政治を考えてみます。

私が個人的に推測するところは・・
サンクトペテルブルク人脈の超大物がプーチン氏です。
当然2番がいるはずで、大分離れた2番がプリゴジン氏でないのかと推測します。

年の差10歳ですから、年齢的には合っています。プーチン氏にも肉体的な限界は、来ます。サンクトペテルブルク人脈からすると次も自分たちが政治の実権を握りたいでしょう?

サンクトペテルブルク人脈の立場に立つならば、どの時点かでプーチン氏からプリゴジン氏に政権が移行する事が望ましいわけです。プリゴジン氏が大統領である必要はありません。キング・メーカーであれば良い訳です。お飾りの大統領を据えて政治をコントロールする事が出来れば、それでよい訳です。

サンクトペテルブルク人脈の立場に立つならば、プーチン氏とプリゴジン氏が争う事は、極めて不都合な事になります。

サンクトペテルブルク人脈の仲介があったからこそ、二人は折り合ったのだと思います。どちらにも利益はありません。サンクトペテルブルク人脈が弱体化するだけです。今回の合意の一番大きな部分は政治的な部分だと思います。サンクトペテルブルク人脈の次の大統領選挙の候補はプーチン氏一本化する事です。

最大のライバルが下りたのでプーチン氏は、ソフト・プーチンを演じているのだと思います。

☆注目する点は?
プリゴジン氏は激烈にロシア軍・大統領府・情報組織批判をしました。しかし、これまでもプーチン批判は一言もしていません。今回も、「大統領はロシア軍幹部に騙されている・だから間違えている」と発言しただけです。一見プリゴジン氏はプーチン氏に逆らったように見えます。しかし、プーチン批判は最後までしませんでした。

どうもね?今回のワグネル事件の結末は怪しすぎます。
以上のように考えると、筋道は一応通ります。

どっちにしても、ロシア式の小汚い話ではあります。



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