「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(オーストリア・スイス)放牧牛が観光客の女性を襲って殺した事件とカウベル問題<2023年8月

2023-08-27 14:12:24 | 動物と植物と自然

①放牧牛に襲われ女性が死亡、農家側に6150万円の賠償命令 オーストリア
2019年2月24日 14:29 発信地:ウィーン/オーストリア [ オーストリア ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3212617?cx_part=related_yahoo

②ハイキング中に牛に襲われ女性死亡 オーストリア・アルプス
2017年6月8日 9:07 発信地:ウィーン/オーストリア [ ヨーロッパ オーストリア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3131237?cx_part=related_yahoo

①のケースでは、犬を連れて散歩中に突然牛の群れに囲まれて踏みつけられて死亡したようです。

裁判所は、放牧地を囲っていなかったのが農家の過失だとしています。

しかし、これは少しおかしいと思います。牛の放牧地に犬を連れて入り込んだのは、入り込んだ方にもかなり過失があると思います。観光客がいるのですから、当然宿泊施設があります。宿泊施設の関係者は、放牧地に入り込まないよう注意したのかどうか?

群れで囲んだのは、雌の乳牛だと思います。人を襲うようなことは、ありません。見知らぬ人間が犬を連れて入り込み、多分犬が吠えたので攻撃されると思ったのでしょう。

どちらかと言うと、柵で囲わなければならないのは観光客と宿泊施設だと思います。だから、損害賠償の責任があるとすれば、宿泊施設であり旅行を斡旋した旅行会社ではないかと思います。

これで農家が悪ければ、牧畜業など出来ないと思います。

②のケースは、突進してきたのは雄牛だと思います。雄牛は狂暴ですから地元の人なら誰も近寄りません。犬を連れて近くを歩くのは、自殺行為です。犬が吠えれば牛は怒りますからね?

犬を連れて牛の放牧地をハイキングするのは、非常識に過ぎると思います。一番問題なのは、そんな旅行を企画した旅行会社だと思います。宿泊施設の関係者もハイキングをする上での注意をきちんとしたのかどうか?これも問題です。責任を問う方角が間違えていると思います。

※カウベル(牛の首につける大きな鈴)の話
カウベルの音がうるさい!牛の首にGPS 裁判で和解 オーストリア
2016年12月21日 15:47 発信地:ウィーン/オーストリア [ ヨーロッパ オーストリア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3112047?cx_part=related_yahoo

カウベルは騒音、牧場主に取り外し命じる スイス裁判所
2015年8月13日 14:36 発信地:ジュネーブ/スイス [ ヨーロッパ スイス ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3057255?cx_part=related_yahoo

アルプス名物「カウベル」は騒音、農家に罰金
2012年7月20日 11:59 発信地:ウィーン/オーストリア [ ヨーロッパ オーストリア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/2890689?cx_part=related_yahoo

カウベル(牛の首につける大きな鈴)の大きさに驚きます。牛だって重たいと思います。日本でも付けることがありますが、ずっと小型で軽いです。
昔は、近隣に人が住んでいなかったから問題はなかったのでしょうけれど、放牧地の近くに人が住むようになるとかなりの騒音だと思います。

牛は昔からだから慣れていると思いますが、結構重いし草を食べるときに不便だと思います。これは牛のためにも止めるべきですね。牛も迷惑だし、人間も迷惑です。

スイス国境に近いオーストリアのフォアアールベルク州の絵のように美しい景観が広がるツビッシェンバッサーでの訴訟では和解が成立し、リゾートマンションの所有者が「3000ユーロ(約37万円)を負担して音の出ないGPSを牛の首につけることで最終的には友好的な和解に至った。」と言うことです。

これなら、どちらも納得できますね。常識的な解決だと思います。牛の放牧地の中を犬を連れてハイキングするのは、どう考えても非常識に思えます。

やっぱりアルプスの山奥に行こうと、常識は必要だと思います。雄牛が放牧されている処は危険地帯だとの認識があれば、普通ハイキングには行かないと思います。



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