2024.08.12
侵攻901日目、ロシア軍の前進でトレツク・二ューヨーク方面が危機的状況
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-901st-day-of-the-invasion-the-russian-army-advances-creating-a-crisis-in-the-tretsk-and-new-york-areas/
ウクライナ軍は、ロシアのクルスク州奇襲作戦は大成功でかなりの面積を制圧して更にロシア軍に圧迫を加えています。今のところウクライナ軍優勢の激戦が続いています。
しかしロシア軍の迎撃部隊が到着しつつあり、これまでの進撃速度は失われました。
どうなるかは、これからです。
一方、苦戦が続く東部戦線を放置したツケは当然各戦場で出ています。
本来なら緊急に増援部隊を送るべき戦場を放置しているのですから、現地部隊は更に劣勢になります。
この状況を見るとウクライナの参謀本部は、もうポクロウシクPokrovsk戦線やトレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York方面は、撤退又は放棄を決めているのかもしれません。
もう少々増援部隊を送ろうと、ほぼ防衛は難しいように見えます。
トレツクТорецьк方面では、ロシア軍はピヴニチネPivnichneからルートT-0516沿いに約1・4km西に前進しました。もうすぐトレツクТорецьк市街地の東の端に到達します。
アルテーモヴェЗалізнеの南では南西方向に大きくロシア軍が前進しニューヨルクNiu-York方面の包囲を形成しつつあります。
※航空万能論の管理人は、アルテーモヴェをザリズネと呼称変更しました。どうやらウクライナ読みで地名を残そうと言うことのようです。アルテーモヴェはきっとロシア時代の地名なんでしょうね❓
ニューヨルクNiu-York方面は、更にひどく包囲されかけていた南東方向の郊外の広い地域はウクライナ軍が全面撤退したようで、市街地部分が残っているだけです。
アルテーモヴェからもロシア軍が南下中ですから、ほぼニューヨルクNiu-York市街の防衛は、不可能だと思います。
更にはニューヨルクNiu-York市街の南側では、ロシア軍が西に占領地を拡大中です。ルートH-20方面まで進撃してしまうのだろうと思います。
集落がパラパラありますが、こんなところは守りようがないのでウクライナ軍は順次拠点を放棄して撤退するのではないかと思います。
ロシア軍がアウデイーイウカ市街北部に面的に広く北に深く進撃するのは、もう止めようがないと思います。
その先にあるのがトレツクТорецькの市街地です。
トレツクТорецькを南と東から攻めているロシア軍の数を推測すると兵力差が大きすぎて、トレツクТорецькの市街地でもウクライナ軍は、ある程度防衛戦を戦うにしても、そう長くは持ちこたえられないと思います。
その先(北西)にあるのが、ドネツク北部の玄関口であるコンスタンチノフカКостянтинівкаです。
こちら側には、チャシブ・ヤールのような要塞はありませんから、せいぜい1~2か月後にはコンスタンチノフカКостянтинівкаでの大激戦が始まりそうです。
ロシア軍のチャシブ・ヤール攻撃もそれに合わせて時間調整している気配が濃厚になってきました。
※以上が、ウクライナ軍の参謀本部がクルスク侵攻作戦を開始した、負の反作用です。
ポクロウシクPokrovsk戦線では、更に敗勢が強まるでしょう。
トレツク~ニューヨルク方面はやがてウクライナ軍は放棄するしか道はないように思います。ここで戦えば包囲されて全滅すると思います。
やがてコンスタンチノフカКостянтинівкаで大激戦が始まるとしたなら❓
これらは、全部年末ごろだと思っていました。
ウクライナの参謀本部が増援部隊を送らなかったために大幅に、スケジュールが早まりました。
ドネツク州中部ではウクライナ軍が領土を放棄したことに、結果としてなってしまいます。
それはドネツク州南部と北部の戦闘にも大きく影響します。
サイコロを振ってしまった以上、ウクライナ軍は後戻りはできません。
少なくともウクライナがドネツク州中部を失うのは、もう避けられないと思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27