北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

かっぱ寿司が舞鶴進出

2008-06-10 | 舞鶴市
回転寿司チェーン店の「かっぱ寿司」が国道27号線に面する旧ビデオレンタル店と書店跡地に進出することが決まったそうです。府北部では2店舗目、北近畿でも3店舗目となりますが、建築確認がおりていない為、オープン時期は未定とのこと。

舞鶴では、昨年7月に回転寿司大手の「あきんど・スシロー」が国道27号線の旧レンタカー支店跡に進出して以来、市内外から集客し、好調との話ですし、舞鶴は自衛隊関係者などのファミリー層が多い地域だけに、新たな集客施設として期待されます。

一方、舞鶴店のオープンによりかっぱ寿司とスシロー合わせて北近畿では9店舗(舞鶴…2店、福知山…2店、京丹後…2店、豊岡…1店、丹波…1店、朝来…1店)体制となり、地場の寿司屋に影響が出てくることは必死と思われます。

若狭新線実現へ連携 滋賀で期成同盟会総会

2008-06-08 | 地域交通

福井新聞(6月8日付)より

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若狭新線実現へ連携 滋賀で期成同盟会総会

琵琶湖若狭湾快速鉄道建設促進期成同盟会の総会が7日、滋賀県高島市今津町のホテルで開かれた。嶺南と滋賀県の沿線市町の首長や県関係者、県議、住民ら約650人が出席し、計画実現に向けて一層連携を深めていくことを確認した。

昨年12月、高島市に民間の建設促進協議会が発足したのを受け、同市での開催が決まった。市町村合併後に滋賀県側で開かれるのは初めて。先月末に発足した「若狭町住民の会」のメンバーも多数参加した。

期成同盟会会長の村上利夫・小浜市長が「滋賀と若狭は歴史的にも深いつながりを持つ。今後のお互いの発展のためにも鉄道建設は必要」とあいさつ。海東英和・高島市長は「市内でも住民機運が高まりだしている。建設実現に向け努力していきたい」と決意を述べた。

本年度事業として、嶺南地域と高島市の諸団体が県域を越えた連携を高め、広域的な啓発活動を行っていくことや、建設財源の確保に向け法律の活用など具体的検討を行うことを決めた。また「実現のため住民、市町、関係団体が全力を挙げて取り組み、滋賀、福井両県に本格協議を強く要望する」などとする総会決議を採択した。

鉄道問題に詳しい慶応大大学院講師の鬼頭誠さんが「豊かな環境と生活の創造を目指して」と題し講演した。
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「若狭百年の悲願」といわれる琵琶湖若狭湾快速鉄道。

関西地方と深い交流がある若狭地方ですが、現在、舞鶴経由にしても敦賀経由にしても京阪神への時間的制約は大きく、観光客の低迷や企業誘致の苦戦が続いています。

当新線が建設されれば、若狭地方に大きな貢献が期待できるのですが、問題は採算性でしょう。沿線人口が減少する中、どれだけの利用者が期待できるのか、大阪・京都方面への直通運転により潜在利用がどのくらいあるのか調査・研究する必要性があると思われます。

個人的には建設促進に向けて頑張ってほしいところです。


柏原病院の小児科医が増員へ

2008-06-04 | 丹波市

神戸新聞(5月28日付)より

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夜間小児救急、丹波地域で対応可能に 柏原病院が増員

県立柏原病院は6月1日、小児科の常勤医が1人増えて5人になるのを受け、入院が必要な夜間、土日の重症患者の受け入れ日を、現在の週3日から週6日に増やす。医師不足対策として、約2年前から丹波地域外の病院とともに輪番制を敷いてきたが、兵庫医大篠山病院と合わせて、丹波地域内で入院患者を収容できる態勢が復活する。

丹波地域では過去、夜間の子どもの重症患者は、県立柏原病院と柏原赤十字病院、兵庫医大篠山病院で受けてきた。だが、医師不足で2006年8月、地域外の病院も含めた輪番制が設けられた。現在は柏原病院が週3日、篠山病院が週1日で、残る週3日は小野市や神戸市北区の病院へかかる仕組みになっていた。

柏原病院の小児科医は2人まで減ったが、「県立柏原病院の小児科を守る会」が医師の負担を減らす運動を開始。共感した小児科医が自ら勤務を申し出るなどし、今年四月に四人に増加。6月には男性医師が新たに着任することが決まった。

小児科医は5人態勢になり、丹波市の支援で非常勤医も勤務。篠山病院とあわせ、月-金の平日午後五時から午前九時までと、土、日の週七日、丹波地域で診療時間外の重症患者を受け入れ可能になった。柏原病院の酒井國安院長は「医師が増えただけでなく、救急医療を利用する市民の意識が変わったことで実現した」と話している。だが、柏原病院には脳外科医や麻酔科医がおらず、可能な緊急手術は限られている。

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素晴らしいですね!
県北部に限らず、いたる地域で医療崩壊が続いている中、県立柏原病院の復活は大いに評価できます。そして医師確保に一番貢献したのは、紛れもなく市民の意識の変化でしょう。

現在、いわゆる「コンビニ受診」などにより医師の肉体的、精神的負担は大きくなってきており、また長時間労働により医療過誤などが起きるリスクが高まってきている現状があります。

今回の「県立柏原病院の小児科を守る会」の取組みは医師の負担を減らすだけでなく、「医師への感謝の気持ちを持つ」という医師の「やる気」を起こさせる意味でも大きいと思います。この考えが全国的に広がれば、過酷な労働環境にある医師達も少しは救われるのではないでしょうか。


舞鶴支店を統合 近畿産業信用組合

2008-06-04 | 舞鶴市

近畿一円と長崎県に拠点を持つ民族系信用組合の近畿産業信用組合(大阪市天王寺区)は、8月4日に舞鶴支店と洛北支店(京都市上京区)を廃止し、京都支店に統合することを発表しました。旧舞鶴支店には常駐職員を配置する予定。

また7月7日には佐世保支店(長崎県佐世保市)と諫早支店(同県諫早市)を廃止し、長崎支店に統合。8月25日には今里支店(大阪市東成区)を廃止し、生野支店に統合することも同時に発表しました。

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北近畿の中心都市である舞鶴市は、金融激戦区であり、京都銀行を筆頭に、国民生活金融公庫や京都北都信用金庫、近畿労働金庫に福邦銀行。また福井銀行や近畿産業信用組合同様、民族系信組にあたる京滋信用組合が支店を有しており、熾烈な競争を繰り広げています。

現在、金融商品取引法の改正により投資信託や国債の販売高が落ちる中、舞鶴地区で圧倒的なシェアを誇る京都銀行を北都信金や労金が猛追している状況のようで、そこに近畿産業信組がついていけなかったという事でしょうか。

旧東舞鶴信金や旧舞鶴信金など府北部5信金の合併以後、支店の統廃合が進み、不便になった地域が多いだけに、今回の店舗廃止は更なる「銀行離れ」につながらないか心配されます。

 

店舗統廃合のお知らせ (近畿産業信用組合)

http://www1.kinsan.co.jp/info/streamlining.pdf


海自・舞鶴航空基地の一般公開始まる

2008-06-03 | 舞鶴市

京都新聞(6月3日付)より

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海自ヘリ、間近に 航空基地 休日公開始まる 

海上自衛隊舞鶴航空基地(舞鶴市長浜)でこのほど、休日の一般公開が始まった。海自航空基地の公開は全国でも珍しいといい、1日も家族連れがヘリコプターや化学消防車の説明に耳を傾けた。

同基地は日本海側唯一の海自航空基地で、護衛艦搭載ヘリでのパトロールをはじめ、災害派遣でも活躍。3月に海自第23航空隊に格上げされてヘリが約10機に倍増、隊員も増えたため、装備や役割を広く知ってもらおうと企画した。

原則として、土、日曜と祝日の午後2時から3時。隊員が基地の概要やヘリの特徴を紹介する。休日は訓練がないためへりの離着陸は見られない。

来場者は口コミなどで次第に増え、5月は府内外から約210人が訪れた。兵庫県三田市の銀行員(25)は「海自ヘリを近くで見れる機会はめったにないので良かった。見るだけでなく飛べたらもっと親しみを持てると思う」と話していた。

20人以上での見学のみ事前予約が必要。海自舞鶴地方総監部0773-62-2250

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日本海側の防衛の要となる舞鶴地方隊では、休日には基地開放や艦内の一般公開を行っており、舞鶴市民をはじめ毎年9万人以上の見学者があるそうです。また旧海軍史跡(海軍記念館や赤れんが倉庫群)への集客が年間12万人以上あると言われており、舞鶴市全体の1年間の観光客数が約120万人ですので、約2割弱にあたる計算です。

舞鶴航空基地の一般開放で、ますます海上自衛隊が身近な存在となり、また観光等で地元・舞鶴経済に良い波及効果があれば、より親しみをもって受け入れられるんではないかと思います。

 

舞鶴航空基地ホームページ

http://www.mod.go.jp/msdf/tateyama/maizuru/maizuruass.html


小浜線利用者1万2,000人増加

2008-06-01 | 地域交通

県民福井/北陸中日新聞(6月1日付)より

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小浜線客1万2000人増 『ちりとて』効果も伸びず 07年度

JR小浜線利用促進協議会(事務局・小浜市)は31日、美浜町役場で本年度総会を開いた。事務局発表の2007年度の乗車数は177万4,000人で、前年度比1万2,000人増にとどまった。NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」効果は数字に表れなかったものの、事務局側は手応えを感じている。

事務局によると、乗車数は沿線駅で回収、販売されたきっぷの枚数でカウントしているため、「青春18きっぷ」などの利用者は反映されない。小浜市を舞台にしたちりとてちんの放送開始後、小浜駅構内の観光案内所の利用者数が急増しており「前年より少なくとも2,3割は増えている」とした。電車内の通路や車両連結部に座り込むなど、通学に使う高校生のマナーの悪さが指摘されているため、本年度は学校を通じて改善を働き掛けるという。

総会後は、講師として招かれた富山市都市整備部交通政策課の高森長仁課長が、LRT(次世代型路面電車)など公共交通を使った同市のまちづくりについて講演した。

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小浜線は敦賀駅から東舞鶴駅までの84,3キロを走る地方ローカル線で、
かつては中京・北陸圏と北近畿・山陰圏を結ぶルートとしても活用された路線です。

しかし平成16年には1日当たりの利用者数が5,000人を割り込むなど、近年は利用者減少に歯止めがかかっていなかっただけに、増加率が期待値を下回ったとはいえ、1万人以上の利用増は久々に良いニュースになったと思います。

問題は次年度からどう利用者数を伸ばしていくかですね。
沿線の観光開発や産業育成によって利用者を増やし、活性化させていくのは当然として、
現在、福井県の沿線しか参加していない「小浜線利用促進協議会」に京都府から舞鶴市や宮津市、京丹後市なども参加し、若狭地方の観光地だけでなく、海上自衛隊や赤レンガ倉庫、天橋立など広域的な利用ができる施策を整えるのも一つの手じゃないかと思うのですが…。