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18期連続の赤字 北近畿タンゴ鉄道

2008-06-21 | 地域交通

京都新聞(6月21日付)より

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KTR07年度決算 18期連続の赤字 軽油高騰響く

京都府や沿線市町が出資する第三セクター、北近畿タンゴ鉄道(KTR)は20日、2007年度決算を発表した。軽油価格高騰に伴う動力費、車両修繕費などがかさみ、経営状態を示す経常損益は5億6,500万円(昨年度比0.4%増)の赤字となった。赤字は18期連続。

内訳を見ると、無記名全線パスや定期券特急回数券の導入で定期利用者が増加したことや、イベントや企画の実施など営業努力により、乗客は197万1,000人と前年度より2万7,800人(0.98%)増加し、営業収益も同2.3%増加。営業外収益も含めた経常収益は対前年比2.1%改善し、14億3,700万円だった。

一方、営業費用では軽油購入費が同8.3%増加したほか、特急車両の定期検査など車両保存費が24.9%増となり、トータルの支出を示す経常費用が1.7%増の20億200万円となった。

府や沿線市町からの補助金などを算入した当期純損益は昨年度より2,700万円(17.4%)改善され、580万円の赤字となった。

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北近畿タンゴ鉄道は宮津線(西舞鶴-宮津-豊岡)と宮福線(宮津-福知山)の2路線を有する第三セクターの鉄道会社ですが、設立以来、一貫して赤字経営が続いています。

しかし、軽油高騰の影響を受けたものの、利用者の減少に歯止めがかかった事は明るい話題だと思います。

地域交通の要として、北近畿タンゴ鉄道の更なる営業努力に期待していきたいです。