北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

フジテックが豊岡工場を拡充  

2008-06-21 | 豊岡市
エレベーターやエスカレーター等の製造大手のフジテック(本社:滋賀県彦根市)が、豊岡工場の拡充を発表しました。

豊岡工場は主にエスカレーターの開発・製造を手がけ、同社の主力工場として現在もフル稼働状態にあるということで、今回、既存工場隣接地に約6,300㎡、3階建ての新館を建設、工場棟の他、オフィス棟やショールームなどを配置し、生産体制の更なる拡充とともに、研究開発体制の強化が図られる予定。

また既存工場も改修が進められ、新館と合わせ年間600台の生産能力に増強される見通しです。新館の工事は、今年12月から開始され、2009年8月に完成予定。また既存工場の改修工事も同年12月には完成するとのこと。

フジテック豊岡工場には、現在、従業員約100名の規模を誇りますが、残念ながら新館建設後も増員予定はなく、効率的運用を図り維持される見通しです。

http://www.fujitec.co.jp/news/pdf/080612.pdf

破綻から7ヶ月 農匠の郷やくのが営業再開

2008-06-21 | 福知山市

京都新聞(6月21日付)丹後中丹版より

---
農匠の郷やくの 夜久野荘と一道庵 7ヶ月ぶり営業

道の駅「農匠の郷やくの」(福知山市夜久野町平野)にある宿泊研修施設「夜久野荘」と茶室「一道庵」が20日、約7ヶ月ぶりに営業を再開した。2施設は昨年11月、指定管理者だった第三セクターの破産により閉鎖されていた。

新たな指定管理者として「福知山温泉ホテルロイヤル福知山」(同市土師)が運営。同社は、4月に再開した敷地内の温泉施設も管理している。

「農匠の郷やくの」内で残る閉鎖施設は、レストランと農産物加工施設のみとなった。

---

昨年11月に福知山市やくのふる里公社の破産により営業休止、閉館していたメイン施設が再開にこぎつけた事は素晴らしいですね。

ただ立地の問題や、メインコンセプトを明確にするなど前の破綻を教訓にしなければ、また税金投入という最悪のシナリオも考えられ、農匠の郷やくのの正念場はこれからだと思います。


18期連続の赤字 北近畿タンゴ鉄道

2008-06-21 | 地域交通

京都新聞(6月21日付)より

---
KTR07年度決算 18期連続の赤字 軽油高騰響く

京都府や沿線市町が出資する第三セクター、北近畿タンゴ鉄道(KTR)は20日、2007年度決算を発表した。軽油価格高騰に伴う動力費、車両修繕費などがかさみ、経営状態を示す経常損益は5億6,500万円(昨年度比0.4%増)の赤字となった。赤字は18期連続。

内訳を見ると、無記名全線パスや定期券特急回数券の導入で定期利用者が増加したことや、イベントや企画の実施など営業努力により、乗客は197万1,000人と前年度より2万7,800人(0.98%)増加し、営業収益も同2.3%増加。営業外収益も含めた経常収益は対前年比2.1%改善し、14億3,700万円だった。

一方、営業費用では軽油購入費が同8.3%増加したほか、特急車両の定期検査など車両保存費が24.9%増となり、トータルの支出を示す経常費用が1.7%増の20億200万円となった。

府や沿線市町からの補助金などを算入した当期純損益は昨年度より2,700万円(17.4%)改善され、580万円の赤字となった。

---

北近畿タンゴ鉄道は宮津線(西舞鶴-宮津-豊岡)と宮福線(宮津-福知山)の2路線を有する第三セクターの鉄道会社ですが、設立以来、一貫して赤字経営が続いています。

しかし、軽油高騰の影響を受けたものの、利用者の減少に歯止めがかかった事は明るい話題だと思います。

地域交通の要として、北近畿タンゴ鉄道の更なる営業努力に期待していきたいです。