県民福井/北陸中日新聞(6月1日付)より
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小浜線客1万2000人増 『ちりとて』効果も伸びず 07年度
JR小浜線利用促進協議会(事務局・小浜市)は31日、美浜町役場で本年度総会を開いた。事務局発表の2007年度の乗車数は177万4,000人で、前年度比1万2,000人増にとどまった。NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」効果は数字に表れなかったものの、事務局側は手応えを感じている。
事務局によると、乗車数は沿線駅で回収、販売されたきっぷの枚数でカウントしているため、「青春18きっぷ」などの利用者は反映されない。小浜市を舞台にしたちりとてちんの放送開始後、小浜駅構内の観光案内所の利用者数が急増しており「前年より少なくとも2,3割は増えている」とした。電車内の通路や車両連結部に座り込むなど、通学に使う高校生のマナーの悪さが指摘されているため、本年度は学校を通じて改善を働き掛けるという。
総会後は、講師として招かれた富山市都市整備部交通政策課の高森長仁課長が、LRT(次世代型路面電車)など公共交通を使った同市のまちづくりについて講演した。
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小浜線は敦賀駅から東舞鶴駅までの84,3キロを走る地方ローカル線で、
かつては中京・北陸圏と北近畿・山陰圏を結ぶルートとしても活用された路線です。
しかし平成16年には1日当たりの利用者数が5,000人を割り込むなど、近年は利用者減少に歯止めがかかっていなかっただけに、増加率が期待値を下回ったとはいえ、1万人以上の利用増は久々に良いニュースになったと思います。
問題は次年度からどう利用者数を伸ばしていくかですね。
沿線の観光開発や産業育成によって利用者を増やし、活性化させていくのは当然として、
現在、福井県の沿線しか参加していない「小浜線利用促進協議会」に京都府から舞鶴市や宮津市、京丹後市なども参加し、若狭地方の観光地だけでなく、海上自衛隊や赤レンガ倉庫、天橋立など広域的な利用ができる施策を整えるのも一つの手じゃないかと思うのですが…。