2020年12月19日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関 日本海北部調査 マダラ資源の増加傾向を確認]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロと同研究所サハリン支部サフニロは、
科学調査”Владимир Сафонов”(ウラヂミル・サフォーノフ)を投入し、北海道に隣接する日本海沿海地方海域と西サハリン海域の調査を行い、日本EEZと資源の往来があるマダラ資源の増加傾向等を確認した。
ウラヂミル・サフォーノフは47°N以北の沿海地方海域で86魚種の漁獲を記録し、この内、カジカ類が16種、カレイ類12種、そしてトクビレ類が11種と多様性を示した。
調査の結果、ゾロトイ岬以北の魚類の資源量は4万6,100トンと算定された。
一方、西サハリン海域の魚類の資源量は20万6,000トンと算定され、その大部分をスケトウダラが占め、これにニシンとマダラが続き、2018年の当該調査と比較し、特にマの増加傾向が確認された。
なお、このほかタタール海峡の着底トロール調査では、無脊椎動物のデータも収集された。
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