2022年08月13日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国海洋水産部長官 就任直後に日本農水省に対し漁業協議再開を促す書簡を送付したと明らかにする]
韓国ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の発足により、2022年5月10日、韓国海洋水産部長官に就任した*チョ・スンファン(趙承煥)は、着任直後、日本の農林水産省に対し、日韓漁業協定に基づく協議の再開を促す書簡を送付したと、今般、明らかにした上で、韓国の漁業者が苦しんでおり、一日も早く解決されなければならないと語った。
長官チョは、双方の排他的経済水域(EEZ)での日韓漁船の交代操業問題や操業隻数、漁獲割当などの争点をめぐって両国間の意見の違いが大きいが、協議再開のため最善を尽くすと加えた。
日韓両国は1999年1月に日韓漁業協定が発効した後、毎年漁期(7月1日−翌年6月30日)に合わせて漁業交渉を行い、相手のEEZでの漁獲割当等、操業条件に合意してきたが、2016年漁期(2016年7月1日−2017年6月30日)を控え双方の立場が激しく対立して交渉が決裂、以後、漂流を続け、今年2022年漁期、7年目を迎えている。
*チョ・スンファン(趙承煥)
1966年釜山生まれ。高麗大学法学部卒。米国ワシントン大学ロー・スクール。海洋水産部沿岸課長。同部海洋政策室長。海洋水産科学技術振興院院長。2022年5月海洋水産部長官就任。
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