2021年07月02日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国 船凍イカ操業への大型投資詐欺事件 116億ウォン]
韓国浦項は、船凍イカ操業への大型投資詐欺事件が発生し、騒然となっている。
自称水産業者のキム某(43才・収監中)は、浦項市南区出身で高校を卒業後、大学に進学、一度、浦項を出た。
その後、浦項に戻り、しばらくレンタカー業を経営していた。
キム某は、船凍イカ操業プロジェクトを行うとし、投資目的を名目に、7人から116億ウォンを集め、これをだまし取った詐欺容疑などで拘束され、裁判を受けている。
浦項で造船所のほか、漁船10隻を所有し水産加工会社を経営していると、まったく事実と違う嘘を語り、投資を募っていた。
また、偽りの履歴を掲げ、地域の有力者たちとあまねく接触した情況が続々と明らかになっている。
キム某は、警察の調査で、2019年から2020年まで大邱地検浦項支庁で勤務した部長検事Aや、最近まで浦項南部警察署長を務めた総警Bに金品等を渡しコネクションを増殖させ、昨年にはKXO(韓国3x3バスケットボール委員会)会長に就任、浦項市役所で副市長に会い、リーグ開催に伴う予算を要求していた。
当初、市長に会おうとしたが、スケジュールが会わなく、これは実現しなかった。
市は新型コロナウイルス感染症蔓延と予算不足などを理由にこれを拒否しており、キム某とは関連がないと明らかにしている。
キム某は、今年、前朝鮮日報論説委員イ・ドンフンの仲介で、浦項選出国会議員キム・ジョンジェとも会うことを試みた。
議員側は浦項での経済活動等が事実ではないことを事前に確認、面会はしなかったとしている。
このほかにも、地域の他の有力者とも接触したという説が出回っている。
一方でキム某は、高校の同窓生や故郷の住民などとは、ほとんど交流していなかった。
資産家を装っての有力者と接触した事実が次々と明らかになり、検察や警察、市などの機関・団体がそれぞれ事実関係の確認に追われている。
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