2016年10月24日
韓国発
[韓国 違法漁獲サンマの国内流入を防ぐ]
韓国海洋水産部 今年2016年も10月末から港湾局検査強化 摘発時は船舶の登録国に通報
海洋水産部は、違法漁獲された輸入サンマ搬入を防ぐため輸入が集中する今月10月下旬から1カ月間、当該製品を積んだ船舶の港湾局の検査を実施すると同年10月23日明らかにした。
港湾局は、違法漁業に関わる船舶の入港と港湾の使用を拒否する措置をとる。
今回の検査では、台湾と同地域が投資したバヌアツ漁船が漁獲したサンマを積載して、韓国の港に入港する操業船と運搬船を対象に集中実施される。
積載されたサンマが違法漁獲物と明らかになれば荷役を禁止して、船舶の港湾サービス(燃料・材料の供給、整備など)が制限される。
また、海洋水産部は、違法漁業に加担した漁船は、船舶が登録されている国に通報して、強力な処罰を要求する方針だ。
台湾側は検査官を韓国内に派遣し、台湾の船舶の港湾局検査に参加する。
韓国は2013年に、米国、欧州連合からIUU漁業国に指定されたが、それを契機に国家イメージを改善するため、様々な政策を実施している。
韓国は港湾局検査を違法漁業の根絶のための有効な手段として2014年から導入、昨年2015年には528隻を検査し、その結果、3隻の荷役禁止措置を取った。
海洋水産部遠洋産業課長ガンイングは、今回の検査を契機に、韓国に違法漁獲水産物を輸出することができないとの認識を広めることができるとし、今後も国際社会の違法漁業根絶の先頭に立っていくと語った。
(関連過去情報)
2014年06月28日ウラヂオストク発
[ロシア軍事検察 サンマ密漁台湾漁船の没収判決を発表]
ロシア軍事検察は、サンマの密漁を行った台湾漁船“SUN CHIA YI”(母港:高雄)の船主”Hsin Fishery Co”に対して、罰金4万2,800ルーブルと船体没収を命じる判決を沿海地方裁判所が下したと発表した。この裁判は、ロシア軍第304駐留軍検察当局の起訴により開始された。“SUN CHIA YI”は、280トン以上のサンマを違法に漁獲、冷凍製品を生産し、国境警備当局により拘束されていた。
2013年10月15日 サハリン発
[サハリン国境警備局が台湾サンマ漁船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、2013年10月上旬、ウルップ島(得撫島)カストリキュウム岬南東ロシア排他的経済水域において、台湾サンマ漁船を拘束したと明らかにした。台湾漁船“SUN CHIA YI”(母港:高雄)は、当局の呼び出しに応じず、ロシア水域から逃走を試みたが、これは失敗に終わり、検査を受け入れた。“SUN CHIA YI”の船内からは、冷凍サンマ製品、専用漁具、冷凍設備、専用魚倉が発見されたが、これらの活動を満たす許可は得ていなかった。当局は、今後の対応について、ロシアの法律に基づいて検討するとしている。なお、“SUN CHIA YI”の乗組員は、中国人、フィリッピン人、そしてインドネシア人と、多国籍で構成されていた。
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