ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア極東地方漁獲カラフトマス製品のモスクワ小売での価格決定の構造

2024-04-17 16:01:12 | 日記

 

2024年04月17日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア極東地方漁獲カラフトマス製品のモスクワ小売での価格決定の構造]

ロシア水産食品メーカ、卸売業者、流通業者ら大手約30社で構成される業界団体“ルイブヌイ・ソユーズ”(Рыбный союз:魚連合)は、今般、極東地方漁獲カラフトマス製品の中央部への物流費補助の効果等の検討材料として、小売価格決定の構造説明を行った。

報告担当者(原口聖二)も実際に冷凍加工製品の販売事業を担当しており、この構造を見た時、日本とニア・イコールのものと評価できる。

“ルイブヌイ・ソユーズ”によるインデクスの設定は次のとおりとなっている。

極東地方漁獲カラフトマス:頭/内臓除去製品 ПБГ( потрошеная без головы)                            

2024年4月 モスクワ小売価格 336ルーブル/kg ⇒ 物流費補助で329ルーブル/kg                                                                 

小売業利益 17%  

流通卸売業利益 9%            

物流センター手数料 3% 

ピッキング・包装代金 12%

モスクワへの物流費 7%

漁業・加工製品代金 52%

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中国 ロシア産スケトウダラ原料再加工ビジネスの鈍化   リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-04-17 12:04:00 | 日記

2024年04月17日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[中国 ロシア産スケトウダラ原料再加工ビジネスの鈍化]

今年2024年明けから、中国のロシア産スケトウダラ原料再加工ビジネスの鈍化が確認されているとロシア業界紙(WEB)が伝えた。

2024年1月-2月、ロシア産冷凍スケトウダラ(H&G・W/R)の中国による輸入量は7万7,770トンで、前年2023年同期の9万1,060トンより14.5%減少した。

昨年2023年の中国のスケトウダラ輸入量は59万8,540トンで、前年2022年とほぼ同水準だった。

米国は、2022年7月、ロシアからの水産物製品の輸入を全面禁止し、更に2023年12月には、第3国が加工した製品についても、ロシア原産水産物の輸入を禁止する追加制裁措置をとった。                           

EUは、2024年から2026年の新たな自主関税割当(ATQ)制度から、ロシア産の主要なスケトウダラ等の白身魚を含め水産物製品を除外、輸入免税はなくなり、13.7%の標準関税が設定され、さらに、第3国が加工した製品についてもこれが対象になったと伝えられている。                                        

英国は、2022年7月、ロシア産白身魚の輸入関税を引き上げ、35%を設定し、現在、第3国が加工した製品についてもこれを対象とする検討が開始された。

これらすべての政策変更は、中国の再加工メーカの原料仕入れと製品供給戦略の調整につながったと評価されている。

2024年明けから、中国は原料仕入れの減少と並行し、スケトウダラの再加工製品の輸出も減少させている。

2024年1月-2月の中国のスケトウダラ製品輸出は、フィレが2万5,240トンで、前年2023年同期の2万7,400トンより2,000トン以上減少している。

一方で中国は、ロシア産と比較して、まだ数量は少ないものの、米国産冷凍スケトウダラの輸入を増加させており、当該戦略調整を指し示す動向となっている。

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ハバロフスク税関 中国人によるナマコ大規模密輸を摘発

2024-04-17 09:02:15 | 日記

 

2024年04月17日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ハバロフスク税関 中国人によるナマコ大規模密輸を摘発]

ハバロフスク税関は、大規模なナマコ製品の密輸を試みた中国人(47)を摘発した。

当局職員は、定期航路船に乗り込んだ、この中国人が、違法に乾燥ナマコ40kgを隠し持っていたところを発見した。

ロシアでナマコは戦略的に重要な生物資源に位置づけされている。

この中国人は税関検査での口頭質問において、申告対象品を所持していないと答えていた。

摘発にあたり、中国黒河市へ運び、2次加工製品を生産する企てを認めた。

ハバロフスク税関は、ロシア連邦刑法第226条第1項-1(戦略的に重要な資源の密輸)に基づき刑事立件のための手続きを開始した。

現在、この市民は自宅軟禁下にあり、3年から7年の懲役と最高100万ルーブルの罰金が科せられる可能性がある。

黒河市は黒竜江省北部の黒竜江沿岸に位置しアムール川の岸辺にあり、対岸のロシア連邦アムール州を望む北辺の町となっている。

358キロにわたる国境により下部行政区画である愛輝区、孫呉県城、遜克県城がそれぞれロシアと接する。

愛輝区の対岸は、ロシア極東地区第3の町、アムール州都ブラゴヴェシチェンスクで、その距離は僅か750メートルとなっている。

 

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