黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

計画と実践

2005-09-23 08:36:30 | Weblog
今年はあれしたいとか、今月はこれしたいとか。

このブログを初めて以来、ありとあらゆる計画といいますか、
願望といいますか、とにかくしたい事をいくつもあげて
きました。

どれも成し遂げられていない事実と、意思の薄弱さは秘密
なんですけれどね。いや、意思が薄弱と言うよりも本当にそれが
やりたいかどうかも解かってないのかもしれません。
むしろ、寝言程度のどうでもいい事だったのかも。

歌会始の詠進もまだ手元にあったりします。あとは封筒に宛名を
書いて、発送するだけなのに。

そんな私がまたまた思いつきました。でも、これは出来れば
いいなぁという位のレベルの事です。「これから先、生きて行くには
これをしないと!」みたいな大げさな事ではありません。

来年の三月、航空券の安い時期を狙ってベルギーのブリュッセルに
行ってこようかなんて考えています。目的はチョコレート、
ではなくてマグリットの絵を見るために。予算は大体15万円程度で
行けそうですので、そんなに高そうではありません。

あと、一人で行こうかなんて思ってます。今まで、一人で旅行なんて
した事ありませんし、完全に私の趣味どっぷりにしたいからです。
マグリットでどっぷりで、オマケにチョコレート位。教会なんて
見に行きませんよ。マグリット見ているだけで時間が足りませんからね。

まあ、仕事との折り合いが付けばの話ですけれどね。厳しいかなぁ、
多分今の職場での、最後の頃になるでしょうし。時間は作るもの
位の気概でいないとダメですね。



・・・と行く気揚揚だったのですが、大好きな「大家族」は宇都宮に
あるらしいです。意外に散逸してるのですね、マグリット。
あと宮崎にも2枚あるみたいです。関西にもそれなりにあるんじゃないのか?

むむむ。
コメント (7)
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生命保険

2005-09-22 22:01:36 | Weblog
人生で一番高い買い物は家で、二番目に高い買い物は
保険だとか。確かに、年約12万円払っている私の場合、それが
40年続けば約480万円です。ちょっとした車なら買えてしまう
金額です。あるいはそこそこのリフォームが出来てしまう金額です。

以前読んだ本の中で「保険は病気になれば貰える宝くじ」と
書いてありました。なるほど、うまい事を言うもんだと
感心しました。実際に病気になったり、怪我をした時に費用で
困らないようにする仕組みなのでごもっともな事では
あるのですが、どれだけの人がその事を意識しているのでしょうか。

もちろんリターンを積極的に得ようとする必要はありませんが、
コストについては考えておかなくてはいけません。あとその保障内容が
自分にあっているか。

今の保険、私には全然あってません。「死んだら遺族が喜ぶ」型なので
私が病気になっても薄っぺらな補償しか受けられません。その上高いし。

そこで見直しをしているのですが、数が多すぎてどれがいいか
わかりません。これは私が単に無知なだけなのか、それとも保険業界の
罠に嵌っているからなのか、それすらアヤフヤです。

色々見てはいるのですが、商品は大体「安くてしょぼい」か「高くて
ゴージャス」のどちらかしかない気がします。まあ、ええとこ取りと
言えばええとこ取りなのかもしれませんが、真ん中くらいのがあれば
いいなと思うのに。

いつもはここで「また今度~」でブラウザを閉じちゃいますが、
今日はもうチョット見てみようかな・・・メンドクサイ 笑。

それにしても各社あの手この手でアッピールしています。それでも
セールスのおばちゃんの人件費に比べれば遥かに安いんでしょうな。
消費者がそのコストダウンの恩恵を受けているかは別にして・・・。
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後ろも前も等しい距離の25歳

2005-09-22 01:45:19 | Weblog
「大人一枚ですか?」とチケットの種類を聞かれたり、
体重が50キロ有るか無いかだったり、それでも髭は
毎日剃らないとだらしないレベルにすぐ達するし。

20歳からも、30歳からも等しい等距離の25歳。
年齢なんて単なるカウンターなんて言ってますが、全く
気にならないほどに悟りやら何やらが開いてる訳じゃ
ありません。

昨日は友人の自宅まで、広島土産を持って行くというのを
口実に、彼ら夫妻に授かったばかりの赤ちゃんのお顔を
見に行ってきました。

幼い手、形は大人と同じなのに砂糖細工のような儚さです。
でも、指を差し出すと力強く握り締めます。赤ちゃん特有の
しぐさ。安心させると同時に、安心させられる不思議な
気持ちです。

こうして彼らは新たなファミリーのメンバーを加えて、
夫婦だけとは異なった家庭を築いて行くのです。彼らだけで
なく、私の友人はこれから先、だれも彼もが皆、皆、皆。

私は結婚しません。
きっと何度も書いていますが、結婚しません。楽しい恋人と
長い長い時間を(それこそ生涯)過ごす事はあるかも
しれませんがね。

それは非常に頑なな意思で、強力に私の心に根を張っています。
これまでも、これから先も変わることの無い気持ちです。
理由はご想像にお任せします。もしかしたら、実はとても
他愛無いものなのかもしれませんけどね。

でも、それが少し歪んでいます。別に友人の子供と接して、
家族が構築されていく事に影響されたからでは有りません。

むしろ、友人そのものが変わって行くことが怖いのです。
私一人これから先の人生、まるで一人ぼっちであるかの
ような被害妄想めいたものを感じるのです。

思い出は沢山あります。でも、思い出は何かを新しく生産して
くれる訳じゃ有りません。何か発見しても、それはあらかじめ
決まった範囲の中で気づいていない部分に気づいたに過ぎません。

私は次第に形を変えて行く自分と、他人の関係を受け入れる事が
出来るのでしょうか?そんな自信、到底ありません。

25歳、出来る事や考える事は沢山あるのに。

何も出来ないでいる自分がもどかしくも、遭難時に動かず
レスキューを待つのが最良と言うのを忠実に守るハイカーみたいな
気がして、安心だったりするのです、それでも。
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シルクロード

2005-09-21 22:17:19 | Weblog
今朝は比較的早起きをしました。
24時間ぶりに母と会い、チョコレートと紅茶を朝食にして、
県立美術館で開催中の「シルクロード展」に行ってきました。

楼蘭や敦煌など、オアシス諸都市の最新の発掘結果やシルクロードの
始まりであり、終わりでもある長安(西安)の物品などが展示されて
います。中でもNHKスペシャルで「西域のモナリザ」とまで評された
如来の壁画は一見の価値有りです。また塑像などは色彩が驚くほど
鮮明に残されているものもあり、これも素晴らしかったです。
後は腐敗しやすい織物(しかも3000年ほど前の青銅時期時代の!)も
注目すべき展示です。

シルクロードと言うと何だか1本の道を緒思い浮かべがちですが、実際には
バグダードや黒海沿岸辺りで4ルートほどに分岐し、敦煌近辺でまた
収束されています。所変われば・・・でそれぞれのルートにはそれぞれの
文化が育まれていたようです。

スキタイ人などの北方草原民族の影響(例えば金細工であるとか)を
受けるルートもあれば、南方のインド系の影響(仏教徒や密教美術)を
受けるルートもあります。それらの交わった楼蘭や敦煌、終点の長安
(輸出入を考えればここが終点と考えるのが妥当です)の華やかさは
如何ほどであったでしょうか。バグダート、コンスタンティノープル、
ローマもしかり。

ただ、楼蘭や敦煌などタクラマカン砂漠に会った諸都市は砂に飲まれ、
人畜の住めない土地となってしまいました。かつては緑に覆われていた
ことを示す木製の出土品から、砂漠化がここから人の吐息あることを
奪い去ったに違いありません。もちろん、砂漠化が貴重な文物を腐敗
から守ってくれていたのは否定できませんが。

歴史は教えてくれます。栄枯盛衰を。そして何が彼らを滅ぼしたかを。




展示品のひとつに、らくだに跨る胡人(中央アジアなど中国からみて
西側に住む人々)の塑像がありましたが、この個人の顔が「チャーリと
チョコレート工場」に出てきたウンパルンパにそっくりで、ひとり
笑いをこらえていた事は秘密です。
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ウォンカさんは某西川にしか見えません

2005-09-21 08:25:09 | Weblog
チョコレートと言えば私。私と言えばチョコレート。
そんな私がこの映画を見逃すわけありません。
「チャーリーとチョコレート工場」です(見に行った動機と
チョコレート好きはあんまり関係ないんですけどね、本当は)。

普通じゃないです。「ああ、ティム・バートン氏の頭の中は
こうなっているのか」と無理矢理にでも納得しなければ、
あんな世界は思いつきません。

スポーツの世界で、高校生ぐらいの優秀な人を「超高校級」と
いいます。それと似たような意味合いで、この映画は「超B級」映画です。

もし読んでても怒らないでね、ティム・バートン氏。
これはけなし言葉でなくて、褒め言葉としての「超B級」です。

氏はかつて「マーズ・アタック!」という作品を作られましたが、
この映画も私は大好きで、見るたびに腹がよじれます。もちろん
この映画も「超B級」です。

駆け出しの監督は、若い想像力を安い予算でなんとか表現しようと
必死です。内容は素晴らしいのに、セットのチャチさで言いたい事の
半分もスクリーンには出せないなんて良くある事です。

もし、それを多くの予算で表現したら?

それをやってのけたのが彼の作品だと思います。
素晴らしい!DVDが出たら買うかもしれません。

そんなのが楽しめる人には、強力にお勧めいたします。
もちろん、彼が得意とする優しいセンチメンタルも
映画の中では浮く事も無く、しっかりと描かれています。

あと、ジョニー・デップが白すぎておかっぱで気持ち悪いです 笑。
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