黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

ペットロス

2006-12-20 08:13:21 | Weblog
今朝、駅までの道の途中に、猫が死んでいました。黒くて
大きな猫。誰かがタオルを死体にかけてあげて
いました。

ヨソの生き物の死体は人間も含めて、穢らわしい事
この上なく感じられるのに、プードル犬であった
彼や祖母であった彼女にはそんなこと、微塵も感じ
ません。

大切なのです。彼ら自信だけでなく、彼らを為して
いた物質も。やがて失われてしまう形への惜別や
かつて宿っていた魂の名残が、触れる事のためらいを
無くしているのです。
恋人や友人に向けられる情愛とは全く異なるベクトルで
愛している(今なお)のです。

未だに寂しさが私の心を地球に初めて降った雨みたく、
荒々しく満たしています。でもこうやって、死と死に
伴うものについて考える事で、やがては晴れ渡る
情景を得るのかもしれません。
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