真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

夢は夢

2024年03月24日 | Weblog
3月になって、元教え子たちとランチをしながら会う機会があった。私の大学での最後のゼミ生たちも社会に出て8年は経過しており、それぞれが子育て中でもある。

彼らが今、直面している今後のキャリアについての相談も受けたし、今後どのようにキャリアを構築しれば良いかなどを話した。私と元教え子だけの2人で食事し、ゆっくりと話すことができた。

子供の頃に持っていた夢を大人になっても持ち続けている人がどれくらいいるだろうか?つまり、子供の夢を実現する人はほんの一握りだ。人は成長するから子供の頃の夢がどんどん変化してあたり前なのだ。

キャリアは前もって計画できる、あるいは計画すべきだという考え方は非現実的な話だと思う。キャリアは予測できるものだと考える人は少なくないが、自分にとって正しい仕事”を見つけなければならないと考えて、先が見えないことへの不安にうちのめされてしまう。

キャリアに確実性を求めたくなるが、実は、未来は誰にもわからないし、 夢が自分の適性に合っているとは限らない。 

よくある幻想として、早い時期に自分の内なる情熱を見出し、唯一絶対の正しい職業選択をすることによって、仕事における満足は得られるという考え方がある。でも、考えてみてほしい、必ずしも行動の前に情熱があるわけではなくて、情熱は行動の結果として生まれることもある。そして、 仕事に対する情熱は、他者との意味ある交流を通じてしか生まれない。

夢ややりたいと思うことはあってもいいが、それが自分の適性に合っているかはまったく別物であることは認識する必要がある。 むしろ自分の適性や得意は、案外、自分には見えないものだ。周囲の人間のほうが、「これ、向いてるんじゃない?」を知っていたりするのだ。  

ところが、自分の思いに縛られると、その貴重なアドバイスを見逃してしまう。もしかすると、大きなチャンスだったかもしれないのに。ある夢を実現させることに一生懸命になりすぎると、その途中で現れる他のチャンスを無視したり、拒否することがある。

ひとつの目標に意識を集中しすぎると、予想外のチャンスに気づかず、それを活かすことを妨げてしまう。夢を持つことや、夢が叶うことがすべてなのではまったくなくて、人生の目的は、必ずしも、そこだけではないと思う。
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