真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

3年以内が6割

2007年06月29日 | Weblog
転職に関する意識調査結果を転職サービスの株式会社インテリジェンスが20日に発表した。対象は20歳~40歳代を中心としてビジネスパーソン1000人である。「3年以内に転職したい」が6割以上という結果を皆はどう思うだろう。

若年層では6割以上が3年以内の転職を検討中という結果で、24歳以下ではその割合が7割以上に及んでいる。そして、人生で転職すると思う回数については、「2回以上」が31.5%と最も多く、次いで「1回」(26.7%)、「3回」(17.8%)となっていて、2回以上とした人の割合は全体の7割にも上っている。

この数字から言うと、これからの仕事人生は、「転職は当たり前で、それも複数回繰り返す」ということが分かる。20歳で社会に出たとしても、40年いや50年近くの長いビジネス人生が待っている訳で、たった一度の人生を生涯1社で終えることなど、世界各国から観たら、その方が不思議な社会なのかもしれない。

戦後の日本経済を引っ張って来た人生の先輩達は、働くことは日本国再建のためという大きな目標があった。だから彼らは日本国再建のために一身に働けたのだろう。言うなれば、国民全体のベクトルが同じ方向に向かっていて、ひた走って来た訳で、それが終身雇用に繋がっていたのだ。

でも今ではそんなことは夢のまた夢、また遠い昔の話のようだ。いったい、いつ頃から転職が当たり前の世の中になり、いつ頃から派遣社員や契約社員、パート社員など多様な働き方が受け入れられるようになったのだろう。「働くことは正社員として働くこと」が戦後の日本では長く続き、派遣社員のシステムが出来たときには、皆一様に驚いたものだ。

確か、1970年代後半辺りから派遣社員として働く働き方があったように思う。派遣会社のキャッチフレーズが「あなたの働きたい時に働きたいだけ働く、専門職の仕事」というのだったように思う。それでも始めは、派遣会社は人財が集まらずに苦労したと聴いたことがある。

多様な働き方が出来る社会、つまり、転職が可能な社会は、特に女性にとっては良いように思う。人生の節目節目に、自らが望む働き方を自由に選択することが可能な社会こそが、健全な社会なのだと思う。

転職で重要なことは、ただ単に転職をするのではなく、次へのステップ・アップに繋がる転職をすることだ。そのためには、中長期的な目標を持つことなのだが、時々、「海外旅行に行きたかったので退職し、その後転職しました」と、明るく、屈託なく答えるのを聴くと、大丈夫かしらと思のだが、どうだろう?

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