木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

公開講座のお知らせ

2011-11-14 11:31:53 | お知らせ
先ごろ紹介いたしました法学セミナー最新号、
中島ゼミ、駒村ゼミの学生たちの力作が掲載されています。

中島ゼミの石原弘紀、吉原博紀、丸山悠登三氏の論考のテーマは
「憲法学におけるコミュニティの可能性」です。

非常におおざっぱにいうと、日本国憲法と日本の憲法学というのは、
地域コミュニティーというものに冷淡な態度をとってきました。
例えば、樋口憲法学における中間団体の位置づけなどを見ると、
とてもコミュニティーというものに冷淡です。

憲法が、政党という存在について
敵視、承認、編入という三段階の対応をとってきた、
というのがトリーペル先生のご指摘でありますが、
地域コミュニティー(地方公共団体とは全く別の存在です)については、
まさに敵視無視の段階にあるわけです。

そういう現状に果敢に挑む面白い原稿とおもいました。
もう少し解釈論に踏み込んでほしいとは思いましたが、
今後の解釈論について、いろいろな可能性を示していると思います。


ところで、建築学・都市計画の世界では、
地域コミュニティーというテーマは非常に重要なテーマであるようで、
いろいろな議論が交わされ、設計の場面でもこれが非常に意識されているようです。

私は、ひょんなことから、
山本理顕先生という建築家・建築学者の先生と親しくさせていただいておりますが、
明日、まさに地域社会をテーマに公開講座をされるとのことです。
司会は山本先生、講師は大月敏雄准教授(東京大学)、金子勝教授(慶応大学)。

会場は、ヨコハマ創造都市センター3階(みなとみらい線馬車道駅1b出口すぐ、HR桜木町駅から徒歩5分)
時間は、明日の18時から20時30分(開場は17時30分)。

ということで、お近くの方は、
法学セミナー最新号をお買い上げの上、ぜひ、お越しください。

それでは、明日会場でお会いいたしましょう。

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