木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

夷険一節

2012-03-09 20:09:04 | ちょっと一言
本日、佐藤九段が王将位に復位されました。

昨年、「王将挑戦者になるのが来年の目標です」とおっしゃっていて、
有言実行。
途中、豊島六段の独走をピタリと追いかけ、
羽生、三浦、豊島の各先生に三連勝しなければならない状況で
三連勝という、素晴らしい精神力でした。


さて、そんな佐藤九段がお使いになっていた扇子に書かれていたのが
次の言葉です。


夷険一節 いけんいっせつ

 順調な時も、逆境にあるときも節操を変えず、
 節義を貫くこと。


素晴らしい!


というわけで、急所にサインを求められたら、
これでいこうと思います。

 実戦で問題をみて、簡単だったとき、論点がすらすら浮かぶときも
 浮かれずに、
 問題がさっぱりわからないときも、
 あきらめずに、
 乱れずに落ち着いて戦いにくこと。

受験生にもぴったりな言葉だと思いますし、
法律家というものがこうあってほしい、という言葉だと思います。

というわけで、字の練習もします。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (vI-_-Io)
2012-03-09 22:08:53
なんだかすみません、私の一言から…。
達筆なサイン一号ということですね。
会場でお会いできるの楽しみにしています。
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Unknown (黒井崇夫)
2012-03-10 15:11:37
そろそろいわゆる「受け控え」を決める人が出てくる時期ですよね。どんな決断をするにせよ、「いけんいっせつ」であってほしいものだし、私もそうありたいですけど、現実は…なかなか…。難しいですね。特に逆境のときは。
返信する
>みなさま (kimkimlr)
2012-03-11 08:33:55
>ピースさま
はい。練習しておきます。
愛用の万年筆で書こうと思います!

>黒井さま
そうですね。
ちなみに佐藤康光先生は、
優勢なまま終盤を迎えると、思わぬ見落としをすることが多く、
そんな自分の持病と付き合っていきたい、
とおっしゃっていたことがあり、
そういう思いが込められているかもしれません。

よくプロ棋士の世界では
劣勢で、どれだけ指せるかで、棋士の価値が決まる
と言います。

法律家も同じではないでしょうか!
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