木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

人格の同一性(2)

2016-10-14 22:11:20 | ちょっと一言
さて、2005年にひょんなことから
インド留学を決めたA氏だったのだが、
それは全くの偶然で、
いま2005年に戻って全部やりなおそうとしても、
そうはしないだろうという。

イメージとしては、こういう感じである。

2005年、A氏は、
2個のサイコロを振って両方6(重六、双六最強の目)が出たから、インドに行った。
なお、重六が出る可能性は36分の1なので
いま2005年をもう一回やりなおしてA氏がインドに行く確率はほとんどない。

そして、A氏が心配しているのは、
もし、A氏ではない人物Bがタイムマシンを使って2005年に戻ったとする。
そうなるとB以外の人も含めて2005年に逆戻りして、
やりなおし。

もちろん2005年にもどっても
1回目の2005年と全く同じ行動をとる人もいるかもしれないが
A氏が1回目の2005年と同じ行動をとる可能性は絶望的に低い。

もしタイムマシンが発明されれば、A氏は「死んだも同然ではないか」というのであった。

         (つづく)

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2 コメント

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Unknown (ちあき)
2016-10-15 17:17:28
何だか頭の中が混乱しながら、想像しました(^^;;

日常の生活の中での、ちょっとした選択ですら
その後の人生を大きく変えることになるのか・・・

話の続きを楽しみにしています(>_<)
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人生は判断の連続 (tonnbo)
2018-09-29 11:30:51
 十分に理解できてないのですが、
人生は一生を左右する大事なことから、お昼に何を食べるか些細なことまで、判断の連続で成り立っているという。
もう一度、あの日に帰ったら、すべて、まったく同じ判断はあり得ず、今と同じ自分には、なれないと思う。
返信する

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