木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

九月は法学部生が多い

2011-10-26 20:13:39 | 作品情報 『憲法の急所』
生協書籍部五大学ランキングが更新されておりました。
なんと、東京大学では、1位返り咲き。大阪大学でも3位。
うれしいなあ。購入してくれた皆様、ありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたします。

東京大学の9月というと、法学部・法科大学院の試験があり、
図書館なども法学部・法科大学院生がいっぱい
というような感じだったなあと思い出します。

大阪大学の法学部・法科大学院も9月が試験なのでしょうか?
ご存じの方は教えてくださるとうれしいです。


ところで、私の同僚に西村先生という方がいて、
美濃部憲法学の専門家なのですが、
先日、次のような趣旨のご指導を受けました。

「美濃部ハ憲法撮要ヲ出版シテ後、
 講義ノ評、著シク低減ス。
 是、講義ニテ撮要ヲ読ミ上ゲルノミノ故也。
 余ハ心配ス。
 『急所』出デテ後、木村准教授ノ講義、
 如何ニ為スヤト。」

と、要するに、『急所』が出た後、
それを読みあげるだけでは、学生が苦痛ではないか、
ということであります。
(まあ、あの美濃部『撮要』と『急所』を並べて語ること自体が問題ではありますが・・・。)

ちなみに美濃部先生のこの逸話は、あの柳瀬良幹先生の著書の語るところのようです。
柳瀬先生は、とても偉い行政法の先生ですが、とにかく伝説が多く、
公法学会の飲み会では、『古今東西柳瀬伝説』をやると、けっこう盛り上がります。
みなさんは、いくつ知っていますか?

・・・。
話がずれました。私は、柳瀬先生のファンなので、
柳瀬先生の話になるとあつくなってしまいます。

さて、「読み上げるだけの講義では学生が苦痛」問題は
確かに心配されたところでありました。
あの本を教科書にするとして、どんな講義をすると良いと思いますでしょうか? 


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4 コメント

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Unknown (中飛車)
2011-10-27 00:11:43
はじめまして。「急所」楽しく読ませて頂いています。まだ講義編を読んでいるところですが、演習編も楽しみにしています。

「急所」を読むだけでも、答案を書く力(形式面)はある程度付くと思いますので、実際の講義では各憲法上の権利の保護根拠を丁寧に教える(ディスカッションをする)という形にしてはどうでしょうか。


上記の部分に関わる質問なのですが、憲法上の権利の保護根拠を独学で学ぶ上で、先生のおすすめの基本書、論文等ありましたら教えていただけないでしょうか?(これから憲法を本格的に勉強しようと思うので、できれば行間を読む必要のないものがいいのですが・・・)
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>中飛車様 (kimkimlr)
2011-10-27 08:55:35
なるほど。
お勧めの基本書・論文ですか。
ちょっと考えてみます。
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Unknown (col)
2011-10-27 17:18:32
東京大学は、9月に期末試験がありますね。7月に授業があって、9月初めに試験だったので、試験勉強の時間的余裕があってよかったです。

しかし、それはどうやら例外のようで、たいていは7月ですよね。

大阪大学も7月です。法科大学院は7月の最終週から8月の第1週にかけてが試験期間ですね。
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>colさま (kimkimlr)
2011-10-27 21:18:38
お久しぶりです。

そうなのですか。
首都大もやはり、学部・法科大学院ともに
7月末に試験です。

9月試験は試験勉強の余裕があって勉強になるのですが、
反面、気持ち良く夏休みがとれないという面がありますよね。

私も学部の四年間は、夏にパーっとあそんだ記憶がありません。
四年生のときは、夏の試験はうけなかったのですが、
助手に出願するための論文を書いたりしていました。
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