大学最大のイベントは卒業式である。
最大のイベントが
組織からの追い出し式ということで、
大学というのは、なんともせちがらい団体である。
ただ、やはり卒業単位がきちんとそろうか、
ということは、とても心配なことで、
とある老教授も、いまだに、単位不足(体育の単位が1足りない)で
大学を卒業できない悪夢をみるという。
そんな単位不足の夢で心配になっていた今日この頃、
お正月に、とある方から、年賀はがきをいただいた。
とある方と表記するのは、別に個人情報を保護しているわけではなく、
名前が分からないからである。
その年賀状、宛先は、私なのだが、送り主の名前がない。
そして、「あけましておめでとう」のあと
「はやく法学部に帰ってきてください」
と一言、記されていた。
今現在、私は「法学系」というところにいて
法学部に所属しているのとはちょっとちがうのだが
まあ、同じようなものである。
ただ、名称が違うので法学部にいないといえばいないかもしれない。
この年賀状のメッセージをどう読み解けばよいのか。
「いまのところから出てってくれ」
ではなく
「帰ってこい」
と書いてあるから、
恐らく、送り主は、法学部に所属している人物なのだろう。
問題は、なぜ法学部に帰ってきてほしいかだ。
私はかつて法学部に所属したことがあるが、
そこに所属する目的はただ一つ。
単位をとることである。
ということは、私が法学部に帰る理由があるとすれば、
単位をとりわすれているということではないか。
そうなると、送り主は、私が昔、登録していて
誤って単位を認定してしまった恩師ということになる。怖い。
冒頭で紹介した悪夢がまるでカムトゥルーしているようだ。
そして、カムトゥルーに示された私の語学力からして
誤って認定された単位は英語であると考えるのが相当であろう。