木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

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練習でお金をとるのは・・・(1)

2011-09-06 20:25:52 | 憲法学 判例評釈
人間、勘違いの思い込みというのは恐ろしいもので、
苛烈な批判というのは、だいたい、そこから生じる。

私の友人トミナガが、
昔ものすごい勘違いで内田光子さんを批判していたわけであるが、
トミナガの言い分はこうである。

「いかに内田がすごいピアニストでも、
 練習をみせるだけで2万円とるのはいかがなものか?」と。

確かに、練習で、2万円は高い。
すごい話である。

必然的に、私は次のようにつっこむことになる。

「っえ?マジ?てか、それどこでやるの?」

「サントリーホール、火曜日の19時からだって。」

サントリーホールで19時から、公開練習・・・。
さすがに不自然である。

「それ、どこで観たの?」

「ほら、このチラシをみろ。」

チラシをみると、内田光子リサイタルとある。
リサイタルなので、多分、練習ではなく、れっきとした公演である・・・。


・・・。

トミナガの発言は、完全に意味不明であるが、
私には、十分に理解できる話であった。

このトミナガという男は、その昔、
「リハーサルルーム」という看板をみて、
「こんな狭い部屋で、公演をやるのか。
 大変だな・・。
 市もホールをつくるならもっと考えるべきだ。」と呟いていたことがある。

つまり、この男は、リサイタルとリハーサルを勘違いしやすいという
天性の才能を持っており、
リハーサルルームの設置者や、内田光子さんに対する批判の際に、
この才能を大いに開花させたのである。

思い込みは、怖い。

これが、考察の端緒となる。