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木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

四間飛車穴熊

2011-08-23 22:50:23 | 将棋
現在、王位戦の大一番(勝った方がタイトル王手)。

広瀬王位、ついに十八番の四間飛車穴熊!

ちなみに、広瀬王位も『急所』シリーズをお書きになっております。


定跡書としての『急所』シリーズは、どれも評判がよく、
私も愛読しています。

ちなみに、羽生先生の定跡書のシリーズのタイトルは
『羽生の頭脳』。

○○の頭脳というタイトルで本になる、というのは、
文筆界広しといえども、羽生先生くらいではなかろうか。


真ん中に飛車があるのは・・・。

2011-08-20 20:56:46 | 将棋
先日、京王線に乗っていたら、
隣のおじいさんが、スタイリッシュなパソコンで
将棋を指していた。

PCの三間飛車相手に金矢倉を組む。

ふーむ、よくわからないが、
そんな戦法あるんだろうか?
昔の戦法かな?

・・・。

学期が明けると、ゼミ生と学内将棋タイトル戦(成香位)。

何かお勧めの戦法があれば、教えてください。
ちなみに私は、居飛車振り飛車はどちらでもよいのですが
真ん中に飛車があるのは好きではありませぬ。

(あ、別に中飛車党の皆様に喧嘩をうりたいわけではなく、
 個人的に、なんかこう、好きになれないというか、
 そんな感じです。)

竜王戦

2011-08-17 08:19:19 | 将棋
今年は、渡辺・久保の竜王戦が見たい。
(丸山九段のファンの方すいません)

私のブログのタイトル「力戦憲法」ですが、
よく「力戦」って、なんですか?と聞かれます。

将棋の戦いというのは、
大きく分けると

定跡形(最善手の応酬だと多くの人がみなしている筋。
    定義からわかるように、それが従来の定跡を超える
    好手でない限り、通常は、定跡から外れた手をさすと悪くなる。)と

力戦形(定跡にあてはまらない流れ)があります。


定跡形は、当然、事前の研究と記憶力がものをいいます。
民事系科目の択一試験みたいなもんです。

他方、力戦形は、まさに実力勝負。
憲法の論文試験は、こういう形が多いっす。


はい。このブログのタイトルですが、
以前、周囲から「力戦派」といわれている佐藤九段が、

「私は、合理的に考え、論理的な手をさしている。
 力戦といわれたら、定跡の論理から外れた乱戦のことではなく、
 力のこもった戦いのことだとおもっている。」

という趣旨のことを言われておりまして、
ああ、かっこいいなぁと。

というわけで、私も力のこもった戦いをしようと
こういうブログタイトルになりました。


ちなみに、昨日の竜王戦挑戦者決定第一戦
丸山九段対久保二冠の戦い、まさに力戦形。

ぜひ、ご覧ください。

(スポンサー情報も大事でした。
 竜王戦は、読売新聞社主催の棋戦です^-^)

将棋観戦の楽しみ

2011-08-12 13:39:57 | 将棋
世間的には、将棋観戦というのは、
観戦者がものすごく将棋が強くないと楽しくない、と思われているようです。

しかし、プロ並みに野球がうまくなくても、
プロ野球をみていてエキサイティングなように、
将棋の基本的なルールがわかっているだけで、
将棋観戦というのは楽しいものなのです。

(あ、いやもちろん、プロ並みに野球がうまいと、
 プロ野球みてて、楽しみは多いですよね。
 私の友人のトミナガ(仮名)は、昔野球をやっていたので、
 変化球の投げ方きちんと知っていて、
 私に見えていないものが見えています。)


私の子供のころは、週刊将棋をかったり新聞の将棋欄で楽しむしかなかったのですが、
今は、各棋戦インターネットで、リアルタイム観戦できます。



将棋は、春先の名人戦からはじまり、
初夏の棋聖戦、
夏場の王位戦+竜王戦挑戦者決定トーナメント、
残暑見舞いの王座戦(羽生王座が十九連覇中)、
秋から年末まで竜王戦
年明け手の棋王戦、王将戦と
年度おわりのA級順位戦最終日(BSで中継)と、
一年中、クライマックス。

で、また、プロ棋士たちというのが、魅力にあふれた人物ばかりで、
棋士の逸話だけで、かなり盛り上がれます。

そういえば、昨年、
弁護士会が棋士を集めて、交流する「将棋×法律」というイベントをやっていたのですが、
(その席では、宇都宮会長が、佐藤九段と握手してた。
 いいなぁ。うらやましいなぁ。会長。)
ぜひ、毎年やっていただきたい。






三手詰め(2)

2011-07-23 21:08:09 | 将棋
羽生先生(現棋聖・王座)が、ちょっと前に

「将棋の手には、本当に驚くほど性格が出ます」

とおっしゃっておりました。

まったくもって、その通りだと思いますが、

自分の指し手の傾向

(面倒臭くなって、ダーっといく単純な順を選ぶ傾向、

 および、金銀を出し惜しみする傾向)をみるにつけ、

これが私の性格であってほしくない・・・と思います。


前回お話した作法の先生と展開の先生の思考は、とても興味深いわけです。

(詰将棋というのは、えー、将棋のルールをつかった一種のパズルです)


作法の先生は、「一番やっちゃいけないこと」をピックアップし、

       それをしないように、どうするか? とお考えになっておりました。

       慎重で、堅実な議論を目指す先生の性格がよく出ているように思います。

他方、

展開の先生は、「出題者が答えにしそうな手」を優先的に検討する思考でした。

       ふーむ。合理的で効率的に議論を進める先生の性格通り。

とても面白いなぁ。


ちなみに、私の詰将棋の解き方は、ありえなそうな手から検討し、

     片っぱしからありえない手が、ありえないことを確認し、

     残った手が正しい手だと画定する、という思考です。

よく、まわりくどい!と怒られます。