思い出深い将棋の話などを一つ。
こちらは将棋の聖地千駄ヶ谷駅の水道。
法律家というのは、けっこう将棋が好きなのではないか、と思います。
永田先生と松井先生の『基礎から学ぶ憲法訴訟』には
「へぼ将棋、王より飛車をかわいがり」という将棋格言が登場します。
また、穴戸先生の『展開』には、
「二歩と同じ、禁じ手です」という指摘が!!
(場所は、各自要確認です^-^>)
さらに、先日、学会の後の宴席で、
そのお作法で有名な憲法学者の先生とご一緒したのですが、
そこで、このような会話が。
「先生は、何か雑誌連載なさらないのですか?」
「詰将棋ならいいよ。」
(この時点で話は、かなり意味不明)
「え?」
「いや、僕さ、三段階審査が得意だから、三手詰めも得意なんだよ。
保護範囲、介入、正当化の三手詰め。」
(ますますもって意味不明)
このとき、解釈論の展開で有名な憲法学者の先生もご一緒していたのですが、
この会話をうけ、私が詰将棋を出題し、作法の先生と展開の先生が解き合う、
というわけのわからない空間が登場。
作法の先生 「要するにさ、この問題は玉を4四地点に逃がさなきゃいいんだよ。
だから、4四に逃げられない手から、優先的によめばいいんだ。
よって、ここに銀だな。」
展開の先生 「いや、先生、その手はないですよ。
出題者が、そんな単純な手、答えにするわけないじゃないですか。」
両先生の思考の過程を垣間見ることが出来た、とっても楽しい思い出です。