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木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

三手詰め

2011-07-19 20:19:14 | 将棋
思い出深い将棋の話などを一つ。


こちらは将棋の聖地千駄ヶ谷駅の水道。




法律家というのは、けっこう将棋が好きなのではないか、と思います。

永田先生と松井先生の『基礎から学ぶ憲法訴訟』には
「へぼ将棋、王より飛車をかわいがり」という将棋格言が登場します。

また、穴戸先生の『展開』には、
「二歩と同じ、禁じ手です」という指摘が!!

(場所は、各自要確認です^-^>)


さらに、先日、学会の後の宴席で、
そのお作法で有名な憲法学者の先生とご一緒したのですが、
そこで、このような会話が。

「先生は、何か雑誌連載なさらないのですか?」

「詰将棋ならいいよ。」
 (この時点で話は、かなり意味不明)

「え?」

「いや、僕さ、三段階審査が得意だから、三手詰めも得意なんだよ。
 保護範囲、介入、正当化の三手詰め。」
 (ますますもって意味不明)


このとき、解釈論の展開で有名な憲法学者の先生もご一緒していたのですが、

この会話をうけ、私が詰将棋を出題し、作法の先生と展開の先生が解き合う、

というわけのわからない空間が登場。


作法の先生 「要するにさ、この問題は玉を4四地点に逃がさなきゃいいんだよ。
       だから、4四に逃げられない手から、優先的によめばいいんだ。
       よって、ここに銀だな。」

展開の先生 「いや、先生、その手はないですよ。
       出題者が、そんな単純な手、答えにするわけないじゃないですか。」


両先生の思考の過程を垣間見ることが出来た、とっても楽しい思い出です。




広瀬王位は強かった

2011-07-17 13:57:22 | 将棋
さて、週末でございます。

先日の王位戦は、広瀬先勝。
すごい終盤でした。

広瀬王位は、『四間飛車穴熊の急所』の著者でございまして、
『憲法の急所』のタイトルの由来となったシリーズに名を連ねております。


ところで、将棋の世界には、木村定跡という定跡があるのですが、
私も、憲法の世界での木村定跡というのを確立したいものです。
(わかる人には、わかると思いますが、
 この発言は、ものすごい傲慢な発言っす)


・・・。

広瀬王位への挑戦者、羽生二冠。
『変わりゆく現代将棋』の著者であります。

私、これをみたとき、かっこいいタイトルだなぁと思いまして、
いつか『憲法の急所2――変わりゆく現代統治』とかという本かきたいなぁ、と
内容よりも、タイトルが先行する妄想の今日この頃。

将棋の急所

2011-07-05 19:09:38 | 将棋
ええ、最近、
『憲法の急所』というタイトルは、いったいどこから来たのか、
というお問い合わせを頂きます。

これは、将棋の体系書(将棋の世界では、定跡書といいます)の
名著のタイトルに由来しておりまして、
森内名人の『矢倉の急所』、藤井九段の『四間飛車の急所』でございます。
(ちなみに私は、森内名人のファンです。)


永世名人と竜王経験者の著作のタイトルを参考にしているということで、、
ええ、『憲法の急所』というタイトルは、ものすごくずうずうしいタイトルです。
(お前は名人・竜王のつもりか!?)

将棋の定跡書というのは、法学書とよく似ております。

両者ともに、理論的であるにもかかわらず、
しばしば、結論が定まらず、著者の大局観で暫定的な判断を示さねばならん
というところがほんと良く似ています。 

2011-06-25 21:27:55 | 将棋
本日の棋聖戦第二局は、後手二手損四間飛車になりました。
(ところで、あの戦形では、飛車がどうせ向かい飛車になるので、
 後手二手損向かい飛車が正しいのでは?)

私も、後手二手損四間飛車をやりますので、
今回の羽生二冠の54角は大変勉強になりました。
あの戦型は、要するに角だということのようです。

角。