



「てつのくじら館」前の潜水艦「あきしお」排水量=2250トン
この空中に浮かぶ潜水艦は驚きであった。

排水量は2250トン、長さが76mもある潜水艦で、非常に大きく見える。
この資料館は無料で入館できる。

1階 海上自衛隊の歴史
2階 掃海艇の活躍
3階 潜水艦の活躍や展示の潜水艦「あきしお」の艦内体験
資料館はこのような内容で展示されている。

2階では海に囲まれた海洋国家、日本を守る海上自衛隊員の活動から、掃海のあゆみについて、

特に戦後は、たくさんの機雷によって、恐怖化した日本の海を、危険も顧みずに機雷除去活動をする隊員や、掃海具などを紹介している。

3階では潜水艦乗組員の生活や、実物の潜水艦に乗艦して艦長室や、士官室等の艦

これは一般人の我々にとっては、日頃目にするこことが出来ない貴重な体験だと思う。


私も潜水艦の構造や歴史は、今まで全く無知といっていいほど知識がなかった。
今回この館を訪れて、ある程度のことが理解できたと思う。

これは任務にあたっている時は、何が起こるか分からない、生と死が表裏一体で、万が一の時は、艦に対して躊躇することなく最善の対応策を、とっていくことが要求される。


まず最初に潜水艦の主な歴史は(世界)どうだろうか!


①1776年にアメリカ人が2つのスクリューで動く手動の潜水艦を開発
②1936年ドイツのUボート(水中ボートの略)を開発、デイーゼル機関と電気推進機関が動力であったが、125km進むごとに浮上する必要性があった。
③この間には英国、伊国、仏国、独国などでも潜水艦に対して、戦略的重要性が高まり、新型潜水艦の導入を図る為の開発を争っていた。

④第二次大戦後の1954年 アメリカの原子力潜水艦ノーテイラス号が登場している。
日本国内では

①明治37年 ポーランドから潜水艇 5隻が分解された状態で輸入され、翌年に組み立てが完成し、1号艇が竣工した。
残り4隻も次々と竣工し潜水艦隊が編成された。

②明治39年3月には6号、7号の国産潜水艇が完成する。
その後も英国、仏国、伊国などから新しい潜水艦を購入して、徹底的な調査研究が行なわれ、日本の建造技術を高めていった。

※第一次大戦(1914~1918)後の5ケ国(日、米、英、仏、伊)の海軍軍備会議(ワシントン開催)で主力艦保有量が日本は米、英の60%に制限される。
これは日本海軍が、いかなる戦略をもっても勝算はないと判断していた。

この会議で主力戦艦の保有量を制限された日本海軍は、保有量の制限されてない潜水艦を開発し、戦略的な劣勢を補う方針を打ち出して、様々な潜水艦の開発に力を入れていった。

大正8年には日本海軍独自で設計、計画されて建造した潜水艦「海中型」が竣工。
大正13年には海大1型の大型潜水艦が竣工。
昭和9年には海大6型が竣工、速度も23ノットの高速高速艦であった。
甲、乙、丙型と呼ばれる機種別に分類された艦も開発された。
さらに改良に改良をを加えた、海大7型と呼ばれる高速艦が開発された。

この時には潜水艦3隻で、一隊を組む艦隊が編成されている。
旗艦の潜水艦には、巡船潜3型と呼ばれる艦と、甲型潜水艦があてられ、司令部設備と、強力な無線通信設備を備えて潜隊を指揮していた。
巡潜型は、独国の潜水艦を基本に作られた艦である。
昭和10年代に入って、日本海軍は主機関でも、輸入した外国機関に改良に改良を加え、大出力のデイーゼル機関を開発。それにともない付随する精密工業、化学工業、潜望鏡、水密測距儀、二次電池なども国内で優秀なものを、生産出きるようになっていた。

こうして国内での生産設備が整った日本海軍は、先進国の米国、英国、仏国などが、驚嘆する潜水艦を次々と竣工させ、日本海軍は世界最高と謳われる潜水艦隊を編成した。

さらに戦時中には、世界で類例のない潜水空母を完成さした。

この潜水空母は搭載機を3機格納できる大きさを持つ艦で、排水量=3530トンである。

しかし、戦局の悪化にともない、特別攻撃隊用潜水艇の海竜や回天などが開発され、尊い若い隊員の命が散っていって終戦を迎えた。

終戦後は海上自衛隊潜水艦は様々な任務を果たしてきた。


第1期(昭和30年~40年) 水上部隊よる対戦訓練の標的をつとめた時代
「くろしお」初代「おやしお」「はやしお」「なつしお」「あさしお」などの6隻が任務にあたった。
第2期(昭和41~平成2年)キューバ危機の米ソが軍拡競争期で、核弾頭搭載原潜の配備が進められ、相手に発見されにくい、静かで深く潜る潜水艦の開発を争った時代。

第3期(平成3年~ )米ソ冷戦後、潜水艦の静粛か進み、探知が困難となった。
その為に水上部隊が再び任務を担うようになった。
世界の政治情勢も変わり、戦術的な目標も多様化し、米国は陸上の軍事施設やテロに備えた監視を強めている。

日本も周辺海域での哨戒を主に、あらゆる事態に対応できる柔軟な能力確保に努めている。


展示の潜水艦「あきしお」全長=76.2m、速力=20ノット 乗員=75名

潜水艦の内部の構造 「己の艦を徹底的に知る」ことから始る

隊員の服装と哨戒具等の装備品

掃海具 S-4機雷処分具

機雷除去用 「はつしま」型搭載 20mm多銃身機銃JT61

各国で使われている機雷除去用ロボット

艦載対潜無人へリコプター

呉港ターミナルより艦船停泊、造船所方向を望む
日本の技術って、あらためてすごいすね。。hiko
今回の旅は、日本の物作りはすごいなー と改めて感じさせられる旅でした。
また、気ままな旅ごとに投稿していきたいと思います。
よろしくお願いします。