気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

感動する真っ青な空と白い富士山

2013-03-25 09:50:48 | 気ままな旅

 2013年3月13日(水) 19時30分、雨が降りしくる中、妻と二人、愛車ラクテイス(1500cc)で南大阪にある自宅を東京に向かって出発する。

 明日は、東京有明にあるビックサイドで、年に一回開催される健康博覧会へ行く予定をしている。 

 博覧会に出展中のブラジル企業との商談や、商品購入、情報入手などが目的である。

 大阪を出発した愛車は、高速道路を順調に走行し、名阪道から東名阪道に入り、伊勢湾岸道を走行して行く。 

 時折、激しい雨がフロントガラスに打ち付け、ワイパーの回転速度を上げたままの状態が続いている。 

 幸いにして愛車のタイヤも、一週間ほど前に4本全て新品に交換した為か、雨の中の走行でも安定感があり、カーブや悪路でも小さな横ブレ、スリップなど全く感じなかった。   

 東名高速道路の三ケ日JCTから新東名高速道路に入って行く。 

 新東名は道路幅も広く、カーブも緩やかで走りやすい高速道路である。 

 時間も23時を回り、車中泊するSAをどこにするか決めないといけないが、明日の予定を考えると、少しでも東京に近いSAで車中泊をしたいと考えていた。

 雨の降りしくる中、愛車は、新東名高速道路を順調に走行していく。  

 妻と二人で相談し、以前にも車中泊したことのある足柄SAで車中泊をすることに決める。 

 時間的には40分ほどで行けるはずであった。 

 0時30分、雨の降りしくる東名高速道路の足柄SA(サービスエリア)に到着する。 

 3月14日(木)は 朝6時半頃に目覚める。

 疲れもあったのかぐっすりと熟睡していたようだ。 

 外は相変わらず、雨模様の天気で、時折激しい雨が愛車に打ち付けている。

 8時前に外に出ると、SA内には、多くのトラックや乗用車が駐車し休憩をとっている。 

 私たちも車外に出ると、上空は厚い雲に覆われ、先ほどの大粒の雨も小雨になっている。   

天気が良ければこの方角には美しい富士山が見えるはずであるが、この天気では望みようがなかった。

 SA内で洗面を済まし、SA内のレストランでコーヒー付の朝食を摂ることにした。  やはり朝のコーヒーの味は格別であった。

 雨が降りしきり厚い雨雲に覆われている東名高速道路の足柄SA(サービスエリア)

 

 午前8時30分ごろ、雨の中、足柄サービスエリアを出発する。 

 30分ほど走行すると、トラック同士の事故のためにか高速道路は大渋滞、抜けるのに60分ほどの時間を要したが、午前中には、東京ビックサイトに到着する。

 14日(木)、と15日(金)は、品川区の天王洲アイル駅周辺のホテルに宿泊して、ブラジルの企業との商談や健康博覧会の展示ブースの見学、その後、都内の関係先などへのビジネス活動をしていた。

 これらの活動も、15日(金)の夕方までには全て終了し、若かりし頃からの東京の友と、新橋で久しぶりに杯をかたむけることができた。 

 やはり気心の知れた友との杯は、心が落ちつき、リラックスさしてくれる。

 

 15日(土)、朝6時半頃、起床して11階の部屋の窓から外を見ると、今日も天気も良さそうであった。 

 ホテル内で朝食を済ますと、愛車で首都高速にのり、神奈川県横須賀方面へ行くことにして出発して行く。

 横須賀市内にある三笠公園へ立ち寄ることにした。

 三笠公園では、日露戦争の日本海海戦で、ロシアのバルチック艦隊を破った日本海軍の旗艦 「三笠 」が資料館として活用されている。  

 三笠を見学した後、観音崎や浦賀水道久里浜にあるペリー上陸記念碑などを見学する。

 横須賀市内の歴史的な施設などを見学した後、横須賀道路から東名高速道路に戻り、大阪方面に帰って行く。 時刻も17時を少し回っている。 

 当然、今夜はどこかのSA(サービスエリア)で車中泊することになる。

 走行中に色々考えたりしていたが、妻と相談して、東名高速道路の横浜町田ICから1時間ほどの距離にあり、入浴施設などがある足柄SAで車中泊をすることに決める。 

 19時過ぎには足柄SAに到着する。 

 到着するとすぐにSA内にある施設で入浴する。

 やはり広々としたお風呂は気持ちがよく、一日の全ての疲れを取ってくれそうで、私たちの旅の楽しみの一つでもある。 

 入浴後は、クーラーボックスで冷やしておいたビールを片手に、妻と二人で摂る夕食も、また、格別であった。

 

 3月16日(土)朝、6時30分頃に目覚め、外を見ると雲一つない快晴の天気で、周囲を見渡してみると、雪を被った堂々とした、美しい富士山が目の前に見えている。

 私は何回かこの高速道路やサービスエリアを通過しているが、こんなにきれいで近くに見る富士山は初めてである。 

 思わず、私の心も弾み、すぐに着替えて、カメラを取り出して撮影にかかっていく。

感動した朝の足柄SAからの雲ひとつない快晴の天気の中での美しい富士山

多くの車が駐車する足柄SAから見る朝の美しい富士山・・・・地元の方でもこんなに美しい富士山はめったに見られないと・・・・

東名高速道路の足柄SAの東方向にある単車パーキングからの、真っ青の空の下、白い富士山が美しい山容を見せている。

足柄SA施設の西側から見た葉を落としているケヤキの木と青い空、真っ白な頂き、三角形の美しい山容を見せる富士山。

サービスエリア内をくまなく歩きながら、どこから、どの位置から撮影すれば一番きれいな富士山が撮影できるか! を考えていた。

 すると、富士山を映した一枚の掲示ポスターが目に入ってくる。

早速、SA内で働いている人に 「この写真はどの場所から撮影したものですか・・・・」 と尋ねるてみると、

 「このSA内の2階屋上にある展望台から撮影したものです」 ・・・ とのことだった。 

早速、行ってみることにした。

2階の展望台に行くと、先ほどよりも大きく見える堂々とした白い富士山が、真っ青な空の下で美しい山容を見せている。

富士山のすそ野も、先ほどよりも、左右に一層広がり、美しい山容を見せ、見る人々の心に、この美しさを、感動を与えてくれている。

 さえぎるものが何もなく素晴らしい光景の白い富士山。

撮影最中に施設内のスピーカーから富士山がよく見える2階展望台の案内放送が流れてくる。 

しばらくすると写真の家族連れが展望台に訪れてくる。 

家族で訪れ、富士山をバックに記念撮影する人たち。 右山麓には気球が揚がっている。

足柄SAの施設とケヤキの木との間に見る富士山

足柄SA内のコーヒーショップ、ガラス窓越しに見る富士山、この場所で私たちは朝食を摂り、コーヒーを味わう。

 真っ青な空の下の雪を被った富士山を眺望しながら飲む朝のコーヒー、いつまでたっても飽きることのない光景を見ながらのコーヒーの美味しさは抜群であった。

足柄SAを出発する前に、SA内の案内所で制服を着た女性に、

「これから大阪方面に走行して行くが、富士山のもっとも眺望の良いSAやPAはどこですか!」 と尋ねてみる。  

担当の若い女性の対応は親切であった。

 「足柄SAを過ぎると、すぐに新東名と東名に分かれるが、富士山の眺望がよいのは、東名高速の富士川SAです」 と紹介された。

 「新東名は距離的には10kmほど短く、時間的には早く走行できるが、眺望という点では東名高速の方がいいです」・・・とのことだった。

足柄SAを出発した私たちは、新東名との分岐点を東名高速に入り、走行して行く。 

するとすぐに愛鷹PAが目に入り立ち寄ることにした。 

ほんとに小さなPAであるが下記の写真を撮影する。

足柄SAから15分ほどの距離にある愛鷹(あいたか)PAからの富士山

愛鷹PAで上記のような富士山の写真を数枚撮影した後、すぐに富士川SAに向かって行く。

愛鷹PAから東名高速道路を15分ほど走行すると富士川SAに到着する。

 眺望の良い場所では多くの方たちが、富士山を見ながらのんびりと過ごしている光景が見られた。

 

富士山の眺望という抜群の立地に作られている富士川SA。 

そばを富士川が流れ、東名高速道路の赤い橋が架かっている。 

それに、富士山のすそ野が広がり、これらの光景とともに、白い富士山が中心となって、見事なコントラストを見せている。 

ほんとに日本一、あるいは世界一美しい光景のように思えてくる。

富士川SAにある富士山展望の東屋、まだ、つぼみのしだれ桜と富士山の光景、

富士山は、不思議な山である。 

どの方角の地域から富士山を見ても、あるいは、どの季節から富士山を見ても、趣は異なってくるが、

山の美しさは、それぞれに味があり、奥深さが感じられる。  

それだけに、何度訪れても飽きることがなく、益々、訪れる人々を魅了してやまない山である。

東屋から東名高速道路を行き交う車と優雅な姿を見せる富士山の光景。 

頭の中で、親しい人たちとこの場所で弁当を広げ、談笑しながら過ごしていると、時間も忘れてしまうような光景が浮かんでくる。

富士川SAに小さな孔のあいた石が置いてあった。 覗いてみるとこのような見事な富士山が、くっきりと浮かんで見えていた。

富士川SAのコーヒーショップと富士山の光景。

 全くいい場所につくられているコーヒーショップである。

天気さえよければ、この場所から富士山を眺め、飲むコーヒーの美味しさを想像さしてくれる。 

手前のカラフルなポスターも面白い。

壁にかかった絵図と東名高速道路の赤い橋と霊峰 「富士山」 

どうして、この場所に、このような絵画がかはわからないが、

一般的な私たち日本人は、日本的な光景と富士山を想像するが、このような欧米的な絵画と富士山は珍しく思える。

 和洋が重なっているようで面白く感じられた。

富士川SA内で早咲きの桜(?)の間から見る富士山と、すぐそばで数人の人たちの談笑する光景が見られた。

春を感じさしてくれる富士川SA内に咲く黄色い花と白い富士山の光景

ゆったりと流れる富士川、川に架かる東名高速道路を行きかう車と富士山

東名高速道路を猛スピードで行き交う車と聳え立つ富士山

このような快晴の天気の中で富士山の眺望を楽しんでいると、時間もいつのままにか大幅に経過していた。 

売店でワサビの土産物を購入するとすぐに富士川SAを出発する。 

 このSAで販売しているワサビを購入したのは、私の名古屋時代に 「このSAのワサビを美味しい」 との評判を聞いてからで、

ここを通過しているときは毎回のように買っている。 

ここのワサビを白いご飯と共に食べる味は、いつまでたっても忘れることはなかった。

富士川SAを出発して7~8分位で由比PAに到着する。 

 

由比の地域は、昔から富山県と新潟県の県境にある親不知(おやしらず)と同じように、断崖が海まで迫り、昔から難所中の難所であった。 

歌川広重の浮世絵の東海道五十三次 「由比」 には、難所を恐れ恐れ行きかう旅人や、海、富士山が描かれている。

このそそり立つ断崖の海を埋め立てて、国道1号線、JR東海道線、東名高速道路が、狭い場所を通過している。

日本の大動脈が狭い範囲に集中していることから、自然災害などが発生すると、

日本の大動脈に重大な影響を及ぼす恐れが高いといわれている。 

東名高速道路は、台風などの波が高い時は、上下線とも不通となる。 

そのために、新東名高速道路は、少し離れた山岳地域につくられている。

富士川SAを出発して海岸にある由比パーキングエリアから・・・・ 山の上に聳え立つ富士山

由比PAから・・・波が荒いのかテトラポットが敷き詰められた海岸と駿河湾、山の上に白い顔を出す富士山。

海の上に聳え立つ急峻な形の富士山と、白いハングライダーが鳥のように上空を廻っている。

由比PA展望台から高速道路を行き交う車と、弓型のテトラポットを敷き詰めた海岸線、上空に聳える白い富士山

 

絶好の天候に見舞われ、富士山をご覧のように撮影で来て、私も妻も大満足であった。 

ここ数年間に何度も富士山を訪れているが、こんなに天候に見舞われた綺麗な富士山は初めてである。 

やはり富士山は、何度訪れても、また訪れたくなる魅力ある山である。

由比PAを出発した後、清水JCTから新東名高速道路と接続している中部横断自動車道に入り、

5kmほど走行して新清水JCTから新東名に入って行く。 

やはり新東名の方が広々として走りやすかった。 

 そして、途中で何か所で休憩したり、昼食を摂ったりしながら走行し、夕方5時ごろには、南大阪の自宅に帰宅する。

ビジネスを兼ねた4泊5日の今回の車中泊を兼ねた旅も、最後の旅行日に、こんな美しい、心に焼きつくようなプレゼントをいただいて

ほんとに良かったと思っている。

 感謝の気持ちに絶えない。

また、時間の許す限り、感動するような、気ままな旅を と念願しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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