愛車エステイマ
11月25日大阪の自宅を昼前に出発、今回の気ままな旅の行先は、広島県 宮島厳島神社や呉市にある大和ミュージアムなどである。
愛車エステイマで夫婦二人の、気ままなドライブ旅行である。
阪神湾岸線から神戸線へ、第2神明道路を得て2号線に入る。昔の2号線は大渋滞が多かったが、現在は加古川や姫路にバイパスが開通、車もスムーズに流れるようになっている。同じ2号線の岡山バイパスもスムーズに流れていた。
私たちの気ままな旅の走行は、ほとんどが一般国道で、高速道路はあまり利用しない。
理由は、走行中に名所や旧跡があれば、すぐに行くことが可能だからだ。
それに、行く先々の都市の景観や、車窓から移り変わる風景を見ることも楽しい。
福山を過ぎたあたりから車が込み始めた。時間も午後5時を回っている。
まだ、今日の宿泊先をどこにするか決めていなかった。
宮島近くの道の駅で車中泊したかったが、広島市の周辺には道の駅はなかった。
明日の予定を考へると、今日は、山陽自動車道宮島SAで、車中泊することが一番便利だと判断した。
早速、福山西ICから山陽自動車道へ入り、宮島SA方面へ向かった。
ところが、山陽自動車道小谷SA付近を走行中に、あわや大惨事に遭遇するような事態が発生した。
今、思い出しても冷や汗が出そうである。
私の車は時速100kmで走行車線を走行していた。前方に遅い車があり、車間距離60m~70mで追い越し車線へ進路変更をした。
そして、私の車が、追い越し車線を走行中に、後続の車が猛スピードで近づいてきた。さらに、後続車は追い越し車線から、走行車線へ進路変更をしてきた。
この時、走行車線は遅い車が走行中で、追い越し車線を走っている私と遅い車との対角線上の距離は20mをきっている。高速道路でのこの車間距離だと、誰が考えても車線変更は、危なくて出来るものではない。
私の車も100kmで走行中だ。
ところが、走行車線を走行している猛スピードの後続車は、前方の遅い車のすぐ後ろにつけると、いきなり車線を変更し、私の車との間に割って入って来た。
「あ、ぶつかる」 助手席に座っている妻が思わず悲鳴を上げ、とっさに運転席の方に身を寄せた。
私もまさか、この短い車間距離で、割り込んでくるとは思ってもいなかった。
私の車と、後続車との距離は10~20CM程度で、あわや、ぶつかると思った。
私もとっさにブレーキを踏み、速度を落とし、事なきを得たが、ほんとに大惨事になりかねない状況だった。
しかし、なんという無謀な運転をする人がいるだろうか!
こんな運転をする人がいる限り、交通事故はなくならないと思った。
また、何事にもマナーやルールがあり、これを無視して、自分さえ良ければいい
、自分の車の通行に邪魔だ、そこのけそこのけ といった行動には憤りを感じずにはいられなかった。
高速道路で100kmのスピードで、もし、私の車と接触していたら、お互いに転倒し大惨事になりかねなかった。
思い出してもぞっとする光景である。
私も妻も冷や汗がにじみでていた。心臓の鼓動も激しかった。
程なくして宮島SAに到着した。
このSAから見る夜景もすばらしかった。宮島の小さな灯火も確認できた。
山陽自動車道 宮島SA内にある鳥居 夜間にはライトアップされている。
SAのレストランで夕食を済ませた後、車に帰り、長旅のドライブで疲れたのか
深い睡眠に入った。
明日予定している宮島フェリー乗り場へは20分程度の距離である。
11月26日今日も天気はよさそうだ。
私達は8時には宮島のフェリー乗場の駐車場にいた。車を止め、宮島行きのフェーリーに乗った。
フェリ-の中で中年のアメリカ人女性二人とあった。
妻が朝たてたコーヒーを勧めたところ喜んで飲んでくれた。
「このコーヒーはおいしい」と言ってくれ、お礼に絵葉書のようなアラスカのカレンダーをプレゼントしてくれた。
今でもこのアメリカ人女性の気さくな人柄と笑顔が懐かしく思い出される。
フェーリーから宮島の海に浮かぶ赤い大鳥居と、厳島神社がはっきりと見えてきた。