2013年(平成25年)10月25日朝、自宅のパソコンを開くと、ブラジルから一通のメールが届いていた。
開くと日本の東京で10月30日(水)ビジネス関係のプロポリス(ブラジルの状況)に関して、社長が講演をするので出席してほしい旨の案内状であった。
今月18日(金)~22日(火)まで故郷の高知へ帰省したばかりであったが、色々と打ち合わせをしたいこともあり、出席することに決め、その旨をブラジルにメール送信する。
10月29日(火) 東京への出発準備を整え、午後2時40分頃、南大阪の自宅を愛車エステイマに乗り、妻と二人で出発して行く。
上空は厚い雲に覆われ、今にも雨が降りそうであった。
愛車エステイマは、10年前に購入、走行距離も前回の高知への旅行で10万kmを少しオーバーしている。
この車は私たちの車旅にはなくてはならない思いで深い車で、強い愛着もあったが、今回、プリウスα7人乗りにチエンジすることにしていた。
11月10日が納車予定で、エステイマでの車中泊旅行は今回が最後となる。
愛車は、阪和道から名阪国道に入り、忍者で有名な伊賀上野を過ぎた所から雨が降り出してくる。
今日は東名高速道路で富士山の眺望の良い足柄SAで車中泊をする予定である。
走行する高速道路は渋滞もなくスムーズに流れている。
東名阪道から伊勢湾岸道に入って行く。
愛車は間もなく名古屋港をまたぐ名港大橋にさしかかってくる。
名港大橋では、眼下に広がる港湾施設や、巨大な工業地帯の夜景が車窓から見えている。
ここは、トヨタやホンダなどの日本の自動車産業の輸出拠点で、岸壁には多くの自動車が整列よく並べられている。
東名道から静岡県の新東名に入る頃には、時々雨が激しく降り出している。
だが、新東名は道幅が広く、カーブも緩やかで走りやすく、道路の設計も最高速度120kmで設計されているようである。
時間も午後7時を回っているが、愛車は快調に走行している。
東名高速道路と合流し程なくした午後8時ごろ、足柄SAに到着するが、雨は相変わらず降り注いでいる。
足柄SAに到着してすぐに、私達はサービスエリア内にある入浴施設(あしがら金時湯=630円)に出かけた。
この入浴施設は、SAから外に出ることなく、そのまま歩いて行ける為に大変便利で、長時間運転で疲れた体を癒してくれる、ありがたい温泉である。
温泉で体の芯までまで温め、癒された後、ノンアルコールビールをコンビニで購入し、隣のレストランで遅い夕食を摂った。
入浴した後、妻と二人でのノンアルコールビールも、格別の美味しさがあり、一日の疲れを忘れさしてくれ、落ち着いた気分にさしてくれる。
ほどなくして夕食を終え、愛車に戻り、特設のベッドに横になっていると、いつの間にか深い眠りについていた。
10月30日(水) 朝6時半ごろ目覚めると、愛車内を明るい太陽が照らしはじめている。
車外に出ると空一面に青い空が広がり、目の前に、まっ白い富士山が見えている。
昨日の雨がうそのような上天気で、すがすがしい気分にさしてくれる。
そんな朝の気分の中、目の前にある美しい富士山に暫く見惚れていた。
早速、カメラを取り出し、サービスエリア内からの富士山を撮影していく。
富士山は何度見ても飽きのこない山で、見れば見るほど私の心を引き付けてやまない山であり、日本が誇る世界の名峰でもある。
東名高速道路 足柄サービスエリアの駐車場からの朝の富士山
足柄サービスエリア内からの富士山
富士山は魅力ある山である。
富士山の近くを旅したり、新幹線などで通過する折には必ず富士山方面に目がいってしまう。
これは私だけでなく、ほとんどの方が同じ気持ちで富士山方向に目がいっている。
新幹線の車内でも美しい富士山が見えだすと、乗客達の歓声が上がるのを何度も目にしている。
逆に富士山が全く見えない折には、がっかりしたような静かな雰囲気が漂っているように感じる。
それだけに富士山は、日本人はもとより、世界中の人たちから愛され親しまれている山でもあり、日本の季節によって表情を変えてくれることから、多くの写真愛好家たちを虜にしている山でもある。
写真愛好家の撮った写真は、れぞれに特徴があり、その地域やその地域に住む人たちの風情と、富士山を見事に現わしている絵画や写真などが多く、毎年新しく紹介されている。
富士山の撮影を終え、愛車に戻ると、ビジネス用にスーツに着替えて出発の準備を整える。
午前7時30分頃、東京方面に出発して行く。
足柄SAを出発、高速道路を走行中の愛車からは、秋晴れの青い空の下にまっ白な雪をかぶった富士山が見えている。
10分程走行すると、富士山の眺望の良さそうな鮎沢PAが見えてくる。
このPAには一度も立ち寄ったことはなかった。
このPAからはどんな富士山が見えているだろうか! 急に興味が湧いてきて立ち寄ることにした。
初めて立ち寄った鮎沢PAからの富士山、足柄SAからの富士山と少し違った感じがする。
鮎沢SAからの富士山、PAエリア内は山影に隠れている為に露出が合わず撮影できなかったが望遠レンズでご覧のような写真ができた。
鮎沢PAで10分ほど撮影などで過ごした後、すぐに東京方面に出発するが渋滞があり、東京品川区にある天王洲に到着したのは10時頃であった。
早速、ホテル内の駐車場に愛車を預けると、すぐにモノレールとJRに乗ってビジネス関連の江戸東京博物館に向かって行く。
江戸東京博物館内で行われたはち祭りでのブラジル取引業者の講演とプロポリスの商談のために参加した。
※ プロポリスとは、ミツバチが樹木から集めた樹液と、ミツバチの唾液を混ぜ合わせた物質で殺菌力が高く、薬効成分も多く含まれている物質である。
プロポリス治療の歴史も古く、古代のメソポタミヤやエジブト・ローマなどで重要な治療薬として使われていた。
強い殺菌力から切り傷や感染症の治療などで傷口からの化膿をくいとめる作用や、 治療薬として、健康食品として多種多様な効果が実証され、驚異の自然産物の贈り物として世界に広く知られている。
プロポリスには副作用はなく、側に置いていると、応用範囲が広く、大変ありがたい自然の産物である。
江戸東京博物館では、はち祭りが行われており、プロポリスに関して、ミツバチが樹木から採集したプロポリス原塊(げんかい)の展示や商品の販売が行われていた。
また、ブラジルのプロポリス関係者による「プロポリスの品質と自然環境の整備・・・」などの講演や、ブラジル日本大使の講演などが行われていた。
私達は講演を傍聴したあと、ブラジルからのプロポリス講演者(ビープロポリスブラジル社=旧ナツセントロ社)と、プロポリスの輸入に当たっての打ち合わせを行う。
プロポリスの品質は、ミツバチがどんな樹木から樹液を採集するかにかかっている。
今回の講演でブラジル企業が、養蜂家達と協力して、地域全体をプロポリス品質の最も高いといわれるアレクレン(英語=ローズマリ)を長年にわたって植樹して自然環境を整備していることから、世界最高品質のプロポリスといわれて、高い評価を受けていることが、よく理解できる。
プロポリスを輸入して、日本で販売している私たちにとっては、この講演はありがたかった。
プロポリス品質・信頼性・安心感などが湧いてくる。
ブラジル関係者とのプロポリスの打ち合わせを終えた後、私達は今日の宿泊先である東京品川区にあるホテルに戻って行った。
10月31日(木)朝、7時過ぎに目覚め、ホテルの窓から外を眺めると青々とした快晴の天気が広がっている。
洗面などを済まして外出着に着替えると、妻と二人で1階にあるレストランに向かった。
朝食はバイキング料理で、多くの宿泊者が訪れて賑わっている。
半数近くの人たちが外国人である。
食事を終え、コーヒーコーナーに行くと一人の年配の男性が笑顔で挨拶してくる。
私も笑顔で挨拶を交わし少し話をしていると、その男性と同じ席に座り、会話が始まった。
妻は笑顔で私達の会話を聞いている。
この男性は日本人であるが、20数年前にカナダバンクーバーに移住、夏はカナダで過ごし、秋や冬になる日本やハワイなどで暮らしているとのこと。
現在は離婚しているが、3人の男の子(全員結婚している)を育てあげたとのことで、カナダの留守宅は子供たちが面倒をみているとのことだった。
そして私たちを、自分たちのアルバムを見せたいので、是非部屋に立ち寄ってほしいとの招待を受ける。
私達は自分の部屋に戻り、チエックアウトの準備をした後、妻と二人で部屋を尋ねていく。
この方は今回も一人旅で、昨日は熊本、明日は青森と、外国人向けの新幹線切符を購入して、このような旅を続けている。
東京のホテルルームは荷物もあり、借りたままとのこと。
見せて頂いたアルバムには、カナダでの家族の写真や、ガーデンパーテイなどで楽しそうに過ごしている写真が写っていた。
さらにアルバムを開いていくと、40代位の品の良い女性の写真があり、尋ねると東京に住む女性で、私の恋人とのことだった。
だが、もう一人の女性がいて、宿泊しているホテルで鉢合わせをしないか、心配しているとのことで、私達を爆笑させるような、ユニークな方であった。
私が大阪から持ってきた柿を3~4ケプレゼントすると、大変喜んでくれて 「柿は私の大好物です」 といってくれた。
カナダからの人との楽しいひと時を過ごした後、近くのショッピングセンターで買い物を済まして愛車に戻ると、首都高速に入り一路中央高速道路山中湖方面に向かって行く。
東京都内も快晴の天気で、隙間なく建てられているビルの谷間にでき、曲がりくねった首都高速をカーナビを頼りに走行して行く。
ビルの谷間にできた首都高速道路を走行し中央道方面に向かって行く。
首都高速から中央道を長野方面に走行して行く。
走行する愛車の車窓からは青空の下、東京の美しい都市風景が広がっている。
暫く走行すると進行方向には山が見え始めてくる。
さらに走行するとはっきりとした山岳風景が見えてくる。
やがて中央道も山岳ににできた高速道に入って行く。
ほどなくして、大月JCTに入り、そこから河口湖方面に走行して行く。
暫く走行すると車窓からの視界が広がり、富士山のすそ野が見えてくる。
山頂付近は厚い雲の覆われて富士山は見えない。
広大な富士山麓高原にできた高速道路を走行していると、何となく私達をルンルン気分にさしてくれ、楽しさが湧いてくる。
ほどなくして山中湖ICに到着し、そこから一般道に入って行くと、すぐに山中湖畔の駐車場に到着する。
東京と山中湖では、標高のせいか! 全く空気が違っていた。
上空は厚い雲に覆われているが、山中湖独特の風景がすがすがしい気分にさしてくれる。
私達は愛車を湖畔の駐車場にとめ、湖岸沿いにできた遊歩道をウオーキングに出かける。
山中湖畔に立てられている 世界遺産 ~富士山~ 「山中湖」 案内板
山中湖は山梨県に属する湖で富士五湖(河口湖・西湖・精進湖・本栖湖)の一つで、最大の面積を持ち、面積6.67K㎡、湖岸線の長さは13.5kmである。
湖面の標高は海抜982mで五湖の中では最も高い位置にある。
日本では中禅寺湖、榛名湖に次いで3位の高所に位置している。
富士箱根国立公園に指定され風光明美な観光地として多くの観光客から親しまれている。
山中湖は、標高が1,000m位と高く、真夏の平均気温は26℃~27℃の大変しのぎやすく、リゾート地として最適な気温である。
周辺には、旅館や民宿・別荘地・大学・企業の保養地も多くあり、ギャラリーなども点在することから観光スポットとしても人気が高く、年間400万人位の観光客が訪れている。
ボートなどのレジャー遊具と水鳥が浮かぶ黄昏時の山中湖
山中湖には多くの水鳥が飛来し、水中に棲む魚などの餌を求めながら移動している。
湖畔には何人かのカメラマンが三脚を立てカメラを富士山に向けているが、富士山は厚い雲に覆われ姿を現しそうにない。
湖畔の遊歩道を30分程歩いた場所で、二人の男性がそれぞれに三脚を立て、カメラを富士山方向に向け、立ち話をしている。
私も挨拶を交わした後、話をすることができた。
一人の方は長野県から来た60歳代のおじさんで、時間があれば、富士山を撮りづづけているとのことで、富士山を2時間前から狙っているが顔を出さない。 とのことだった。
もう一人の方は、奈良県から来たプロの写真家で、明日からは東京で自分の写真展を開催する。
その途中で富士山を撮りたくて寄ってみた。
富士山が顔を出さないし、間もなく日没の時間なのでそろそろ引き上げろうと思っていたところです。 とのことで、その後、二人の方は長野県と東京方面に向かって行った。
山中湖は釣りも盛んで数隻のボートが浮かび釣りを楽しんでいる。山中湖の水深は五湖の中で最も浅く12m~13m位である。
山中湖の水は富士山の伏流水が湧水となりワカサギ・コイ・ウナギ・フナ・ナマズなどが生息している。
大正時代にワカサギが放流された経緯がある。
また、山中湖一帯は鳥獣保護区に、湖全体が保護区に指定され、豊かな自然を背景に 「野鳥の宝庫」 としても知られている。
山中湖からの富士山方面。 富士山は何時顔を出してくれるだろうか! カメラを三脚に固定して雲が開けるのを待つカメラマン。
残念ながらこの日の富士山は顔を出すことはなかった。
山中湖に浮かぶ白鳥と水鳥が仲良く湖水に浮かび、餌を漁ったりして過ごしている。
私達は、湖畔を2時間近くウオーキングなどでして過ごした後、近くにある日替わり温泉 「紅富士の湯=700円」 で入浴する。
紅富士の湯も中々のもので、やはり温泉に入ると一日の疲れを癒してくれ、心身ともにリフレッシュさしてくれる。
私達の旅の楽しさのなかで温泉は、最大の楽しみの一つであり、露天風呂から眺める景観に、いつも大きな期待に胸をふくらまして入浴している。
今回は日没も過ぎ、富士山を見ることができなかったが、全国的に眺望の良い露天風呂はたくさんあり、そういった眺望の良い温泉に出会った時には最高の喜びを感じる。
車中泊をした山中湖畔の駐車場と愛車エステイマ
温泉で体を癒した後、近くにあるコンビニで夕食の食材を購入する。
すぐに湖畔の駐車場に愛車を止め、湖面にホテルなどの灯りが浮かぶ夜景を楽しみながら妻と二人で杯をすすめ夕食を摂った。
やはり野外で飲む杯は格別な味があり、時がたつのも忘れてしまう程である。
食事を終え愛車の特性ベットに横になると、いつの間にか深い眠りにおちいっていた。
11月1日(金) 朝7時過ぎに目覚めると外は明かるい日差しが射している。
ドアーを開け外に出るとまぶしい太陽が顔を出して湖面を照らしている。
車中泊をしていた場所からは、富士山の眺望が良くない為に、すぐに眺望の良い湖畔にある駐車場に移動して行く。
移動した湖畔の駐車場からは、美しい富士山が雲を中腹に横たえて姿を現している。
天候のせいか少し霞んでいるのが残念であるが、昨日のことを考えると、申し分のない天気であり、秋たけなわの心地よい空気が湖畔全体を包んでいる。
富士山を眺めながらの朝食、特性のブラジルコーヒーを富士山の湧水でドリップしてつくる。
こうしてたてた朝のコーヒーは格別で、何度経験しても楽しいひと時である。
私たちが湖畔にある駐車場の片隅に、テーブルや椅子を持ち出して、朝の食材を並びて朝食の準備を進めていく。
椅子に座りながら、ゆったりとした気分で、片手にコーヒーを持って富士山を眺めていると、何とも言えない安らぎと心地よさを感じる。
山中湖畔の真っ赤な紅葉と富士山と外国人観光客を乗せた大型バス
椅子に座りながらゆったりとした気分で朝食を摂っていると、大型の観光バスが隣の駐車場に数台入ってくる。
観光バスが数台訪れ、山中湖と目の前に聳える富士山を見て大喜びする外国人観光客たち
隣の駐車場では、バスから観光客が降りて来る度に大きな歓声が上がっている。
山中湖や富士山をバックに数人ずつ、満面の笑顔で写真を撮っている。
どうやらこのグループは、中国からの観光客のようで、言葉は分からないが、日本を訪れて富士山を見る喜びが表情から伝わってくる。
海抜が1,000m近い山中湖と広いすそ野をもつ秋の富士山、何度見ても富士山は飽きることがなく、やはり富士山は日本一の名山である。
コーヒーとおにぎり・パンなどで朝食を楽しんで暫くすると、私はカメラを持って富士山の撮影に出かける。
山中湖畔の駐車場から少し東に移動すると真っ赤なセルビアの花が咲いている。 富士山とのコントラストも見事であった。
湖畔の遊歩道沿いにできた公園には、ケヤキや花などが植えられている。 その枝間からは山中湖と富士山が見事な表情を見せている。
この木は桜の木か! 正面には山中湖と富士山、右わきには、紅葉が始まったもみじが見えている。
撮影を終え湖畔沿いの遊歩道を駐車場方面に戻っていると、湖の側に水溜りがあり、逆さの富士山がごらんのように映っていた。
カメラでの撮影を終えた後、駐車場に戻り、私たちはテーブルなどの後片付けをして、湖畔の南側にある駐車場に移動する。
移動した駐車場の横にある公園には 「山中湖 夕焼けの渚 紅葉まつり」 のぼり が立てられている。
この駐車場で、バイクに乗ってきた青年に会った。
私が黒い革ジャンにヘルメット姿の青年に話しかける。
「かっこいいバイクだね、 なんCCですか!」 「250ccです」
「座席が低く、乗りやすそうですね」 「そうです。 僕はバイトをしてこの単車を買いました。すごく気に入っています」
「今、工学大学の4年生で、 将来はレーシングカーの設計技術に携わりたいと考えています。 できれば自宅近くにある日産自動車のレーシングカー設計部門に入社したい希望をもっています」
この青年は神奈川県川崎市在住で、好感度のあふれた青年であった。
私が今朝たてたブラジルコーヒーがあるけど飲みますか! との問いに 「コーヒー大好きです」 とのことで
我が家自慢のブラジルコーヒーを紙コップに注いでやると、美味しそうに飲んで頂いた。
しばらく、この青年と話をしていると、将来の人生に対してすごく前向きで、何事も自分の力で人生を切り開いていこうとする熱意を感じる。
30分ほど話をした帰りしなに、大阪から持参してきた和歌山の柿をあげると、嬉しそうににっこりと笑って立ち去って行った。
紅葉したもみじとその先にある山中湖遊覧船乗り場
遊覧船乗り場には先ほど観光船が着岸し、20~30人の人達が下船していた。 林の中で鮮やかに紅葉したもみじがあった。
庭園のようにきれいに整備された山中湖畔の公園
さらに湖水に沿ってできた公園を散策して行くと、湖に向かっている道があった。
そうすると変わったバスがこちらに向かって走行してくる。
何か変わったバスだナー と思っていると、このバスは、どんどん山中湖の方に進んで行く。
このバスは水陸両用バスである。
20人程乗車し、窓はすべてオープンにしていて、ガイドの説明が、私達の所まで良く聞こえてくる。
やがてバスは、山中湖に向かってそのままのスピードで、大きな水しぶきを上げながら着水して行く。
私は水陸両用バスを見るのは初めてで、湖水に着水する光景も、勿論、初めてであった。
山中湖に大きな水しぶきを上げながら着水する水陸両用バス。
着水したバスは、ゆっくりと山中湖を遊覧していると、その前を先頭がアヒルの形をした遊覧船がスイスイと通り過ぎて行く。
水陸両用バスは、本物の船と比較すると、水の抵抗が大きいのか、何となく重そうでスピードが出ないようである。
遊覧船に向かって航行する水陸両用バス、暫く湖水を遊覧して方向転換し、元の着水した場所に帰ってくる。
着水したのとの場所に、山中湖を遊覧して帰ってきて上陸する水陸両用バス。
湖水から上陸してきた水陸両用バスを見学した後、元来た遊歩道を駐車場方面に帰って行く。
駐車場に戻ると、愛車エステマを運転し、昨日SAで紅葉の名所を訪ねると!
「甲府の近くにある昇仙峡がきれいです」
との言葉を思い出し、まだ行ったことのない、昇仙峡にカ―ナビをセットして、山中湖を後にして河口湖経由して走行して行く。
やはり 富士山の裾野に広がる山中湖は、何度来ても飽きのこない魅力的な湖であった。