気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

平成の大修理で見事に蘇った姫路城

2015-08-09 21:53:06 | 気ままな旅

 2015年(平成27年) 5月2日(土)晴 ゴールデンウイークのさなか、私たちは南大阪の自宅を午前10時半頃 愛車プリウスα(アルファー)で出かける。

 今回の旅は、平成大修理によって白く蘇った姫路城や,香川県の観音寺・

愛媛県の別子銅山跡地を旅して高知へ向かう予定である。

自宅を愛車で出かけた後、いつもと同じようの阪神高速湾岸線から神戸線に入り、第二神明道路、加工川バイパス、姫路バイパスと走行して行く。

姫路バイパスからはJR姫路駅近くを走行すると、すぐに姫路城前の地下駐車場(大手前公園地下駐車場)が見つかった。

すぐに愛車を駐車させ、カメラを持って地上に出ると、公園があり、新緑の緑に覆われら一角から、姫路城が美しい姿を見せている。 

スクランブル式の交差点を渡ると、大天守閣に聳える鯱瓦を左右対称に展示している。

左右対称の鯱瓦の真ん中からは、緑に浮かぶ美しい姫路城が威容を放っている。

鯱瓦(姫路城の大天守閣の屋根にそびえる鯱瓦と同じもの)と真っ白に蘇った姫路城

 

 今回の姫路城の修理は、「平成の大修理」 と呼ばれ、2009年から5年半の歳月をかけて行われた。

姫路城は、白鷺が羽を広げたような美しい姿から 「白鷺城」 とも呼ばれていた。

完成した白いお城は、まさに 白鷺城の名前に ぴったりのように感じる。

今回の大修理は、柱や壁を塗りなおしたり、屋根の瓦を葺き直したりしている。

瓦は、一枚一枚剥がして、チエックし、傷みの激しいものは新しい瓦に取替える工事を行った。

修理前の姫路城と修理後の姫路城を比較して、白く見えるのは、どうしてか!

それは、石灰石や貝殻などから作る、白い「漆喰=しっくい)を壁に塗ったり、瓦と瓦の継ぎ目に使ったいる為に、お城全体が白く見えてくる。

ただ、数年たてば、修理前の城のように、少しづつ黒味を帯びて、落ち着いた色に見えるくるようである。

姫路城の配置図

世界文化遺産であり、国宝の姫路城は、1993年(平成5年)12月、奈良県の法隆寺と共に、日本で初めて世界文化遺産に登録された。

姫路城は、17世紀初頭の日本の城郭建築を代表する史跡建造物として評価を得ている。

評価の理由として

①その美的完成度が我が国木造建築物の最高位にあり、世界的にも、他に類のない優れたものである。

②17世紀初頭の城郭建築の最盛期に、天守群を中心に、櫓、門、土塀等の建造物や石垣、堀などの土木建築物が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造を最もよく示した城である。

喜斎門跡方面から大天守閣を望む

私たちは、緑の林に浮かぶ姫路城を見ながら進んで行くと、喜斎門跡(きさいもん)から、堀を渡り三の丸広場方面に向かって行く。

目の前には、幾数もの城壁があり、その上空には真っ白い天守閣が聳え、堂々とした姿を見せている。

私たちは城壁を横に見ながら、三の丸広場方面に向かって行く。

幾重にも重なる城壁や白い塀や櫓、その上に建つ真っ白に蘇った大小連立式の天守閣が美しい姿を見せている。

 

姫路城は、この地の姫山に初めて城が築かれたのは1333年頃の、赤松氏の時代といわれている。

以来、13氏・48代が城主を務め、戦塵にまみれることなく今日に至っている。

赤松氏の後、西国統治の重要拠点として羽柴秀吉、池田輝政、本田忠政が城に夢を託して拡張、

いま見られる全容が整ったのは、戦乱の世が落ち着いた1617年のことである。 

多くの人達で賑わう三の丸広場と 堂々とした城壁の上に建つ土塀や櫓、さらに、その上に建つ連立式の天守閣が他に類を見ない美しさを誇っている姫路城

 

姫路城は日本一の名城といわれている。

それは、城の要塞としての機能性、防御する堀などの線が3重の螺旋形になった複雑巧妙なもの。

それに、美しい連立式天守閣をもっている。 5重6階の大天守閣と、三つの小天守閣が、渡り櫓でつながり、幾重にも重なる屋根。

白の漆喰塗りの外装などが、全体としての調和と華やかさをもった城である、。

また、姫路城は、築城400年の歴史の中で、戦火や近代の戦災に遭うことがなかったたぐいまれな城である。

そのことから、天守閣や櫓、門などの保存状態や、遺構も数多く貴重な文化遺産となっている。

姫路城の城内見学に通じる歩道、この通路には多くの見学者が訪れ、200mほどの列をなしている。

この時も入場するのに2時間ほどの時間を要するとのことであった。

私たちは三の丸広場を通り、姫路城の撮影ポイントを確認しながら前に進んでいく。

すると60歳代のボランチアガイドの男性が見え、姫路城のことについて色々と教えていただいた。

写真のことだけでなく、姫路城の歴史やエピソードなどに詳しく、その造詣の深さは驚くほどであった。

撮影ポイントを聞くと、西側の高台にある千姫ぼたん園方向から三の丸広場を見おらせる場所が良いと、教えてもらった。

早速、行って下記3枚の写真を撮影する。

教えてもらった撮影ポイントからの大小の連立式天守閣をもつ姫路城と庭園のように整備された花木などの樹木が美しい。

真っ白に蘇った連立式の大小天守閣と城壁や白い土塀が、うまく調和し、独特の美しさを見せる姫路城。

城壁の上に建つ白い櫓、さらにその上に建たつ、整然とした城壁、白い連立式の大小の天守閣が、うまく調和し、奥行のある美しさを見せる姫路城。

大手門をくぐると国宝姫路城と書かれた石碑と三の丸広場があり、その向こうには、城壁とともに連立した天守閣をもつ美しい姫路城が威風を放っている。

 

千姫ぼたん園のある高台からの姫路城を撮影しながら進んで行くと、三の丸広場に出てくる。 

三の広場や大手門から城内に通じる遊歩道近辺では多くの人たちが、眺望を楽しんだり、写真撮影をしたりして思い思いに楽しんでいる。

私たちも姫路城をポイントに撮影してして進んで行くと大手門に出てくる。

逆方向からは多くの人たちが三の丸広場方面に入って行く。

大手門をくぐるとお濠があり、桜門橋が架かり、多くの人たちが行き交っている。

国宝「姫路城」の石碑と桜門橋、姫路城を観る。

大堀に架かった桜田門橋の上に立つと、石垣に囲まれた清らかな清水の中を一層の遊覧船が向かってくる。

和船によるお濠巡りの遊覧船、間もなく大手門に通じる桜門橋の下を通りぬけて行く。

お濠と桜門橋、大手門方面からの姫路城、桜門橋を渡って大手門をくぐると三の丸広場があり、目の前に天守閣がそびえたっている。

 

私たちは、2時間近く平成の大修理で真っ白に蘇った姫路城を見学した後、愛車を止めてある大手前公園地下駐車場に帰ると、国道2号線の姫路バイパス方面に向かって行く。

姫路バイパスから国道2号を30分ほど走ると風光明媚なブルーラインを走行し、岡山県の宇野港まで行って、フェリーで高松へ渡る予定である。

 

       私の若い頃、何度も訪れている姫路城であるが、今回、三十数年ぶりに訪れる。

平成の大修理の後だけに、お城のイメージは全く違っているが、周りの公園や施設もきれいになったように感じる。

世界遺産に登録されたことで、多くの人たちが訪れ、管理費なども違っているのかもしれないが、お城の基本スタイルは全く変わっていない。

修理前の落ち着いた雰囲気の城壁や天守閣をもつ姫路城は、独特の雰囲気があり、味のある美しい城である。

私は、姫路城の連立する大小の天守閣と、それをささえる白い塀や櫓、土台の石垣がバランスよく調和して築城され、

独特の優しさがあり、他に類を見ない魅力一杯の城であると思えてならない。

姫路城は、姫路市の周りの景観の中で、広い広場を持ち、市民からも親しみのある、なくてはならないお城である。

今後、地元はもとより、日本や、世界の観光客か愛され続けるお城への地位や魅力を、だんだんと高めてきているように感じた今回の旅であった。

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
白すぎ城 ? (もののはじめのiina)
2016-05-07 10:43:59
姫路城 は、なるほど【白すぎ城】 ですね。

姫路城 は、【秘め事情】 でもあるらしいですょ。

白い紙面を汚してしまい、ゴメンなさい。


返信する
確かに白すぎですね (希間々兼行)
2016-05-15 09:48:27
 コメントありがとうございます。
 お城を一番最初に見た瞬間、改修前と比較して、
「真っ白になったな」 と、思えるほど白く感じました。
 これは改修前のお城の、落ち着いた風情を感じさすお城のイメージが残っていますので、それと比較すると やはり、白いですね。
 ただ、お城に行って、色々な角度から眺めていますと、お城を取り囲む、緑や石垣などとうまく調和した姫路城が新しい雰囲気を醸し出し美しく見えてきますね。
 これからも、機会があれば、姫路城に行って観察していきたいと思います。
返信する

コメントを投稿