心の旅紀行

人の生き方を追及していると自然に世界に通用する法が見つかります。kiko

中国は経済的に苦しい状態にある

2020年11月21日 | 世界
創業が1949年という歴史のある国有自動車会社華晨汽車集団(遼寧省瀋陽市)の自社ブランド車3種の販売が低迷し、破産手続きに入ったとのニュースが流れました。ウイルス禍で経営悪化と報じられていますが、BMWやルノー(商用車)との合弁は問題ないそうです。どうやら中国の国産車は輸出に耐える水準に達していないようです。また、国内の中間層が国産車をよく買うほど生活水準が向上していないようです。中間層の拡大が順調ではないかもしれません。

折からシーチンピン中国主席がTPP加盟に積極的になっているという報道があります。ワンイー外相が11月24日に来日する目的の一つはTPP加盟に関する相談かもしれません。

中国は、アメリカ、日本、ヨーロッパなどに輸出することで経済発展することは屈曲点を迎えました。中国の国土・国威拡大主義がちょっと鼻につき始め、アメリカなどは中国との経済交流に抑制的です。特にアメリカは経済制裁を加える形で中国の世界主導を牽制するようになりました。

中国は新興3か国との経済交流を重視していますが、これらの国は自主、自由を重んじ、中国主導を受け入れることはないでしょう。経済が弱い開発途上国を取り込もうとしていますが、下手をすれば開発途上国は中国の重荷になります。

今度はTPPに加盟して環太平洋諸国との経済交流を拡大したいということでしょう。要するに輸出市場を拡大し、中国経済の発展を持続させたいということだと思います。国土・国威拡大で中国の人々が満足するような経済状態ではないようです。

アメリカ、日本、ヨーロッパなどと経済交流し、経済発展を実現し、軍事力を強化して世界主導を狙ったが、アメリカなどの反発を受け、経済低迷に入ってしまったかもしれません。

脱出するには、国土・国威拡大主義を捨て、人についても国についても自由平等を尊重し、共産党一党独裁をだいじにするのではなく、国民の自由平等幸福を政治の主目的とすべきです。軍・警察に守られた共産党の存在は不気味です。しかしこれは共産党にとって非常にむずかしいことです。現状を見ると中国の将来性は有望とは言えません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする