◆Let’s log life◆

*v* ログ屋のひとりごと *v*

日本での丸太組構法の歴史を学ぼう

2018-08-19 | ログハウス
日本での丸太組構法というと、意外と新しい歴史であるが、校倉構法であれば奈良時代から存在します。

一番古いのは唐招提寺にある、写真の右側の建物です。

左側は少し新しく、みなさんご存知の正倉院の方が古いです。

いずれにしろ、特徴としてこのように記述があります。

壁の端には鼠返しと呼ばれる下向きに反った板が付けられており、鼠などの侵入を防いでいるが、
これは校倉が米などの食糧貯蔵庫として利用されていた名残である。
また、この鼠返しは、雨水を流す為の雨切の役目も担っている。唐招提寺経蔵の規模は、桁行三間に梁間三間。
屋根は寄棟造りの本瓦葺きである。かつては垂木が一段の一軒(ひとのき)であったが、改修により二段の垂木
を持つ二軒(ふたのき)へと変えられている。 とのことです。

日本の気候風土を考慮して、地盤から上げることが必須ですね。
時代的に、劣化のことと、鼠対策も必要であったけれど、雨水対策は良く考えられてますね。

一方、正倉院が規模が大きく、外観は校倉作り、内部は板倉を採用している点も面白いです。
当時から、校倉と板倉が存在していたんですね。 板倉は後日の話題で、、、

建物の詳細を見ることは出来ないけれど、唐招提寺の蔵と同じような考え方で作ったでしょうね。

木材は良いものを選択していたには違いないでしょうが、無塗装、ダボ、通しボルト無しですよね。
重い屋根、風も受けるし。。。やっぱり、強いものでしょうね。

細かい納まりを見ると結構面白いですね。 修理をしている部分では校木(あぜぎ)という断面三角形の材が
継いであったりと、、、

現代のログハウスにも参考になる点も多いかも、、、屋根は当然大きく掛けることは木造建築物の基本ですね。
そんな感じで、また現地へ出掛けて観察をしたいと、、ふと 思いました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハンドカットログハウスがどこでも建築出来ます。
詳しくは・・防火ログをご覧下さい。もちろん、マシンカットも防火ログ対応です。
材料は、ウエスタンレッドシダー、イエローシダーを始め、良質な国産材を用いています。