のんびりだらだらあれとかこれとか…
あれとかこれとか (Lefty)


沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる - 空えぐみ | くらげバンチ


これ、Twitterとかの広告で最近良く見かけます。
「沖縄で一番売れている漫画」ということらしいです。
沖縄あるあるを盛り込んだラブコメ…かな。多分。

Webで無料公開されてるので時々読むのですが、私としては「うーん」って感じです。正直。

確かに頷ける「あるある」も多々あるのですが、肝心なところで「いや。間違ってるとは言わんがそうじゃないだろう」みたいなところがあってなんか読んでてもにょるんですよね。
例えばカタブイを「ゲリラ豪雨」って説明してたり…。
この手の漫画には珍しく作者がもともとの地元民じゃない(漫画の主人公に近い立場)というのもあるのかもですが。
乱暴な言い方をすると「秘密のケンミンSHOW」みを感じるんですよね。

まあ沖縄で売れてるってことは多くの人に支持されてるんでしょうし、
そもそも私はこの漫画の対象年齢をだいぶオーバーしているので、
これで違和感を感じるのは年寄りの証拠かもしれないですが…。
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気がついたら「ペカップー」を見かけることがほとんどなくなりました。

ペカップーって言ってもわかる人のほうが少ないかと思います。
乗用車とトラックの間のような…乗用車の運転席より後ろが
そのまま荷台になっている車のことです。

正確にはピックアップトラックというらしいですが、
私の小さな頃、私の周りでは「ペカップー」と言ってました。(*1 )
「アイスワーラー」みたいに、アメリカ人が言っているのをそのまま音で覚えてできたのかもしれないですね。

ペカップーを持っているのは大体畑を持ってるおじさんやおじいさん。
荷台にクワなどの農具を載せて、
手伝いに行く子どもたちもついでに荷台に乗せて…というイメージでした。

それが、いつの間にか見なくなって、
じゃあ、当時ペカップーに乗っていた人は今何に乗っているか…
おそらく「軽トラック」ですね。

昔の軽自動車って今と比べると遥かにパワーが無く、
大量の荷物を運ぶは難しかったのが、
技術の進歩で十分に使える「軽トラック」が出てきた時点で、
農業の足としてはそっちのほうが優位になったんでしょう。
値段的にも小回り的にも。
最大の優位点である「荷台の低さ」も軽トラックは十分に満たしているわけで。

そんなこんなで現在はペカップーなんてほとんど見ることなく、
せいぜい若い人が趣味でアメ車のでかいのに乗ってるくらい。(*2)

それって私の中では「ペカップー」じゃないんですよね。(*3)




*1:沖縄全体じゃなくて私の住んでいた地方限定の言い方かもしれませんが。

*2:アメリカでは今もメジャーな車種っぽいですね。→ピックアップトラック - Wikipedia

*3:やっぱりDATSUNですよ。→Datsun 620 truck - 日産・ダットサントラック - Wikipedia

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なぜ西なのに北なのか?

実は、沖縄方言では、方角をあわらす言葉は共通語と違います。
東→あがり、西→いり、南→ふぇー、北→にし

「あがり」→太陽が「上がる」方角
「いり」→太陽が「入る」方角
「ふぇー」→ は日本語の古語「南風(はえ)」と同根

というのは比較的簡単に推測されるのですが、
なぜ北が「にし」なのかは諸説あるようです。
東西南北の方言読みの語源について知りたい。特に西はどうして「いり」で北はどうして「にし」か。 | レファレンス協同データベース

そのあたりでややこしくなっているのが「西原町」。
東海岸に面しているのに「西原」。これは、
「(琉球王国の王都である)首里の「にし(北)」にある」
という意味の「にしばる(原)」が転じて「西原」ということのようです。

だからといって
「ああ、沖縄の地名で『西』とあれば北のことなのか」
となるかというと実はそうとも言えず、
別に「西原(いりばる)」という地名があるのです。、
こっちは「いり(西)」なんですよね。…ああややこしい。




ということで冒頭の写真の話になるわけです。
この写真、「西(北)」という表記は、
そのあたりの混乱がないように説明しているのです。

……というわけでは実は全然なくて、この写真に関しては
 那覇市に「西」という地区があり(これは「いり」の方の西)、
(那覇市)西 北(交差点)」という意味になるのです…ああややこしい。
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関東では「さつま揚げ」、関西では「天ぷら」っていうらしいですね。
でも、沖縄では「かまぼこ」っていうのが一般的です。
(写真は某スーパーで売られている「かまぼこ」)

…一般的だよね?

気になったので調べてみたのですが、
薩摩揚げ - Wikipedia
沖縄ではチギアギーと呼ばれる。

あなたの地元では「魚のすり身を揚げたもの」を何と呼ぶ? | マイナビニュース
沖縄では、魚のすり身にニンジンとか、野菜を入れて揚げたものをチキ揚げと呼んでいます。


ああ。確かに「チキアギー」ってもいうかもですね。
Wikipediaにあるような形のやつは。
でも、私の感覚とはずれていて、釈然としないのです…。

ということで、製造元のサイトを調べてみたら

沖縄かまぼことは|沖縄のかまぼこ-寿味屋-
沖縄のかまぼこは、本土の「蒸す」かまぼことは異なり、油で「揚げる」のが基本です。
どちらかと言えばサツマアゲに近いといえるもので~

あと、商品のご案内:糸満かまぼこ
平かまぼこ(チキアゲ)


そうそう。やっぱりかまぼこでいいんですよね。
これでやっと安心して説明できます。


沖縄では揚げようが蒸そうが、魚のすり身を使っていれば
みんな一緒くたに「かまぼこ」というのが一般的です。
もちろん区別が必要なときも多々あるので、「チキアギー」とか
個別の名前もあったりしますが、
そうじゃない時はざっくり「かまぼこ」といってしまうことが多い気がします。

なので、沖縄そばの上に乗っているのも
棒天とかではなく「かまぼこ」なのです。



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沖縄の食文化の話でよく言われるのが「天ぷら」の違い。

沖縄の天ぷらは一般的な天ぷらと比べると
衣が厚くて柔らかいのが特徴です。
天ぷらというよりフリッターに近いなんて言われる事があります。

衣に味をつけてるのでそのまま食べてもOKで、
家で食べるときなどはソースをつけて食べたりもします。

惣菜屋さん、スーパーなどの惣菜コーナー、
専門の天ぷら屋さん(最近はチェーン店もあったりします)
など、自宅で作るというより惣菜として購入するイメージも強かったりしますが、
私が小さいころ一番食べてたのはお店にはそういう店にはまず売っていないもの。

それが「さび天ぷら」です。

わかりやすく言うと「具なしの天ぷら」。
沖縄天ぷらの「衣」のみを揚げたものです。

私の家では小さいころ「天ぷら」といえばそれで、
日曜日の昼ごはんに大皿にのった「さび天ぷら」が出てきて、
兄弟みんなでつついてた(手づかみだったので「つついていた」はおかしいかも)
記憶があります。

ひょっとしたら経済的な理由もあったのかもしれないですが、
小さな頃は自宅でそれ以外の天ぷらを食べた記憶がなく、
親戚の家でイカなどの一般的な沖縄天ぷらを食べた時は
「こういう天ぷらもあるんだ」と思った記憶がかすかにあります。

今は「全国的に一般的な方の天ぷら」も結構好きで
時々食べたりもしますが、あれって
「具材を美味しく食べるための調理方法」って感じが強い気がします。

それから思うと、「さび天ぷら」って
本末転倒というか、「そもそもそれ天ぷらって言うのか?」
と言われかねない料理だなと思ったりします。
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「自分のことではなく他人や一般的な話の中で責められたり批判されたりしてるんだけど実はそれは私自身にも当てはまる部分が多々あってちょっと心苦しいというあの感情に名前を付けたい」
と思った方へ。

沖縄方言にはその感情を表す言葉があります。
それが「うちあたい」

お年寄りの方からこの言葉を聞いた記憶がないし、
私自身知ったのが中学生とかだった覚えがあるので
ひょっとしたら比較的最近に作られた言葉かもしれませんが、
この言葉を初めて知った時
「すごく出来た言葉だな」と思ったことを覚えています。
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ドラえもんに、「ぐうたら感謝の日」という話があります。
→参考:ぐうたら感謝の日|ドラえもんの楽しみかた

正直な話、タイトル含めた内容はほとんど忘れてしまっていたのですが、
この話の冒頭の部分、
僕の一番嫌いな6月
一年を通じて、最も嫌いな6月
何故だって?わかりきったこと聞くんだな
6月は国民の祝日が一日もないんだぞ
春休みも夏休みも関係ない…
日曜日のほか一日も休めない月があるか

は今でも印象に残っています。

…残ってるのですが、いまいち感覚的にはピンと来ない部分があって…。
どうしてかと考えたら答えは簡単でした。

沖縄には「慰霊の日」があったのです。

いやまあ大勢の犠牲があった沖縄戦、
実際私の祖父も亡くなってるしで、
この日は単純に「めでたいな」という休日ではないわけですが、
学校に通っていた当時にしてみれば、
6月のこの時期に一日休みがあるというのは
すごく大きかったんだと思います。

ということで、先日は慰霊の日でした…が、
なんと今年の慰霊の日は日曜日!
国民の休日ではないので、振替休日は適用されないんですよね。

ということは、今学校に通っている人たちにとって、
今年はのび太の気持ちが身にしみてわかる年なのかもしれませんね。
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ワタミにしたって都心部に数店舗あるだけだし…。


沖縄だけの話かもしれないですが、
「居酒屋チェーン」の規模って年々小さくなってる気がするのです。

80年台前半のチューハイブームと同次期に
「村さ来」に代表されるチェーン店タイプの居酒屋が広がり、
沖縄でも(少なくとも80年代中盤には)
「村さ来」「豊年満作」などのチェーン店が
街にあふれていた記憶があります。

それが90年代初頭にバブル崩壊の影響なのか
沖縄から撤退または大幅に規模縮小されて、
気がついたら
「どこの街にもある」という感じじゃなくなりました。

その後
90年代中盤頃から「北大地」が出てきて
「どこの街にもある」という感じになったのですが、
これって全国チェーンじゃないですよね?

で、その北大地も5年ほどで大半が姿を消し
2000年過ぎあたりから「杏屋」が
すごい勢いで増えていったのですが、
それも数年でどんどん消えていって…。

それ以降沖縄で
「どこの街にもある居酒屋チェーン」って
見当たらない感じがします。

今だと「秘密基地」「ブーラ帝国」のグループが多いのかなという
感じですが、それも「どこの街にも~」って感じじゃないし…

今となっては「居酒屋」といえば個人経営か、
数店舗の小規模チェーンがほとんどって感じになってます。

沖縄だけの現象なのか、
それとも「フランチャイズチェーン」自体が
居酒屋と相性が悪いのか…。
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先日シーミー(清明祭)に行って来ました。
普段なかなか会わない親戚が集まって、
何ヶ月かぶりに訪問するお墓(沖縄では基本的に彼岸はお家の仏壇で行う)の掃除をしたり、
重箱やお菓子、それにウチカビをそなえたりしました。

以前、花見の習慣のない島よりという記事でも書いたのですが、
単純な墓参りと言うよりは花見ならぬ「墓見」という部分もあったりします。

とはいえ、会社の宴会とかとは違い、あくまでも親戚の集まりなので、
式次第とか挨拶はなく、お供えしたものを持ち込んだ酒と一緒に食べたり、
久しぶりに会う親族と歓談を楽しむっていう感じで、
ひと通りたったら引き上げるという感じです。

…と思ってたのですが、
今年、隣のお墓に、30人以上の大人数で来ている人達がいて
一族勢揃いという感じで、お墓の庭?からあふれるくらいの人数で、
「すごいなー」と見てたらしばらくすると

「では、乾杯の音頭を~」

え?そこで乾杯するの?と思ったのですが、
盆や正月でもこれだけの人数が一度に集まるのはないだろうし、
「親族総会」みたいな感じになってくるのはある意味当然なのかもしれないですね。
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めんそーれとは - 沖縄大百科 Weblio辞書
沖縄方言のあいさつ。「いらっしゃいませ」の意味。
らしいのですが…。


「めんそーれ」といえば、沖縄方言の代表的な言葉といわれていて、
実際、空港とか道路の看板とかにもよく見かけます。

ただですね…地元の人は「めんそーれ」って言わないんですよ。

いや。使わないわけじゃないんですが、
使う場合は「いらっしゃいませ」は「いらっしゃいませ」でも、
"Welcome"ではなく"Come in"というか、
「ぜひいらしてください」という意味で使われるのが普通です。

例えば家の前で近所の人にあったりして、
「まあちょっと上がってください」みたいな意味で
「めんそーれ」と使う(聞く)ことはあるのですが、
たとえば食堂とかに入った時に「めんそーれ」って聞かないし
言われたら違和感を感じます。

なぜか言わないのか。
私は「古い言い方で、こういうふうに変に広まっちゃったので、
日常会話で使うのが照れくさくなって急速に廃れていった」
のかなとなんとなく思ってたのですが、
よく考えたら、年配の方でも使ってるの聞いたことがありません。

…ということでいろいろ調べたらこんなページを見つけました。
沖縄の心(しまぬくくる) - めんそーれー  「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介
厳密に言えば、「めんそーれー」は[おいでなさい]という意味なので、[いらっしゃい]とは違います。
(中略)
もう到着しているのに[おいでなさい]と言われても…。

そうそう。私が感じる違和感はそういうことなんですよね。

で、いつから「めんそーれ」がそういう意味で使われたかと思ったら、
「めんそーれー」が[いらっしゃい]と認識されるようになったのは、1975年の沖縄海洋博のキャッチコピー「めんそーれ沖縄」で使われるようになってからです。

ということらしいです。なるほど。海洋博ですか…納得。

ここからは私の想像なのですが、
イベントを行うのに、「Welcome」に当たる言葉がキャッチコピーとしてほしい。
それで、「いらっしゃい」の直訳として「めんそーれ」が使われたんじゃないかと…。
確かに元々の意味でも日本語に訳すなら「いらっしゃいませ」で間違いはないし…。


という話をTwitterでしてたら、こういう反応をいただきました。
Twitter / Dugong_Janus
「いらっしゃいませ」や「おこしやす」も、元は『命令形』で、商人の呼び込み文句が、来店した客にも使われるようになって挨拶に転じた言葉です。やまとことばもうちなーぐちも、もともと「歓迎の定型句」は持たない言語だったのかもしれませんね。


なるほど。そう考えると、「やまとことば」に起こった変化は
つい最近まで「うちなーぐち」には起こってなかったというだけなのかもしれないですね。

…やっぱり違和感はあるんですけど。
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