虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

閑散とした学校で成績分析

2010-11-30 23:54:44 | 南ア-学校-
今日は、Schoemansdal地区の小学校。

昨日もお伝えしたとおり、
学校には、ほとんど生徒もいず、
閑散としていました。



こっちも



というわけで、
今日は静かな学校で、
またまた成績分析をしていました。

最近、何度か成績分析の話をしていますが、
南アの先生もテストが終わってから、成績分析をしています。

彼らは、問題(設問)ごとに
正答者数と今後の指導方法を書かなくてはいけません。

たとえばこんな感じ。



これすべてを本気でやると、かなりの時間と労力がいります。

まあ先生たちは慣れているので、
とりあえず適当に書いていますが‥。

これを活かした教育が次の年から行われているのなら、
私が来なくてもいいわけですが、
残念ながらこの分析の活用の仕方を分かってないようです。

単純に生徒ができていました、できていませんのコメントだけ。
理想論をただ書き綴っただけ。

あとは、これをRegional Office(州教育省)に提出するだけ。

上層部も読む気は、まったくないので、
出すこと自体が目的になってしまっています。

まあたくさんの学校があるし、内容たいしたことないし。

結局、こんな分析をするために、
2週間以上も子どもたちが学校に来なくていいというのは、
やはり納得いきませんがね。

これが南アの教育の現実。

日本だと、それはすべて時間外労働。
多くの場合、サービス残業なわけです。

当然、残業代でませんがね。

ということは、
日本が真面目すぎるのかも‥。

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ここにもあった南アの日系企業

2010-11-30 14:44:15 | 南ア-情報-
さっそくですが、
写真を見てください。

日本でもおなじみのお店ですが、
どこだか分かりますか?



この緑色がピンとくるでしょ?

分からない人のために、
さらに近づいてみますね。



もう分かりましたよね?

そうです、
『富士フイルム』です。

聞くところによると、
南アには、1960年前後から来て、
X-rayフィルムなどの販売を開始したそうです。

いまでも販売店に限らず、
大型ショッピングモールなどで結構見られます。

もちろん私の家の近くの街、マレラネにもあります。

内装は、日本とほぼ同じ。

私もデジカメプリント等でお世話になっています。

ただ、問題は、
この会社が日系企業であることを、
マレラネ市民に知られてないこと。

私が説明するたびに、
「へぇ~」と言われる状態なので、
ちょっと残念。

まあ私が帰るまでに、
事あるたびに、アピールしていきたいと思います。

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今年度の学校訪問、最終週

2010-11-29 23:45:45 | 南ア-活動の記録-
南アの学校は、4学期制。

1月に年度が始まり、
12月に年度が終わります。

というわけで、いまは4ターム目の佳境。

来週の金曜日(12月10日)で、
今年度の学校が終わります。

ただ、来週プレトリアに上がる必要があるため、
私は、今週が今年度最終週です。

といっても
先週で学年末テストが終わったため、

今週は、ほとんど子どもたちが学校に来ないと聞いています。

本当は、子どもたちも学校に行かなければいけないのですが、
先生たちが○付けしたいので、
「学校に来なくていいよ~」と暗にほのめかしているため、
だんだんと来なくなるそうです。

こんなこと日本じゃ絶対ありえません。

こういう時間が
とてももったいないと感じるのは、私だけでしょうか。

というわけで、今日は、
私は、サーキットオフィスに行って資料作成の手伝い。

明日は、また学校で、試験の結果分析。

どの程度、子どもが来ているか、チェックしてきます。

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日本と南アの一番の違いは‥

2010-11-28 14:01:24 | ひとりごと
「日本と南アの一番のちがいは何ですか?」

最近、南ア人の先生から、よくこの質問をされます。

見た目が違うし、話す言語も違う。
主食も違えば、物価も違う。

何を答えたらいいのかと、
いつも答えに迷うのだけど、

最近は、こう答えることにしています。

「南ア人は、他人に対して物乞いすることを当然のことと思うが、
日本人は、物乞いをすることを快く思っていない」

※誤解を招かないように補足すると、
これは単に違うということであって、
どちらが優れているかというような安易な優劣を言っていません。
ご注意ください。

さて、続けます。

この国に来てから、
特にKamhlushwa地区に来てから、
毎度のように、お金を要求される。
(私の巡回する他地区ではそんなにないのだが、kamhlushwaは、なぜか圧倒的に多い。)

子どもたちは、常に「Give me 50cents」とか「50cent」とか言ってくるし、
大の大人である先生たちも「Ask you Donation(寄付をくれ。)」と平気で言ってきます。
うちのホストマザーも、事あるたびに寄付を求められます。
(ホストマザーからは、さすがに困る。勘弁してほしい。)

当然ながら、私は、お金をあげません。

なぜなら、私は知っています。
彼らにお金をあげることは、彼らのためにはならないことを。

働かずして得た金は、一時的なものであり、
根本的な解決にはまったくもってなりません。

少なくとも、彼らの多くは、
その程度の額なら持っています。
つまり貧困ではありません。

実際、この地区の子どもたちは、私があげないというと、
「ならいい。」と言って、2、3分後に自分のお金でお菓子を買います。

「ほら、あるやん。」って言いたくなるのは目に見えているわけです。

そこで、以前、数少ない信頼できる南アの先生に、
理由を聞いてみました。

キリスト教の考え方では、
「お金を持っている人は、持っていない人に分け与えなければならない」ようです。

私はキリスト教徒ではないので、分かりませんが、
そうなんですか!?キリスト教徒のみなさん。

たしかに、アメリカなどの国では、寄付が当然のように行われているし、
それを堂々と公表しています。
日本だと、寄付の概念はあっても、匿名性の高い寄付が多く、
寄付した本人が「俺は寄付してまっせ」的な態度はとりません。

昔からよくある話に、
「おなかがすいている貧しい人に
魚を釣ってあげるか、釣り方を教えてあげるか。」という議論があります。

私のように任地でそれなりにいろんな人を見てきたものにとって、
この国の人たちが行っていることは、
「もうすでに魚をそれなりに持っているのだが、それを隠した上で、
もうなくなるからくれ。」的な発想にしか思えません。

私が思う問題は一つ。

ここ南アでは(少なくとも私の住む地域は)、多くの場合、
あげる側ではなく、もらう側にしかならなかったことなんです。

国単位では、サブサハラ以南のアフリカの盟主として、
周辺国に対して、優位に立っていますが、
それは、都会の儲かっている人の話で、

私の任地周辺では、その恩恵を享受するのみです。

だから、いつでもモノをちょうだいなわけです。

幸運なことに、この国は、
何もしなくても、諸外国から勝手に援助が入ってきます。

南アの、少なくともこの地域の多くの人は、
「それは南アが世界一魅力的な国で、優れているから」と平気で自慢してきます。

彼らは、何故、諸外国が
それなりに生活力のある南アに投資しているのかを、彼らは理解していません。

ほんの一部の学識があって、南アの将来を真剣に考えている人が、
『外国が南アに投資しているのは、
金とダイアモンド、レアメタルと言う希少金属を狙っているから』と警鐘を鳴らしています。

日本の格言に、「タダより高いものはない」とありますが、
まさに南ア人は、肝に銘じる必要があるのかもしれません。

最後に、
以前、南ア国内を旅行していたときに、
日本から来たであろうアジア人が、物乞いの人にお金をあげているのを見たことがあり、
結構、ショックを受けました。

彼らの行動を否定しませんが、少なくとも私は、理解に苦しみます。

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54席の椅子に65人

2010-11-27 22:56:24 | アンケート・募集など
今日は、
平成22年度秋募集の途中経過の話。

今回の秋募集で、
私の相方と後任の募集が出ているのは、
本ブログでも再三行ってきましたが、

職種別の応募状況が
今週水曜日(24日)に明らかになりました。

平成22年度秋募集職種別応募状況(2010.11.18現在)

志願者数の多い職種TOP10をみると、

村落開発普及員    446人(6.46倍)
青少年活動      314人(8.72倍)
看護師        101人(2.10倍)
理数科教師      100人(1.25倍)
日本語教師       96人(3.20倍)
PCインストラクター  73人(2.92倍)
小学校教諭       65人(1.20倍)
環境教育        63人(2.63倍)
ソーシャルワーカー   39人(3.90倍)
幼児教育        37人(1.48倍)

私の職種、小学校教諭は、
54席の椅子に65人

倍率は、約1.20倍。

全体の2.38倍のため、
小学校教諭志願者には、
かなりの広き門となりました。
(TOP10のなかでも最も低倍率でしたし。)

やはり教員免許が必要な職種ですし、
秋募集は、現職教員が受験していませんので、
当然と言えば、当然ですね。

1次試験の結果が出るのは、
12月15日。

さて、この中の何人が
2次試験に進むことができるのでしょうか。

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