虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

学年末試験のはじめはもちろん…

2010-11-10 23:52:26 | 南ア-学校-
昨日から始まった、学年末試験。

1年生~3年生は、3科目。
4年生以上は、10科目の試験が、
毎日1教科ずつ行われます。

昨日が初日で今日が2日目。

初日、2日目の教科は、
もちろん算数科。

算数は、採点にも時間がかかり、
何より主要教科の一つのため、
すべての学年で、
初日または2日目に行われました。

初日は、Gr.6が算数でした。

私は、この学年は1日しか教えていませんでしたが、
その問題に似た問題が出題されていました。

ただ、これがあまりできていないんです。

まあ他の問題はもっとできていないんですけど。

少し期待しすぎましたかね。

2日目は、残りの全ての学年が算数科。
(※この時間割は、州の教育省で決められています。)

Gr.7は、今年私が一番を授業を参観したクラス。

ただ、出来は、よくなかったはず、きっと。

正式な採点業務が終わっていない段階で、
不確かなことは言えませんが、正直かなり悪い。

まあ問題も難しかったわけですが。

理由は、いくつか考えられますが、
じっくり考えたうえで、また今度改めて書きます。

ちなみに直前まで勉強していた子を
一人発見したので、紹介します。



ただあとの子は、
楽勝とか言って全然テスト対策はしていませんでした。

もしかしたら、それも理由のひとつ?

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小学校の言語科目と車の免許証

2010-11-10 20:32:55 | 南ア-学校-
今日は、南アの小学校における言語科目の話。

日本の小学校は、
国語(日本語)という教科を持ち、
すべての授業は日本語で行われています。

いま小学校5、6年生から、
英語科の必修化も話題になっていますが。

では、南アの小学校の話。

まず黒人学校から。
(※ほぼ全ての生徒が黒人で構成されている学校という意味です。)

①Home Language(母国語)…この地区は、SiSwati(スワジ語)。
②1st additional Language…この地区では、English(英語)。
③2nd additional Language…この地区では、Afrikaans(アフリカーンス語)。

③のアフリカーンス語は、白人の言葉。
アパルトヘイト時代の流れで、いまだに教えているとのこと。
※学校によっては、教えていないところもあります。
 しかし、私の巡回校の90%前後の学校が授業を行っています。

次に、旧白人学校。
(※現在は、黒人の富裕層の子どももいます。)

①Home Language(母国語)…これはAfrikaans(アフリカーンス語)。
②1st additional Language…これは、English(英語)。

学校によっては、
AfrikaansクラスとEnglishクラスとに分けて、
母国語を選択できるようにしています。
(黒人家庭の子どもたちは、大概Englishクラスにいます。)

旧白人学校では、黒人たちの言語(SiSwatiやIsiZulu)などを習いません。
※これも地域によってはあるらしいとは聞いていますが、詳細は不明。

というわけで、
一部の黒人の間では、
白人もIsiZuluなどの黒人言語を学ぶべきだとか
これはアンフェアだ、不平等だと主張する方もいます。

ところで、
アパルトヘイト時代は、車の免許証の言語も、
英語およびアフリカーンス語のみで書かれていました。
(しかも、つい数年前まで…)

いまは、地域ごとに、
その地域の黒人たちの母国語でも印刷されるようになったと聞いています。
(もちろん英語は全ての免許書に書かれています。)

学校で、仕事で、家で、
数ヶ国語を使い分けて話すことを強要される南ア人の苦労は、
日本人には到底理解できないでしょうね。

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