旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

そこからうまれるものは何もない

2018年03月06日 17時31分22秒 | 日々のこと
こちらに来る直前、引っ越しに伴ってトラックの出入りがあったり、何点か引継ぎをしなければいけない
こともあり隣近所に挨拶に伺った。

言いたいことがたくさんあった。
言い捨てたいセリフも自分の中で山ほどあった。
「これ言ったらスッキリするだろうな」「これ言ったらギャフンと言わせられるな」
何度この日を夢見たことか。このシチュエーションを妄想したことか。

でも結局何も言わずにお礼だけ言って去ってきた。悔しかった。敗北感はなかったけれど
少しは相手に知らしめてやりたい気持ちがあったことは否めない。
どす黒い言葉、曲がった口、軽蔑の目。本当は私の中に全部あった。

こっちにきて、こんなにも穏やかな毎日が日常となり、生活が落ち着いてくると
心から思う。「ああ、あの言葉を飲み込んでよかった」「言わなくてよかった」と。
もし仕返ししていたら、結局それは自分で自分を貶めることになっていただろうな、とはっきり思う。
この景色を見たときに、心から恥ずかしくなっていただろうなと思う。今は小さく自分で
自分のことを褒めてやることができる。「よくがんばったね」「もう終わったよ」と。

仕返しをしていたらその場ではスッキリしただろう。相手を追い詰める方法なんていくらでも
知ってるし。売られたケンカに負けない自信はあるし。(言葉で)

でも本当に言わなくてよかった。
そこからうまれるものは何もない、憎しみの連鎖を断ち切ったことを誇りに思う。

ベビーカーを押しながら、子どもの手を引いて、心の中で「こいつら死ね」って
思いながら外に出ていくなんて、どれだけ不幸せなことか。自分で自分を不幸にしていることか。
自分がバラバラになるような気がしていた。どちらも私であることは変わらないけど。

いろんな人に相談した時、「あなたが受けているのは嫌がらせとかご近所問題とかで済ませられる
ものではなく、れっきとした差別だ。闘うべきだ」と目を開かせてくれた友人と、「こずえちゃん
おまじない教えてあげる」と言って真剣におまじないの方法を教えてくれた友人がいた。
二人ともベクトルは全く違うが、このふたつが妙にありがたかった。おまじない・・・やりました(笑)

私もいつか、誰かが困っていたらこんなナイスなアドバイスができる人になりたい。
このブログがささやかでもそんな希望になれば嬉しい。

さあ、夕食。
・ごはん
・水菜とじゃがいもとしいたけとわかめの味噌汁。(全部淡路島産だ)
・ごぼうとにんじんと豚肉の炒め物(これも同じく)
・いちご(これもや)

淡路島、バンザイ。

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