旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

続 サーカス

2019年02月19日 11時14分57秒 | 日々のこと
今回サーカスに行くきっかけになったのは、子どもたちと眠る前に読んでいる
「長くつしたのピッピ」のお話だった。このお話の中になんとも愉快なサーカスの話があったのだ。

子どもたちのサーカスの予備知識はこの本のみ。ピッピがライオンをもちあげたり、空中ブランコに
飛び乗ったり、それはそれは破天荒な物語なので知識といえるのかどうか・・・
ダンナ氏にも「間違ってもパソコンで動画見せたりせんといてよ」と注意しておく。「おう、当然」
と返事してもらえて、やっぱり我が家にテレビはいらないな、と再確認。

この日に備えて双眼鏡も購入。行きの電車の中でも双眼鏡をのぞいて大興奮の二人。
座席に座って「さあ、いよいよ!」という時になって双眼鏡を座席の下の謎の空間に落としてしまう
というトラブルに!福、涙目・・・っていうか泣いてる。星が「しゃーない、しゃーない」と
なだめている。私「ムスッ(無言)」ああ、幕が開いてしまう・・・星が正しい。気持ちを切り替えて
福に「もう、いいやん。見えるし。チケット失くして入られへんよりマシやん。忘れよ!!」と言うも
なかなか難しく、もうええわっ!!放置。

休憩の時に係員さんに事情を説明して探してもらうと、あったはあったのだが、見事に割れていた(涙)
かたっぽづつバラバラになった双眼鏡を見て星がまたひとこと「これやったら、二人でいっぺんに
使えるやん!!」片目で覗き込む星。正しい。

福は全然しゃべらないので、まだ拗ねているのかなと思っていたけれど、どうも違ったらしい。
あまりにもびっくりして目を見開いたままそれを受け止めるだけで精一杯だったらしい。
最後に漏らしたひとことは「かあちゃん、サーカスまた行きたい」だった。

星は無邪気に楽しんでいた様子。細部までよく見ているのはいつものこと。
翌日、早速家の前で猛獣使いになりきり、棒を振り回しながらつばさに肉をあげる真似をしてゲラゲラ
笑っていた。「これええわー!星もこうやってごはん食べてみたい!!」だって。

子どもの目にどんな風にうつったのか、私からあれこれ聞くことはないけれど、なんかとんでもない
非日常の空間があったことを心のどこかで覚えていてくれたら、連れて行ったかいがあったなーと思う。

次回またどこかでサーカスがあったら、今度はリング席のど真ん中でかぶりつくように見たい。

ゆあーんゆよーんゆあゆよん。

小学校で習ったその時はただ幻想的に響いただけだったけれど、大人になって深く理解できたことも
嬉しかった。学びと体験が結び付く快感って、ものすごく気持ちいいものだ。あれ?もしかして
これが「勉強する」ってこと?この世界にはまだまだ知りたいことがあふれている。